呼び出し
次の日早朝から父さんの送信魔法で送られてきた手紙を読み今日と明日、2日間ほど休むことになった。
何の用事なんだろう?今日の放課後ではいけないのかな?まぁいっか行けば分かるしな。
王城に向かわないといけないが僕は、ドレス姿ではなく魔術騎見習いの格好をしていた。理由は、手紙に魔術騎の格好で来るようにと書かれていたからだ。
エミリーにリアム・ノアへ手紙を届けてもらい直ぐ様愛馬に跨がりエミリーとルークに
「どうする?一緒に1回戻るかい?」
「俺はどっちでも良いが……そこの侍女が行くなら俺も行くし、行かねぇなら俺も残る。」
「わ 私は、エリー様のお供をいたします!よろしいでしょうか?」
僕は、微笑みながら
「それなら必要なものだけをもって小屋に10分後に集合ね。僕は少しラウロの所に行ってくるよ。」
「そんじゃ俺も行こうかね。」
「ルーク、ラウロの所には付いて来なくて良いからね。」
愛馬で駆けること4分後僕はラウロが住んでいる寮にたどり着いた。
ラウロの寮は僕たちと同じ大きさで壁の色が水色だった。
ラウロの得意魔法は水系統なんだね。
この時間まだ寝てるかな❔
水魔法で呼び鈴を鳴らすと男性の従者が出てきた。
「早朝からの訪問をしてしまい申し訳ない。ラウロ王太子殿下は、お目覚めでしょうか?」
従者は警戒しながら
「ラウロ様に何用ですか?
それに、そちらが名乗らない以上お応えは致しませんがね。」
家に居るセバスチャンにそっくりだ。
見ず知らずの人や信頼出来る人以外は、警戒心を絶対に解かない。変な行動をしたら一発で殺られる。あ~こわ
「失礼致しました。私は
ユイセント家の長女でエリーと申します
ラウロ様とはご学友です。
こちらに来た理由は、2日ほど実家に戻ることをお伝えにしに来た次第です。」
「そうですか。お目覚めされ次第お伝えさせていただきます。」
「分かりました。お願い致します。」
生け簀か無い従者(執事見習い?)の元から離れて愛馬に跨がると後ろから水魔法で攻撃される気配がした。
あの従者、僕に勝てると思ってるのか?
それとも僕に2度と近付くなという意味か?まぁ良いか。
全て魔法で防ぎお土産に水爆を彼の1㍍前に放った。
後で爆発の音がしたが気にせず我が儘姫の寮に向けて走った。
あの程度なら運が悪くても軽症・擦り傷程度だろうね。駄々の目眩まし程度なんだから、ちゃんと攻撃力下げたんだから。
さてと、戻ったらエミリーの荷物を転送させてときどき休憩しながら行くと………19時ぐらいには家に着くかな?
僕は懐からピンク色の手紙を取り出した
宛名はセルバント・ラセム。我が儘姫の侍女の名前が書いてある手紙で、内容は2日間ほど実家に戻ること・もしもの時の電話番号・移動魔方陣の紙が入ってる。
僕は苦笑いしながら
過保護すぎかな?まぁ憂いは少なくしとくに限るか。ラセムを呼ぶために使鳥に呼びにいかせた。
2分後に裏の扉から急いだのかエプロン姿のラセムが出てきた。
「ラセムごめんね、いきなり呼び出して。その様子だと我が儘姫の朝食準備中だったかい?」
ラセムはエプロンを外しほころびながら
「い いえ、ちょうど準備が一段落着いたところです。」
可愛くて愛しい人。守ってあげたくなるほど純粋で一生懸命、僕が本当に男なら愛してただろうね。
僕はラセムが眩しく見えた
懐がら手紙をだしラセムに渡した。
「僕は2日ほど実家に戻ることになったから手紙を書いたんだ。何かあったら連絡してね。次いでにこの子の事も頼んでも良いかい❔」
足下に寄り添う様にくっついてる白い猫を抱き上げて
「この子の名前は《アドリーナ》と言って僕の家族なんだけどね。一緒に連れて帰っても構ってあげられないから、ラセムに預けようかなと思ったけど……ダメだよね。」
僕が困った顔をするとラセムは
「いえ!責任もって預からせてもらいます。」
「ありがとう。アドリーナのご飯は毎朝転送されてくるから安心して。ご飯のとき以外は勝手に散歩しるから戻ってこなくても安心してね。」
「分かりました!」
「じゃあそろそろ行くよ。また学校で会おうね。」
「はい。お気をつけて行ってらっしゃいませエリー様。」
「ふふふ、行ってくるよ。」
僕はアドリーナの頭を撫でながら
「良い子にしてるんだぞ!」
と言って愛馬に跨がり寮に戻った。
寮に戻るとエミリーとルークがそれぞれの荷物をルークの馬に乗せていた。
愛馬から降り、エミリーとルークに近づいた
「ただいま。荷物は金銭類以外は僕の移動魔法で自室に送っておくよ。」
「お帰りなさいませ、エリーお嬢様。」
「やっと帰ってきたか。遅かったな」
ルークはニヤニヤしながら言った
「ただラウロに2日ほど実家に戻ると言いに行ったら、いけ好かない奴に会っただけだよ。」
僕はエミリーとルークの不要な荷物を魔方陣の上に置き唱えるとその場から消えた。頷きながらルークの問いを聞いていた。
「それで軽くドンパチやったって訳か?」
「相変わらず鋭いねその通りだよ。
向こうが仕掛けてきたから僕は最後にお見上を1つあげただけだよ。」
最後に「ちゃんと手加減して1㍍空けたんだからね」と付け足した。
ルークは呆れ顔で
「貿易が途絶えても知らねぇぞ。」
僕は遠所をするエミリーを僕の愛馬の前に横向きで座らせながら
「途絶えないよ。だって彼と僕のやり取りは手紙でも同じだからね。」
エミリーの後ろに飛び乗った
「……そいつと遊んでるのか?」
ルークも自分の馬に跨がった。それを確認しながらエミリーに
「動き出すよ。不安定になるから僕に抱きついてると良いよ。辛くなったら言うんだよ?」
エミリーは赤くしながら
「は っはい!」
失礼します。と言って僕の背中にてを回した。しっかり握ってるのを確認すると常歩でいつもよりゆっくりと歩き出した。
ルークは僕の横に並びながらもう一度問いかけてきた。
「ラウロさま(…)の従者と遊んでるのか?」
エミリーを気に「揺れに身を任すと良いよ」と言ってからルークの問いに答えた
「別に遊んでるわけではないよ。あえて言うなら腹の探り合いかな?」
「はぁ~。腹の探り合いで攻撃までしないだろう普通!睨み合いで終われないのか?」
「ルークだって睨み合いで終わらないだろう?それと同じだよ。」
「………」
ルークとの会話が終わったので先の事を考えた。
ラウロ起きていたくせに出てこなかったな。まぁ話が長引かなくてすんだけどね
それよりもエミリーはそろそろきついだろうね。もうすぐ町に着くからそこで少し休憩をして、また常歩で走るか?それとも飛ばすかだよね。エミリーの事を考えると常歩でゆったり進んだ方が良いのだけどね…あの町を出たら治安が一気に悪くなるから急ぎたいんだよね。無駄に足止め食らうのは嫌だし……何かあったらルークがどうにかするだろうけどね。
暫くすると町が見えてきた。
関所を通り抜けエミリーを休憩させるために邪魔にならないように路地に愛馬を止めた。
「エミリー、大丈夫かい?」
「は はい、」
エミリーが腰やお尻を気にしてるように感じたので
「1回馬から降りようか。」
そう言ってエミリーをお姫さま抱っこに抱え直した。
エミリーは顔を真っ赤にしたり青くしたりしていたが気にせず
「確り掴まっててね。」
「…は はい。」
エミリーが確り掴まったのを見てから愛馬から降り、エミリーを地面に下ろした。
僕は、愛馬を撫でながら
「さてと、この子もお腹が空いてきたみたいだから何処かで休憩にしよう。」
後でルークが
「そうだな。俺は喉がカラカラだ。」
僕は、ルークの気遣いに苦笑いしながら
「そうだね、僕も少し喉が渇いたよ。」
エミリーにどんな所に行きたいか聴くことにした。
「エミリー、何処で休憩したい?
例えば……お洒落なカフェとかレストランとか……好きな所を言ってくれたら案内するよ?」
エミリーは興奮気味に
「いえ、私の好きなところよりエリーお嬢様のお好きなところで‼」
僕は、不思議に思いつつも
「じゃあ、そこのカフェにしようか。
そこなら飲食物の種類も豊富だし味も良かったからね。」
僕の言葉にエミリーが驚いたように
「一度この町に来たことがあるのですか?」
「そうだね、2年ほど前に視察で来たよ」
「2年前と言いますと………。」
「そう、賊が現れそれの制圧のために1回来たんだ」
「そうだったのですね!」
ルークはその事を思い出しているのか顔がひきつっていた。
「だから、多少の事なら知ってるよ。」
話なしてたら店に着いたので入り口にいる男性の従業員に愛馬を預けご飯をあげるようにお願いした。店内はがらがらなので窓側の席に座った。エミリーにメニュー表を見せどれがお勧めなのかを教えた
「そうですねエリーお嬢様のお勧めの、カモミールティーの洋菓子セットにします。」
「ルークは何にするの?」
「俺はブラックのコーヒーだけで良い」
僕は、従業員を呼び
「カモミールティーの洋菓子セット1つ
ブラックコーヒーを1つ紅茶のストレートを1つお願い。」
最後に女性従業員にウインクすると頬を赤く染めながら
「はい!かしこまりました‼」
と言って浮き足で戻っていった。
それを見ていたルークが呆れたように
「わざとやってるだろう。」
惚けるように
「何の事かな?」
と言うとルークが
「時々お前が女だってことを忘れそうになる。」
と意外に真剣な表情で言ってきた
僕はルークを茶化すように
「中々板についてきたって言うことかな?
ルークまで惑わせるなら僕も一人前かな?」
「ふざけるな、お前は女だと言う自覚をもて!」
僕は、熟女らしい甘い声で
「自覚ならあるよ?何なら誘惑してあげようか?」
と言うとルークは顔を真っ赤に染め
「冗談でも言うな!」
と起こり出した
「ごめんごめん。あんまり可愛いからついね。」
「俺は可愛くなんかねぇよ‼
お前の方が何よりも可愛いだろうが。」
僕は、唖然としてしまった。前に座ってるエミリーも呆然としていた。
ルークは自分が言ったことに気が付き
「男に、可愛い何て言うな‼ってことだよ!」
と慌てて訂正をしていた
注文が届き一息ついてから店を出た。
愛馬を返してもらい町を歩いた。
エミリーが目を輝かせて一着の服を見ていた。
「そのエーラインのワンピースが欲しいのかい?」
「…い いえ!何でもありません。」
僕は、エミリーが先に歩いていったのを確認し亭主に話しかけエミリーが見ていたワンピースを買った。それをエミリーの部屋に移動させた。それから色々なものを見て回り町の先ほどとは逆の関所を出る前に
「少し買い忘れた物があるから2人ともここで待っててね。」
と言って来た道を戻りルークが見ていた短剣とエミリーが見ていたブルーダイヤの着いたハートのネックレスを買い二人のもとへ戻った。
「お待たせ、さぁ行こうか。ここからは少し飛ばすからね。」
再びエミリーを愛馬に乗せその後ろに僕が飛び乗り関所を越えて森林を駆けた。
町を出てから10分ほどたった頃エミリーが船をこぎ出した。
「眠いなら寝てても良いよ」
と言ってエミリーが落ちないように片手抱えた。
「いいえ……私が寝るだなんて………エリーお嬢様を…………寝れるわけが………………。」
エミリーが完全に寝たのを確認するとルークが隣に来て
「カモミールティーに睡眠薬を仕込んだだろう!」
「流石ルークだね。気付いてたんだね」
「当たり前だ!それよりなぜ眠らした?」
「ここから先何が起きるか分からないしそれに……速歩で走ると初心者には体への負担が大きいからね。」
「……そう言えばこの辺で一人死刑囚を脱がしたって言ってたな。」
「そう。ここら辺で起きることは彼女には見せたくないからね。」
「寝させなくても、精神干渉や記憶操作を後ですれば良い話だろう?」
僕はルークの言葉に首を振り嘲笑うように言った
「彼女にはそんなことをしたくないからね。自分がどんなに身勝手で残酷かは良く分かってるよ。それでも見せたくないんだ!僕が彼らを跡形もなく殺す姿なんてね。」
そんな僕にルークは
「何時になってもお人好しだな。」
「お人好しじゃないよ。自分の為だよ」
そんな話をしながらさっさと危険地帯の森林を越えてトワニス国の国境内に入った
エミリーは城に着く500㍍前で目が覚め慌てて謝っていたが僕がホローすると申し訳なさそうにしていたが納得はしてくれた。
城に着くとユイセント家の家紋が入った馬車が停まっていた。僕に気付いたのかその馬車からマリーが出てきた。
そしてマリーが
「お姉様!お帰りなさい❗
色々と話したいのですけど、お父様からの伝言でルークとエミリーは屋敷に戻って欲しいとのことです。城内に入るのはエリーお姉様だけだそうです。」
「分かった。ルーク、エミリーを頼んだよ。」
と言ってエミリーをルークに渡し愛馬から降り城門を開けてもらった。
馬屋により愛馬を置いてから一人城内を歩いた。向かうのは先は父さんのいる宰相部屋だ。
たどり着きノックをすると案の定返事が返ってきた
「ユイセント・エリーです。
早朝の手紙によりただいま戻りました」
「エリーか、鍵は開いている入れ。」
「はっ。失礼します。」
室内にはいると父さんは机に向かって、頭を悩ませていた。
僕の視線に気づいたらしく顔をあげて
「適当に座ってくれ。」
と言われ近くのソファーに腰を掛け父さんの死後とが一段落着くまで待つことにした。
5分ぐらいたってから父さんが話始めた
「行きなり呼び出して悪かったな。
学園では上手くいってるか?」
「はい。初日から上々のできだと思います。」
「…………。」
僕は、父さんがここへこいと言ったことから考えると家族としての出はなく国について僕にして欲しいことがあると言う事だと解釈した。
「宰相様、ご用件をお早めにお申し付けください。」
父さんは苦笑いを浮かべながら
「流石だな。前ぶりはその辺にして今回エリーを呼んだのは、明日に控えてる魔術騎士の試験に出て欲しいと国王陛下からのご命令だ。それとランスが大怪我を負い生死の境にいる。そのため仕事が溜まってるそれの処理を手伝ってもらいたい。」
兄さんが大怪我を負って生死の境にいる!?一体何があったって言うの?
僕は必死に表情や感情が読まれないように冷静で落ち着いた声で
「分かりました。魔術騎士の試験と王子様の側近ランス様のお仕事。このユイセント・エリーが受けさせてもらいます。」
父さんは、困ったように
「…あぁ頼んだ。全て急で悪いな。」
「いいえ、お気に為さらないでください。」
「書類はランスの机の上に置いてある。
仕事はそこで行うように。」
「はっ。失礼しました。」
と言って宰相室から出て兄さんの仕事室に向かった。
机の上には、先に片付ける順に並んでいた
その書類を読み父さんから渡させた印を押したり、対策を書いて各領土を任されてる侯爵・伯爵に送った。
この日帰ることなく仮眠部屋で10分休憩してから残ってる書類を読んで片付けていった。
片付けながらふと思った。僕の治癒魔法ならどんな傷でも治せるのに何故何だろう?父さんは何か隠してる?
全ての書類に目を通し終わった頃には太陽が登り始めていた。
僕は、お風呂に入り6時から行われる魔術騎士の試験に向けてテスト30分の睡眠をとった。
『うぅ~折角お姉様にお会いできたのに‼
どうしてもっとお話の時間をくれないのかしら⁉
何かしらの陰謀ね!』
『少しでもエリーに会えたんだから良いじゃないか⁉俺なんか名前しか出て無いのに!』
『そんなこと知りませんわ‼』
『マリー‼俺と役割変われ‼』
『嫌ですわ‼お姉様とお話しする時間が減ってしまいますわ!』
「……あのお二人とも――」
『『うるさい(ですわ)』』
「…ごめんなさい。しかしですね次回予告を少し入れときたいのですが……よろしいでしょうか?」
『『……』』
次は魔術騎士テストと学園復帰を入れます❗




