不審者と不思議な夢
無事に?食事後終わり、明日からの仕事内容を確認し自室ではなくユイセント家に戻った。
ユイセント家にある自室で就寝準備をしているとエミリーがノックしたと同時に寝室の扉を開けた。慌てて寝室に入ってくるなり彼女は、
「第2王子殿下様からお手紙です!それと言伝で、『気を付けてください。それと あれ が終るで、こちらへの出入り禁止すると言っておられました。』とのことです。」
エミリーから聞いた言伝てと手紙を受け取り困惑しているエミリーに笑顔を向け
「ありがとうエミリー。もう深夜回るからおやすみ。」
「しかし、エリーお嬢様!」
「僕は大丈夫だからね。」
とウィンクしてエミリーの背中を押しながら部屋の外へ出し
「じゃあ、僕はもう寝るよ。おやすみエミリー。」
と言って扉を閉めた。
エミリーが諦めて戻って行く足音が完全に消えるのを扉にもたれ掛かりながら完全に消えたのを確認して呟いた。
「『気を付けて』……か。まぁグリアサに入ったから見張りはつけられてるだろうね。」
どうにか寝室に戻り誰にも見えないように手紙と自分自身に透過魔法をかけ手紙を読んだ。
「…………」
読み終わり封筒に戻してからその手紙を燃やした。透過魔法を解除ベッドに体を預けながら
ノアのやつ!僕にそんな要求してくるか!?しかも入ったばかりでそんな簡単に上がれるわけがないって分かってて言ってるよな!?ノアは得意だろうけど!僕は苦手なんだよ………。はぁ~やらないといけないよな…てか!なんで知ってるんだろう?その事は僕を含めて3人しか知らないはずだよな?あのとき見ていた3人《マクシム・ダニエル・バタリオン団長 》の誰かが告げたのか?でもそれなら僕が発動させている糸に引っ掛かって言葉にならないようにしているのに、その中で彼は聞いたのか?……………いや!彼らの口で言わなくても彼なら__ 彼だからこそ分かったんだろうね。
思い当たるピースを繋げ1つの結論が出た。その結論が正しければ___。いや今はその可能性を否定したい、信じたくない。例え それがいつか目覚めるか目覚めないか不確かのなら、今はそのままにしておく方が良いと思う。
僕は考えを中断し眠りの世界へ落ちていった。
どれ程寝ただろうか?ほんの30分位なのか4・5時間寝たのだろうか?僕の耳に
『今がチャンスだ。』
と言う男性の声を拾った。
僕は寝たふりをしながら頭や体を覚醒させいつでも瞬時に行動できるよう準備をした。そして寝返りをしたときに枕の中にある短剣とシーツの中にある暗器を取り出し暗器は、袖の中に隠し短剣は掴んだまま侵入者が動気出すのを待った。
頭の中に声が響き渡った。
『エリー、お前また狙われてるな!俺が排除してやろうか?』
『ライアン。君は暇なのかい?それか仕事を放り出して、遊んでいたら___って感じかい?』
『俺にもやらなければいけないことが山積みにある!それでも、お前の危険に察知して来てやったんだぞ!それなのにその言いぐさ‼』
ライアンと会話している間も侵入者の気配を常に追っていた。
『ごめんってば、そんなに怒るなよ。』
『分かればそれで良い!』
『そんな心優しい(棒読み)ライアンにたのみごと。』
『始め棒読みだったな!!それより俺に頼みたいことってなんだ!』
とライアンは嬉しそうに問いかけてきた
『被害が他の者達にいかないようにして欲しい。』
『なんで俺がそんなことを!』
『優しくて強いライアンならやってくれるよね?』
とおだててみたら
『!!勿論だ、俺に出来ないことはない❗』
『じゃあよろしく。』
と言って会話を終らせこの邸全体にうっすらと誰もが気づきにくい隔離魔法を張り巡らせた。
これで、周囲に迷惑はかからないから平気だね。
それから待つこと10分……………。
うぅ~眠い。彼ら襲ってくるの遅くない?もういいやこっちに意識を残しておけば、いつでも対応出来るしね。
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不思議な夢を見た。
僕は飛行魔法で空を飛んだり歩いたりしていた。下を見れば街が見渡せ魔法を使わずとも誰がどこにいるのかがはっきり見えた。次の瞬間風景と視点が変わり僕は夢の中の僕を見ていた。
その僕はなぜか寂しそうに、《もう無くなった学園》跡の方を向き
〈ありがとうございます。僕の判断ミスでこのような悲劇を起こしてしまった。ごめんなさい。そしてサヨナラ。〉
と言ってお嬢様としての礼をし、次にボロボロになった王城の方を向き
〈国王様・女王様・リアム・ノア 皆さんの笑顔を奪ってしまい申し訳ありません。この傷は、直らないかもしれません。それでも罪ほろぼしとは、言いませんが私わたくしが殺めてしまった方々は同じご家族の子として戻します。この国を天から見守っています。ご迷惑をおかけしました。皆様のご冥福とご健康をお祈りします。サヨウナラ。〉
礼をしてから再びその僕は、下にある街を見た。それに会わせて僕の視線も下を向いた。
そこに広がるのは、始め見た景色はなく。燃えている家・氷付けになった人々、なんを逃れて助かった人々の嘆き。
その人々に近付く黒い人影。
その黒い人影が一人を殺めてた光景を見て僕は叫んだ。
『止めて!民を殺さないでくれ!』
と言いながら無我夢中で攻撃魔法雷撃 を黒い人影に向かって放ったが、何かの壁に当たり消えていった。黒い人影が一人を殺めながらその顔に笑みが浮かんでいるのが分かった。
それでも僕は、一人でも助けようとしたが全て壁に阻まれ助けることができなかった。僕は自分の無力さに泣き崩れただただ泣き叫び自分の横に立っている僕に怒鳴った。
『なんでだよ!?っなんで……お前は見ているだけなんだよ!……助けないんだよ!……一人でも生きてる……人がいたら助けるのが普通だろ!……お前のせいで、こんなことに為ったんだろう!!………責任とれよ!』
黒い人影は、そのままボロボロに為った王城に向いその間にある全ての命と言うものを殺していく。
僕の嘆きが聴こえたのか無表情で横にいる夢の中の僕が
〈その辺にしなさい。貴方もこちらに戻ってらっしゃい……君。彼らも呼び戻さないとね〉
ここで夢が途絶えた。
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意識が戻ってきた瞬間殺気を感じ急いでベッドから転がり降り短剣を構えた。
先程僕が寝ていたところに暗器が刺さっていたそして、屋根から一人の真っ黒の服装をした人が降りてきた。
まるで、あの夢の 黒い人影 のようにも見え体に必要以上の力が入ってしまった。
僕は急いで力を抜いて自然体のようにしたが一歩相手の方が早かった。
目の前に暗器がすでにきていた。
僕は、回避行動を取り間一髪で避けた。
「君は、暗殺組織アイザから来たのかな?」
「………」
僕は彼から距離をとり
「礼儀がなってないね。レディーである僕の寝室に無断で入ってきて、夜這よりもいきなり暗器で止めをさしに来るなんてね。僕の体は魅力がないかい?おっと。危ないな~。普通のレディーならきれいな肌に傷を負わすところだよ。」
なんて言いながらも相手を苛立たせたり隙が出来るのを待っていたが、一向に隙がを出さない。
丁度、後退していたので後ろに窓があった。気配察知で人がいないことを確認すると扉を開き下へ飛び降りた。
勿論僕の部屋は3階にあるけど良く脱け出していたので簡単に着地し、彼が追いかけてくるのを待った。
案の定彼は飛び降りながら、僕が攻撃出来ないように暗器を飛ばしてきた。
それを弾きながら彼が降りてきたのを見計らい、前もって発動させておいた捕縛を発動させた。(檻の中には睡眠魔法と炎魔法が脱け出そうとすると発動する仕組。)
まぁ死なない程度にしてあるけどね。それに移動魔法も使えないから逃げることなんて到底無理だけどね。
僕は、移転魔法で檻に入った彼と1通の手紙を付けてグリアサに送った。
勿論もう1つの暗殺組織アイザの事も手紙には書いたけどね。
空には闇を照す光が差し込み始めた




