生まれかわり
「何故利き手が分かったか だけど。それは僕がその動きや微妙な動きの違いを読み取れるように訓練したからだよ。
それと僕の家の爵位は公爵家だよ。質問や疑問は有るだろうけど、ちょっとした事情があって偽名で読んで欲しいんだ。その事情は、まだ話せない。」
ダニエルはおおよそな事情が分かったらしく
「分かった。これからは何て呼べばいい?」
僕は少し考えてからマクシムを見てから
「暫くはユイセント・エリーではなく『エリック』と読んでほしい。」
「お前な!またその偽名を使うのか!?俺への嫌がらせのつもりか!」
と顔を真っ赤にして怒鳴り始めた
僕はマクシムを諭すように言った
「エリックって言う偽名にしたのは、マクシム 君への嫌がらせではないよ。幼い頃に使っていたから、この名前の方が反応がしやすいからだよ。」
「俺と勝負しろ!魔法も剣の使用もありだ!全力でやりあえ‼」
「この後も用事が山ほどあるから今回は、やめておくよ。」
「逃げる気か!」
「おい!マクシムいい加減にしろよ。エじゃなくてエリックだって色々と事情があるんだから。それに同じ隊員なら手合わせもこれから先何度だって出来る。」
「そうだよ。確か訓練メニューは二人で一組て組むから、その時に組んで勝負すればいいよ。」
と上からダニエル・ベンがマクシムの暴走を止めた。
珍しく?得になにも言ってこないアゼルが気になり様子を見ると、何かぶつぶつ呟いていた。アゼルがいきなり氷魔法と炎の魔法を発動させようとした。
僕はその予兆に気づき念のために結界を張った。それに気づいた発動者アゼル以外が話し合いをやめ僕の側に来た。
ベンは確認のため僕に問い掛けてきた
「魔法発動の予兆を感じた?」
僕はアゼルに視線を向けたまま
「そうだよ。アゼルが氷魔法と炎魔法を発動させようとしたから張った。」
マクシムとダニエルは静かに僕とベンの話を聞いていた。
「発動させようとしているのは8?」
「いいや。あれは11だよ。」
後ろから
「「11だと!」」と二人の声が被った
二人をスルーしてベンは僕が言おうとして言えなかった続きを話した。
「あれはとある人達が発動させた『ヘレフロガパゴス』世界の常識を超えた難易度で、普段は1~10で表すけどある人達の魔法難易度は1~30で表されていたと昔の書に書かれていた。」
『昔、闇と光が争いあっていた頃。
闇を支配する魔王・光を支配する王族。
魔法は元をたどれば魔族だけが使えるものだった。その力欲しさに光の人々は魔族の血を飲んだ。それにより魔力が僅かばかり手に入った。それでは勝てないと悟った王族は、幼い第3王子を魔界に魔王の第3王子を人間界へと人質交換をすることで休戦をすることにした。魔界に送られた第3王子は、魔王の娘と意気投合し結婚した。そして子どもを4人なした。
一方人間界へ送られた第3王子は、第二姫君に好意をよせ第2姫君は国王の反対を無視して魔界へ逃げた。その二人の間にも4人の子どもが産まれた。後にこの8人の子どもが書物に残る事を成した。』
その事を成した後8人が魔王と王族両方に4人ずついき力が平等に成るようにされた。それを知ってるのが王族と血筋のユイセント家のみが知る事実。
ベンが僕に
「エリックの力で抑えられる?」
と聞いてきた。
苦笑いを浮かべながらベンだけに聞こえる声で
「魔力制御のこれを最低2つ外せたら抑えられるよ。でもこのままでは彼の命は保証できないかな。」
「この状況では外したくないってこと?」
「これ以上サービスはしたくないからね。」
「彼が生まれ変わりなら大丈夫のはず。」
「分からないよ。操作を失敗したらあってようが無かろうが消えてしまうからね。」
「僕がやれば良いんだけど、そっちは分野が意だから。」
「もしもの時後よろしくね。」
「分かってる。見させないから安心して。」
「それなら良いけどね。」
とベンと僕は回りからしたら意味不明な話し合いにしか聞こえない。
「おい!ベン。アゼルのやつ大丈夫か?」
「エリー!お前ならどうにか出来ないのか⁉」
ダニエルがベンに聞きマクシムが僕に問い掛けてきた。
「「君達が自分の身を守れるなら。(ね)。」」
ベンと僕は見事にハモった。
言葉を付け足すように
「最低でも難易度9の防御壁又は結界を張れるならアゼルを助けられる。」
「それぐらいなら出来るぞ‼」
「俺を甘く見るなよ!ユイセント」
二人が結界を張ったのを確認してから
「あと1000度以上の熱と-1000度以下の寒さに耐えきれるのならね。」
と言って、二人分の結界を外しベンと僕だけに集中させた。
案の定10秒もしないうちに二人ともギブアップした。
口を開く前に魔術騎士団 団長バタリオンが入ってくるなり状況説明を求めてきた。
ベンが僕に目で合図を送ってきたので、ため息をついてから
「アゼルがいきなり魔力発動をし始めてから2分しかたっておりません。」
団長が
「この訓練所に4重結界を張っているのは誰だ?」
ダニエルとマクシムは言われて気付いたらしく目が落ちるのでは、と言うほど目を見開いていた。
これで二人で2重ずつ張ってると言うしか無くなったじゃないか!こんな強力結界を2人で4重は不可能なんだけどね。団長(隊長)でもこの強度を張ろうとすると3人係で全力でやっとなんだからね!
「私たち2人で張っています。」
隊長は、冗談言うな!見たいな表情をしていた。
「アゼルの回りの結果はどっちが張っている。」
一瞬僕はベンに目線で
『ベンの功績にしてもいいよね!』
と送るとベンは、
『…………分かった。』
と返ってきたので
「アゼルの回りはベンが張っています。」
隊長は、頭を抱え
「今年は化け物揃いかよ⁉」
といきなり叫んだ。
「隊長、アゼルを助けられますか?」
ベンの質問にやや間を開けてから
「王子2人ともに戻って来てもらわないとどうしょうもできない。」
その答えを聞いて
「ベン頼んだよ。」
「分かった。」
ベンが返事をした瞬間に空間移動魔法が発動しアゼルと僕だけが亜空間に移動した。
「さてと、アゼルお疲れ様。そろそろ堪えるのがきついかな?」
「…………あ…………り……………だ!」
「助けてあげるから少しだけ待って。」
そう言ってアゼルに近づいた。アゼルの両肩に手を置くと僕に向かって荒れ狂う魔力が流れてきた。
っく!やっぱり君が3人目の生まれ変わりなんだね。ベンのときは楽だったんだけどな。流石広範囲の生まれ変わりだけあるね。
上手く流しきり大人しくなった魔力をアゼルに戻した。
「アゼル、お疲れ様。今日はもうお休み」
睡眠魔法をかけ眠ったのを確認すると誰もいない空間に
「ベン、終わった。」
「こっちも頼むよ。」
「分かった。」
ベンの空間移動魔法で訓練所に戻ってきた
僕に抱き抱えられているアゼルを見るなり
「エリー!お前アゼルになにした❕?」
「アゼルにしたことを答えろ。」
「ユイセント・エリー 私が来るまでに起こったこと全て正確にこたえろ。」
と上から順にマクシム・ダニエル・隊長という順番で責め立ててきた。
僕は隊長の方を向き
「アゼルは魔力暴走の疲れにより今は、寝ているだけです。
ベン、アゼルを休養室へ」
「分かってるよ。」
アゼルをベンにたくしベンが訓練所を出たのを確認してから3人に話しかけた。
「こうしませんか?今現状お話出来ない部分が有ります。そこを揃ったときにお話すると言うのはどうでしょうか?」
「揃ったときとは?」
「残り5人です。その5人が揃ったら本当は口外禁止なんですが特別にここにいる3人には教えます。そのときまで待ってもらえませんか?」
隊長は試すように
「……今、答えろと言ったら?」
冷たい冷ややかな目で
「僕に勝てるのであればお話致しましょう。」
「私に勝てるとでも思っているのか?エリー。」
僕は体につけている魔法制御のブレスレット・ネックレス・イヤリング・髪飾り等を見せながら
「これが何かご存じですか?」
と聞くとバカにしてるのかと言うように
「ただの装飾品だろう?」
と隊長が答えるとそれに同意するようにダニエルとマクシムが首をたてに振った。
案の定3人とも知らないんだね。この装飾品はただの飾りじゃあないんだ。
ベン、早く戻ってこないかな?
「これは簡単に言うと魔法制御の物でベンも持っている。着けてなければ、アゼルの様に暴走する。それを抑えるための装飾品です。」
「………」
「………………」
「…そんなにお前らは、莫大な量を持っているってことか!?しかし、それならば私が気づかないはずがない!だが………」
マクシム・ダニエルは沈黙。
隊長は、一人でぶつぶつ呟いていた。
起動し始めたマクシムが
「…冗談はよせエリー!そんなはずないだろう❗魔法制御を使っておいて、難易度9・8が使えるわけ無いだろう⁉」
「そんなに信じられないならベンが戻ってきたら1つだけ外してあげるよ。」
その言葉にダニエルが立ち直り
「何故、ベンが戻って来てからなんだ?」
「解放するのが久しぶりだからね。暴走したときに抑える人が欲しいからだよ。」




