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エリーとルークの出会い

過去編です。

医療魔術師の言う通り3時間後無事にルークは目を覚ました。

僕はルークが目を覚ましたのを確認し

「ルーク、体痛いとことか無いか?

辛いところとかあったら言ってくれ‼」

ルークはきょとんととした顔をしながらゆっくり起き上がり体を軽く動かしてから

「大丈夫だ。

それよりも魔力が強くなったような感覚がするが何かしたのか?」

僕はルークの言葉に安堵した。

「そうか、大丈夫なんだな。本当に良かった」

「それよりこの部屋は、お前の部屋か?

何故この部屋に俺が……しかもお前のベッドで寝てるんだ?確か早朝からお前と手合わせをして………まさか⁉無意識のうちに俺がお前を襲ったとか⁉」

ルークの言葉にはてなマークを浮かべながら

冷たく、そして心配しながら

「…ルーク、1回頭も視てもらった方がいい気がするぞ。今までよりも可笑しくなってるぞ。打ち所が悪かったせいで頭にも影響が出てるのか?

僕が視たときは異常無かったが…」

ルークが慌てて僕の言葉を遮った

「違う!今のは冗談だ‼

本気で取らないでくれよ。

それに軽くディスるな‼」


本当に良かった。

ルークに何かあったりして今まで通りに過ごせないなんて嫌だし。

それに僕の魔力が安定していなかったのに無理やに剣に纏わせてこんな事が起きたんだから、謝っておくべきだな。


ルークに謝ろうと話しかけると

「ルーク、ご…」

「謝るなよ?あれは俺の力不足でお前の力に勝てず、踏ん張りが効かなかった為に起きたただの事故だ。それよりもお前が応急手当してくれたんだよな?契約を解除しねぇとどんなに魔力量が多くても治らねぇし、強くても治らねぇ。

それにこの魔力はお前がくれたものだろう。」


確信していてその答えを僕に訊いてきた。

「そうだよ。一時期契約を解除してルークの傷の手当てをし、カラカラに渇れはてそうな常態に僕の魔力を流し込んだ。」

ルークは真剣な表情で

「ここに俺の知らない奴を連れ込んだだろう?」

苦笑いをしながら

「連れ込んだとは酷い言いようだね。

その通り君の知らない人を部屋に招いた。」

「誰を部屋に入れた‼」

僕は涼しい顔をしながら

「そんなに怒んないでよ。

医療魔術師を1人招いただけさ。」

「お前‼まさかそいつにお前が特別なことを知られたんじゃないだろうな!?」

試すような笑みを浮かべながら

「さぁ~どうだったかな?

そんなこと覚えていないよ。」

「何故隠さなかったんだ?」


久しぶりに怒り狂うルークの顔が見れると思ったのにな~。

ルークが怒ると自分に秘められた力を出してくれるから愉しいんだけどな?

今は無理をさせない方がいいか。


素知らぬ顔で

「何で隠す必要があるんだい?

どうせ戦場に行けば使ってばれるしその後に騒がれると厄介だから、今のうちに少しでも謎の解明ができていた方が良いじゃないか。」

「…はぁ、お前のいつか身を滅ぼすぞ。」

「その前にルークが助けてくれるだろう?」

「当たり前だ‼お前の側近として、契約者として何より友として必ず助ける。命に変えても。」

目を細目ながら

「ありがとう、ルーク。

だけど、自分の命を僕の為に投げ出す様なことはしないでくれ。大切な友が自分のせいで、傷ついたり死ぬのは辛い。

自分の命をもっと大切にしてくれルーク。」

「……分かった。

お前がそう言う奴だってことを忘れてたよ。

エリーは、昔からそうだったな。

盗賊に会って襲われそうになり、お前を逃がすため俺が身代わりになろうとしたときもお前は

『どうしてルークを犠牲にして逃げないけないんだよ‼僕とお前は友達だろう‼それなのに自分の身を投げ打って僕を助けて繰れても嬉しくない。

お前だけ痛い思いや怖い思いをさせたくない。

僕らは一心同体だろう?』そう言ってあの時言ってくれたな。」

「そんなこともあったな。

いつも一緒だったな。

怒られるときも・笑うときも・泣くときも

2人で1人として過ごしていたな。」


何年かしたらそんな日々が終わることは考えたくなかった。でもお互いに別れの日が来ることは前から知っていた。

奴隷商人に捕まり町で売られていたルークを見つけた。その商人は父さんと兄さんの手により潰してもらった。



ルークとの出会いは偶然だった。

僕の誕生日プレゼントを買いにランス兄さんと町へ出掛けたときだった。


ランス兄さんは甘い笑みを浮かべながら僕に訊いてきた。

「なぁ、エリーは何が欲しい?

ネックレスか?ブレスレット?イヤリング?

それともドレスか?家か?馬か?剣がいいか?好きなものを好きなだけ買ってあげるから何でも言って。」


相変わらずのランス兄さんのシスコンぶりは、外に出ても変わらなかった。


兄さんの話を聞きながら憂鬱になっていた。

夜は僕の誕生日だからと言って夜会を開催することになっているから早く帰らないけないんだよね

コルセットでキュッとされレースだらけのドレスなんか着たくないんだけどな。

白のシャツと黒のズボンで良いじゃん‼


「うぅ~ん

宝石類も、ドレス類も要らない。

家なんか貰っても必要ないし。

馬は前回貰ったから要らない。

剣は魔術騎士団に入ったら父さんから貰えるし…特に欲しいものが無いんだよね。」


「何も贈れないじゃないか?

今回は諦めるか。はぁ~」


そう言いながら絶対に何かを贈ろうとする兄さんの魂胆は知っている。

2年前の誕生日に「欲しい物は無い」って言ったら宝石やドレス・ティーセットに花束……これ以上思い出したく無いものが山のように贈られた。

そのお陰で相当大きかったクローゼットの拡大と

庭に面した部屋の壁を壊し一面ガラス張りの部屋を作り、その部屋の前にはたくさんの花畑とバラ園が完成した。


思い出すだけで疲れてきた。


周りを見渡しながら兄さんと歩いていたら

柄の悪い商人らしき男性に連れられ一人の男の子が段ボールの上に上らされその回りに街人が集まっていくのが見えた。

僕がそれに見ているのに気づいた兄さんが

「あそこが気になるのか?」

僕が頷くと兄さんと一緒にそこへ向かった

商人らしき男性が兄さんを見て

「そこの美形の兄ちゃん‼

どうだい?買っていかないか?

こいつは、魔力が使える今買うならおまけもついてこの値段。どうだい?」

男性は値段のついた段ボールを持ち上げながら言った。


僕は兄さんの耳元で

「これって、奴隷商人?」

と聞いてみると

「そうみたいだね。」

とどうでも良さそうに言った

僕は兄さんの答えを聞いて、父さんに連絡するため使い魔の黒猫に手紙を括りつけて送った。

兄さんの方を見上げると何かを呟いていた。

2・3分しないうちに僕の使い魔の猫と父さんが来た。

兄さんと父さんは一瞬目を合わせ兄さんは、僕を抱き上げ父さんの後ろに移動した。

それを確認した父さんは一瞬にして奴隷として捕まっていた男の子達を助けだした。

それに気づいた奴隷商人は雇っていた剣士らしき人たちに任せ後ろに下がった。

街人は慌てて逃げ出しその場に残っているのは、

奴隷商人とその雇われた剣士・奴隷の子ども・兄さんと僕と父さんだけだった。

父さんは10人の剣士と闘い

兄さんは僕を抱き抱えて防御魔法を張っている

僕はただ見ているだけだった。

そのとき奴隷商人が一人の男の子が鎖のせいでその場から動けないのを知りその子に魔法をハナトウトしているのに気づいた。

その子は段ボールの上にいた子だった。

僕は、知らせる時間がない事を知り不安定な魔力を無理やり抑えその男の子に防御魔法を張った。

ギリギリ間に合い男の子は無事だった。


兄さんは驚いた状態で固まっていた。

父さんはさっさと決着をつけ奴隷商人を牢屋に押し込んだ。

僕は安全になったのを確認し兄さんに下ろしてもらい男の子の元へ行き

「もう大丈夫だよ。

父さんが元の国へ戻してくれるから安心してね。

それと、みんなこっちに来て。」

っと言うと恐る恐る僕のところに来てくれた

僕は服の上から彼らにどれ程の傷がついているかを調べた。

「酷い怪我だね。痛かったね。

でももう痛くないようになるから安心してね。」

と言うと再び怯え出した。

「?どうして怯えるの?

傷の治療をするだけだよ?」

不思議に思っていたら

僕が防御魔法で助けた男の子が

「俺達を殺すのか?

さっきの奴らみたいに奴隷にするつもりなのか?

治療をするとか嘘だろう❗」

男の子が僕に怒鳴りながら刃物を握って向かってきた。

それを見た兄さんと父さんが動く気配がしたので影縛りの魔法を使って動きを封じた。

男の子はそのまま僕のお腹を刺した。

刺した男の子は

あたふたしながら

「なっ!!何故避けない‼何で守らない‼」

安心させるように微笑み

「大丈夫だよ。僕たちは、君たちを奴隷にするつもりもないし殺すつもりもないよ。

だから傷を僕に治させてくれるかい?」

男の子たちは口々に

「ごめんなさい」

「疑ってごめんなさい」

「助けてくれてありがとうございます。」

と感謝と謝罪をしてくれた。


僕は治癒魔法を彼らにかけながら自分の怪我も治した。

そして後ろにいる兄さんと父さんに

「彼らは悪くない。

あんな酷いことをされて人を信じれないのもしょうがないから怒らないで。」

そう言うと怒りが収まり始めたのを確認し

影縛りを解いていつの間にか来ていた馬車でその子達の国へ送り届けられることになった。

全員が乗ったと思ったら一人だけ乗らずに僕の方をずっと見ていた。

不思議になって聞いてみた

「どうしたの?

君は自分の家族のもとに帰らないのか?」

彼は

「我ら一族は従える主を探しに歩いていた。

そのとき奴らによって大勢の一族が死に

姉さんはここの前に寄った国で買われた。

そして俺はこうして貴方様によって助けられた。

恩をけして忘れない。

俺はお前を主と認めた。

お前と契約をしたい。」

その言葉に父さんが

「お前は朱の一族か!?」

彼(ナイフで僕のお腹を刺した子)は

父さんに鋭い視線を向け

「そうだ。俺は朱の一族の純血」

兄さんは彼を睨んで、父さんは何かを考えていた

「君の名前は?」

「おれら一族は主と認め契約をした人に名前を決めてもらう。」

友達が王子のリアムと皇子のノア

だけじゃ寂しいから友達になってもらおう‼


「じゃあ君の名前は『ルーク』だ。

仲間思いで正と悪を正しく見極められる。

僕の友達だ‼」

「主、貴方の名前を教えて欲しい」

「そう言えば名乗ってなかったな。

僕の名前は『ユイセント・エリー』

そして僕の後ろにいるのが僕の兄さん

『ユイセント・ランス』

そして剣を持って戦っていたのが

父さん

『ユイセント・カール』

ルークはこれからは僕達の家族だよ。」

「……エリーが彼を気に入ったんなら好きにしていいよ。誕生日なんだから」

と諦め口調で兄さんが言うと

「早く帰らないと準備が間に合わないぞエリー」

「えっ⁉もうそんな時間なの!」

「ランス、エリーとルークをつれて家に帰ってくれ。エリー、片付けを早く終わらして帰ってくるからまた後でな。」

「うん。父さん頑張って。」

「あぁ。」

っといって急いで馬車に乗って城へかけていった

兄さんとルーク・僕は路地に入って移動魔法で家まで帰った。


侍女達にお風呂に入れられ

綺麗に洗われた。

ピンクのフリルだらけのドレスをきさされて

いつもより背の高いハイヒールを履き

綺麗に化粧された。

タイミングを見計らったように母さんが入ってきて薔薇の香りがする香水をかけられどっからどう見ても完璧な令嬢に早替り。

時間が少し残っていたのでルークの事を話すと

あっさりオッケーをくれた。

「良かったわね、友達が増えて。

彼は礼儀も良かったしね。

それにエリーの護衛を雇うつもりだったけど、彼なら安心ね。」


暫くしてから夜会が開かれてるホールへ向かった

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