ツァウバー・クルー について
服を着替えシャワーを浴びてから愛馬に乗り、魔法騎士第1訓練場に向かった。
そこにはマクシムやアゼル・ダニエル・ベンがいた。
きっと僕が学園に行ってる間も訓練あったんだろうな。それにしても他の先輩方はいないんだね。
仲良く話してる4人のところへ向かった。
一番始めに僕に気づいたのはやっぱりマクシムだった。
「エリー!お前の用事っていったい何なんだ?」
挨拶もなしにいきなり質問なんだね
内心苦笑いを浮かべながら
「そのうち教えるよ。それより初めまして『マグリット・アゼル』さん『ジェラニアム・ダニエル』さん『マルグリット・ベン』さん。 朝がたぶりですね。改めたして僕は、ユイセント・エリーと申します。僕に突っ掛かってくる彼は『ブリュ―ム・マクシム』で学園時代からの知人です。これからよろしくお願いします。」
僕がわざと方苦しく挨拶すると
ジェラニアムが
「そんなに方苦しくしなくて良いぜ。
俺はジェラニアム・ダニエル。ダニエルと読んでくれ。一応男爵の爵位をもらってる貴族だが俺は方苦しくことが苦手でな気安く話してくれ。」
「よろしく ダニエル。」
「あぁよろしくな エリー」
お互いに握手を交わた
「僕はマルグリット・ベン ベンと呼んでほしい。爵位は子爵で3男だから自由に過ごさせてもらってるよ。だから気にしないでほしい。」
「よろしく ベン」
「こちらこそよろしく。紹介時に使った魔法……僕のと種類が違ったと思うけど?」
へぇ~よく見てたね。僕は感心しながら
「その通りだよ。あれはベンが使った魔法の応用番だよ。」
「……そうなんだ。」
納得いってないみたいだね。
「次は俺かな?俺は、マグリット・アゼル。アゼルと読んでくれ。こう見えても侯爵の爵位をもらってる2男。俺の家は王宮に従える仕事をしてる。武道家一家だから幼い頃から教え込まれてる。気楽に接してほしい。」
へぇ~やっぱりあの アゼルだったんだ。
「よろしく、アゼル。時間があったら相手してくれるかい?」
闘士を燃やした目で
「ああ!勿論だ。俺もエリーと手合わせを願おうと思ってたからな。願ったりだこの後どうだ?」
「うん、大丈夫だよ。」
「魔法はどうする?」
「無しで良いんじゃないかな」
「それは、お前にとって……………」
僕はアゼルの言葉にかぶせ
「僕は、結構剣も得意だからね。」
「分かった。」
「楽しみだよ。武道家一家の中で唯一斧を変幻自在に操るマグリット・アゼルと戦えるんだからね。」
「俺は、お前には敵わないなきっと。」
最後のこの呟きは小さすぎて聞こえなかった。
「最後に俺の挨拶だな!」
張りきってマクシムが言ったが
「別にしなくて良いよ。彼らはもう知ってるんだからね。」
と冷たく返すと
「知ってても聴け!即答するなよな!」
と喚き始めた
僕はため息を1つついてから
「君は、ブリュ―ム・マクシム 。得意魔法は炎系と風魔法系と言っていたけど、実際は炎系(火)または水系魔法。風魔法は防御に使うよりも攻撃と使う形が好み。武器は大刀よりもロングソードの方が愛剣。爵位は、アゼルと同じ侯爵で次男。何故か僕を敵視している。
どうだった合ってるだろう?」
僕が首をかしげて怒ってるかなと思いながらマクシムを見ると、驚きを通り越していた。
「………お前、どうやって知った!?俺が侯爵の次男だってことを!誰一人教えてなかったことを何故知ってる!?それに得意魔法や武器まで!?」
興奮しているマクシム。僕は答えたくないが諦めて答えた。
「まず、得意魔法の事だけど………僕はその人が纏っている色を見て言ってるだけだよ。マクシムは確かに風魔法を得意としてるけど、それよりも水色を纏ってる量が緑よりも多い。だから水系魔法の方が得意だと分かった。」
一度マクシムの方を向くと意味がわからないような表情をしていた。回りを見るとベン以外の人はハテナマークを浮かべていた。僕は説明が苦手なためベンに説明をお願いした。
ベンは頷いてから
「魔力を色で見ることが出来る得意能力者『ツァウバー・クルー』と言われる人がいることは知ってる?」
「いや、『ツァウバー・クルー』と言う言葉しか知らない。」
他の2人も同じらしくマクシムの言葉に頷いていた。ベンがため息をつき呆れた様に
「いったい学園で何を教わったんだ?」
下を向く3人。確かに『ツァウバー・クルー』の事は2年の時に教えられていた。
「いい?『ツァウバー・クルー』は、世界で5人しか居ないと言われている人達で、昔は一種の病気だか悪魔の手先と言われていた。そのため『ツァウバー・クルー』狩が始まった。やり方は卑劣だった。生物の色を見てほしいと言われ見た『ツァウバー・クルー』は、その色を伝えた。普通では見えない色を答えたため直ぐに殺された。そうして徐々に数を減らし今では5人しか居ないと言われている。」
ベンは「歴史はわかった?」と聞くと3人ともが確り頷いた。
「ここからが本題。
『ツァウバー・クルー』は、相手が使える魔法を色で見極める事が出来る。その為空気に含まれる魔力も色彩として見えてしまう。だから眼鏡をかけたり自分でコントロールするしか方法はない。コントロールしたら良いと思うだろうけど、コントロールはとても難しく魔法で例えるなら難易度10。」
「まて!それならエリーは『ツァウバー・クルー』だと言うことか!?」
僕への問いを答えたのはベンだった
相変わらず無表情で
「僕もエリーと同じ『ツァウバー・クルー』だよ。」
驚愕の事実に
「「「はぁ!?――――」」」
とマクシム・ダニエル・アゼルは叫び僕は内心驚きながらも説明が実際に体験したように言っていたことから予想が出てきていた為そこまで驚きはなかった。
僕が驚いた様子がないためか
「……エリー?何でおどろかないんだ?」
とベンが困惑しながら問いかけてきた
何時ものように微笑みながら
「『ツァウバー・クルー』を持つものがする対処法を知っていたから、まさかと思ったけどその通りだったんだね。」
「まさか同じ存在に会えるなんて思わなかった。これからよろしく」
とベンは言って、休憩室に行った。
残された僕はアゼルに
「さてとアゼル、手合わせをやろう?」
「ああ!勿論だ」
と戸惑いもなく闘士を燃やししてた。
武器を選んでいたらアゼルに話しかけられた。
「そう言えば、何の武器を使うんだ?」
「そうだね、片手剣にするよ。勿論、アゼルは斧を使うんだろう?」
「当たり前だ!」
こうして2人の試合が始まった。
審判はいつの間にか戻ってきていたベンがすることになった。
お互いに鎧を着け中央で向かい合った
アゼルは左肩に担ぐように斧を持ち僕は、左手で剣を持ち顔の前で構えた。
「両者とも準備は良い?」
ベンの問いかけにアゼルが
「あぁ良いぜ。」
「始めてください。」
と僕が。ベンがアゼルを見てから僕を見て
「では、試合開始!」
と宣言した。ベンは安全地帯まで下りいつでも止めれるように移動魔法を展開し発動待機で待っていた。
僕は一歩下りいつ仕掛けるか見計らっていた。
さてと、どうするかな?先制攻撃でも良かったんだけどね。きっと弾かれるだけでなくカウンターを仕掛けられると思ったからやらなかったけど、このままお互いの要領確認(にらみ合い)は無意味に終わりそうだしね。会話で隙を作らそうかな?
「ねぇ、アゼル聞いても良いかい?」
お互いに隙を見せないようにしながら会話を始めた。
「何だ?」
「言い辛い事何だけど………。」
彼は訝しげに
「何だ?さっさと話せ。」
僕は迷ってるふりをしながら、彼の目線から逸らした。
大抵の人は目を逸らしたら『今だ!』と思って攻撃を仕掛けるのにな~。仕掛けた瞬間カウンターをしようと思ったのにな
彼はその場から動かずじっと僕を見ていた。
しょうがない話を続けるしかないね
「アゼル、君は本来左利きではなく右利きだよね?」
アゼルが一瞬動揺したのが分りその隙を見逃さず打ち込んだ。
だけど直ぐにガードされ、直ぐ様彼がカウンターを仕掛けてきた。読み通りだった為直ぐに避け体制を取り直した。
チッ 流石に2つ名を持つだけあるね
彼の2つ名は『ファンタスマゴリーク・ベイル』この名とアゼルが噛み合ってないため『ファンタスマゴリーク・ベイル』と言う名を知っていても誰もアゼルだとは思わない。
「何故、俺が左利きではなく右利きだと思うんだ?」
僕は笑みを浮かべながら
「筋肉の質量を見て ふと 気がついたんだよ。」
「ほぉ そんなことで分かるのか?均等に鍛えたつもりだったが。」
「確かに均等に鍛えているようだけど、右側は筋肉の質が凄く良い状態で保たれてるの。それに対して左は、ムラが出来てるからね。」
アゼルは驚愕の表情をして見せたが、1つも隙が無かった。
「そんな事も分かるのか?ツァウバー・クルーは」
「これは、ツァウバー・クルーの力じゃない。」
と突然ベンが話に加わった
「じゃあ、何故わかる?」
アゼルが好奇心で聞いてきた
「お前の爵位は?」
と次々聞き始め説明すると長くなる為ベンが試合中止を伝えた。
何故エリーが分かったのかを説明します。エリーはそれなりに目を鍛えていた為、違いを読み取ることが可能。
『お姉様の2つ名は《サィフセヘル・イラーハ》〈剣と魔法の女神〉といういみで付けられた名前ですわ。この2つ名がついたのは、騎士団と交り訓練をしていたときにあまりの強さに《サィフ・イラーハ》と呼び始め魔法士とトーナメントをしたとき隊長を一瞬に打ち負かし勝ったことから《セヘル・イラーハ》と呼ばれるようになりましたの。今では、《サィフセヘル・イラーハ》と呼ばれる様になった訳です。男性としてのお姉様の2つ名もありましてよ!《ファナー・シャイターン》失礼なことに〈忘却の魔王〉なんて呼ばれてますけどね!何処が忘却の魔王ですか!?』
えっと……ご説明ありがとうございます。
以上がエリーの2つ名でした。




