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疲れと怒り

マーレフォンド国第1王子

《マーレフォンド・ラウロ・アルベルティー》

海産物が豊かでユンバル大国とは正反対の位置にある。ユンバルは魔力が強い者が王。マーレフォンド国はトワニス国と同じ血脈を大切にする。武力を好まない平和な国だ。

僕の今日の授業は1~4時間で

【1時間目 皇帝学 2時間目 ダンス

3時間目 礼儀作法 4時間目外国語】

僕にとっては皇帝学は学ばなくて良いはずなんだけどね。必修科目だから仕方ないかな?


今日も朝からリアムとノアの付き添いで登校した。入学式後から侍女や護衛の2人も学園に入ることが許されている。

その為リアムは護衛をノアと僕は侍女のアヤとエミリーを連れて登校した。

ルークは寮の警戒にあたっている。


昨日と同じところに3人とも座りリアムの護衛は教室の端で立ち侍女のアヤとエミリーは紅茶を3人分を用意して小テーブルの上に置いた。

僕は微笑みながら小声で

「僕の可愛い人、いつもありがとう」

エミリーは顔を赤く染ながら

「い、いえ。エリーお嬢様が快適に過ごせるようにするのが私たち従者の仕事ですので。」

と言って壁側に行った。



1時間目の帝王学には我が儘姫エゴイズム・ラ プライセスは来ず穏やかな時間が流れた。始は何処まで知っているかの確認で40分の筆記テストが行われた。

この時間に皇帝学を取っているのが15人。

エミリーが採点が終った僕の解答用紙を持ってきてくれた。受け取り際にエミリーが「おめでとうございます‼」

と言って渡された。

僕は受け取って点数を見ると50点中48点。

もう少し頑張らないとな。

このままでは、王リアムやノアの支えは務まらないだろうね。前回の学園生活で兄さんは首席で卒業したのに対して僕は3番目だったからな。かといってリアムやノアより成績良くても……まぁグダグダ考えずに出来るだけ頑張るってことで良いかな?


授業は次々と進んでいったある国の皇帝は


《帝王の業で、創業と守成のどちらが困難と考えるか?》

その問いに臣下は

《天下が乱れ、各地に群雄が競い立っている状況下では、これを攻め破り、従わせ、戦に勝ち抜かなければなりません。そのことから創業の方が難しいと思います》

と言ったそうだ。


そこでチャイムが鳴ったため授業は終了した。


「エリー嬢・ノア。」

僕もリアムに習って

「いきなり畏まってどうしたのですか?リアム王子様」

ノアも同じ様に

「何ですか?リアム兄さん。」

リアムは小声で僕たちに聞こえる声で

「寮以外は公の場にいるのと同じだ。」

ノアはリアムが言わんとしていることが分かったみたいだった。

「学園では、自を出さないようにしないとね。」

僕もリアムが言わんとしていることが分かった。

「そう言うこと。分かった。僕も令嬢らしく振る舞ってるよ。」

3人で頷き僕は2人と別れエミリーを連れて個室の更衣室に向かった。

僕が着るダンス用ドレスは、アンクールドレスで色はスカイ色ダイヤが少しだけ散らされているドレスに着替え髪の毛をお嬢様ヘヤーにされた。エミリーは納得したらしく頷いて

「お嬢様は何を着ても美しいですが今日のドレスを着るとまた一段と可憐で美しくですわ。」

「ありがとう、エミリーは完璧すぎて僕も侍女何て勿体ないくらいだよ。」


そのとき外からノックされた

エミリーは慌てて扉に向かい

「どなた様でしょうか?」

その問いかけに

「リアムです。エリー嬢をお迎えに来ました。」

エミリーがこちらを向いたので頷くと

「どうぞお入りください。」

と言って扉を開けた。

リアムは扉が閉まるのを確認すると

「Aラインじゃないんだな。まぁそれも中々似合うが。」

「リアムもいつもの黒色のタキシードではないんだね。」

「あれは………。いや気分的こっちにしただけだ。」

「?ふぅ~ん。早く行かないと遅刻するかもね。」

「そうだな。行くぞエリー。」

「うん。」

リアムの腕をとりダンス会場となるホールへ向かった。

そこには我が儘姫エゴイズム・ラ プライセスの姿があった。その横には人当たりの良い張り付けた笑みを浮かべているノアの姿があった。それを見てリアムに

「ノア……顔が引き攣ってるけど助けなくて大丈夫かい?」

「あぁ、ノアは勝負をして負けたからな」

「いったいどんな勝負をしたの?」

「皇帝学の点数で高かった方がエリーをエスコートし、負けた方は我が儘姫のエスコートをする。俺は49点ノアは47点で今、この状態になってる。」

「あっそ。」


チャイムが鳴り先生が現れた

「さぁ、まずは皆さんの実力を見せてもらいましょうか。側にいる人とペアを組んで。31人と言うことは15組余り1か。余りは男性か誰か女性で2回踊ってくれる人はいないか?」


僕は余りの男性を見て思い出した。

彼はトワニス国と貿易をしてる海産物が豊かなマーレフォンド国の第1王子だと言うことを。


「先生、私が2回踊ります。」

皆からの視線が突き刺さったがそれを無視して

「マーレフォンド・

ラウロ・アルベルティー様

2曲目、わたくしと踊って下さいますか?」と問いかければ

「はい。ありがとうございます。」

リアム・僕・ラウロ王子と言う順で4人掛けのソファに座った。


「それぞれ組めた様だから始めに踊りたい奴はいるか?いないならこちらで指名していくぞ。」

「先生、私が始めに踊りますわ。

皆さんにお手本をお見せしたいので。」

「じゃあエゴイズム・ラ プライセスと トワニス・コルノ・ノアホールの真ん中へ。二人が合図を出したら曲が始まる。」


二人がダンスホールの中央で始めのポーズをとった事でゆったりとした初級バージョンの曲が流れた。ノアのダンスを見ながら僕はマーレフォンド・

ラウロ・アルベルティー王子に話しかけた。

「マーレフォンド・

ラウロ・アルベルティー王子様。

先程は名を明かさずに申し訳ございませんでした。」

「いいえ。あの場では御互いが名乗るよりも先にペアを組んでからの方が正しかったので貴女が謝る必要はありません。

お名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「はい。わたくしの名前は

ユイセント・エリーと申します。」

「!貴女がユイセント家の長女ですか?」

「えぇ、そうですが」

「7年前学園で王族のお2方に並ぶ学力で卒業されたとか。4番目の方とは合計点数が30点以上だったとか!」

「……い いえそんな大袈裟ですわ。

リアム様やノア様がお教え下さったからですわ。わたくし一人では中の下が良いところでしたもの。お2人には感謝しておりますの。」

「それでもですよ!その教えをいかせたのはユイセント嬢が賢いからです。」

「まぁ!お口がお上手ですわね。

マーレフォンド・ラウロ・アルベルティー

様。」

「そんな方苦しくなさらないでください。私の事はラウロと呼んでください。」

「いいえいけませんわ。王族の方に対してそんな呼び捨てだなんて!」

「こうしませんか?

この学園にいる間と二人でいるときは、呼びしてで敬語もなし。その代わり公の場ではラウロ・アルベルティー様か王子で敬語つきでどうですか?」

「分かりました。そうさせてもらう。僕の事はエリーと呼んで欲しい。この話し方は親しい人のみだから受け入れてもらえると嬉しい」

「それじゃあ俺も自で話す。」

「そう来なくっちゃね。

それとリアムもノアも幼馴染みだからこの話かだから。」

「分かった。」


二人のダンスが終ったのか拍手が響いていた。

「次はどのペアーが踊る?

踊りたい奴は前に出ろ」


僕とリアムは眼を合わし頷いた

「ラウロ、リアムと踊ってくるから少し待ってて。」

「エリーとの躍りを楽しみにしてる。」

僕は一礼をしてから

リアムにエスコートされながら中央へ向かうと思ったら先生の所へ行き

「一番難易度が高い曲をお願いします」

そう言って今度こそ中央に向かった。

先生は演奏者の所へ行き話してからもとの位置に戻った。

僕とリアムが所定のポーズをとると曲が速く世界で一番難易度が高いと言われている曲が流れた。

「リアム‼何で難易度をあげるんだ!」

「ふん。集中しないとステップ間違えるぞ。」

「………まさかラウロと親しく話してたから拗ねた?」

「……………次の所でターン。」

「……まさか本当に⁉」

「っうっせ黙って踊ってろ!」

ターンをしながら可愛い所も残ってたと思った。

躍り終わると拍手がホール中に響き渡っていた。礼をしてもとの場所に戻りながら

「まさかお前がこの曲を踊れるとは思わなかった。」

「僕もこの曲を本当に踊るときが来るとは思わなかった。」

「俺のリードが上手いから踊れて当たり前だがな。」

「自画自賛しなければかっこ良かったなんだけどな。」


席に戻り座るとラウロが話に入ってきた

「そうだ、そこで自画自賛しなければ女性の心を掴めるのにな勿体ない。」

「お前もかラウロ!」

「リアムは昔から照れると自画自賛するからな。」

「……待って、二人とも知り合いだったのか?」

「あれリアム、言ってなかったのか?」

「ふん、言う必要が何処にある。」

「何で俺様同士が仲が良いのかわからない。」

「別に仲良よくなんかねぇよ!」

「相変わらずリアムはエリーに対してはツンツンなんだな。」

「僕に対してだけ?」

「気づいてなかったのか?」

「他の人にもそうだと思ってた。」


言い合ってるうちに15組目が終了した

「あとは……マーレフォンド・ラウロ・アルベルティーとユイセント・エリーのペアーだけだ中央に出ろ」


ラウロにエスコートされながら向かったのが演奏者のところだった。

ラウロは演奏者に向かって

「最高難度の曲を2曲続けてお願いします。」

「……っちょっとまて!どの国でもどちらが最高難度か決められなかったあの地獄級のきょくを合わせたやつを踊れと言うのか⁉」

中央に向ながらラウロは素敵な王子スマイルを浮かべながら

「そうだ。エリーなら踊れるよな?

リアムとあの曲が踊れたんだからな。」

「確かに、踊れることは踊れるけど…そこまで自信がない。」

「何かあったら俺がリードしてやるから安心しろ。」

「……分かった。」

所定のポーズをすると曲が始まった。

出だしはゆっくりでいきなり速くなったり地獄のステップが入ったりした。


足がもつれそう~要らないことを考えたら間違えそうかも。

6分の地獄の時間が終ったときには疲れきっていた。

それでも笑みを浮かべながら余裕の表情を浮かべた。

リアムやノア・ラウロ、その他の人が何を言ってたのか殆ど覚えてなかった。

ただ言えることは疲れた。

その一言だけだった。


ダンス前のドレスに着替え直し

3時間目の礼儀作法は男女に教室が別れた。礼儀作法は主に筆記テストがメインだったため凡ミスをすることはなく20人のクラスでのテスト返しは5分で終了した


先生が

「今回の入学生は優等生ばっかりだね。

確認テスト100点中満点が1人98点が2人

97点が6人最低点数でも68点。

昨年は最高点が89点が1人87が1人79が3人最低が48点だったからね。今年は優秀で先生は嬉しいよ。ついでに満点をとったのはユイセント・エリー嬢です。

惜しくも2点及ばなかった人は頑張ってくださいね。

それと言い忘れてたのだけど満点を取ったらユイセント・エリー嬢は実技のとはお手本役をこれからしてもらいます。勿論男子の方から点数が満点だった人が相手役をしてくれます。」


斜め右後ろにいた我が儘姫はダンスのこともあり怒り奮闘中。

我が儘姫の侍女が必死になって機嫌をとっていたけどパァンと言う音で振り向くと我が儘姫じゃなくてエゴイズム・ラ プライセス姫は侍女に向かって手をあげた音だった。教室中がざわめき先生も驚きの余り理解が追い付いていない様子だった。


女性に手をあげるなんて最低だ。ましてや王族がこんな事をして良いはずがないだろうに。僕は怒りと呆れの余りソファーから立ちあがりエゴイズム・ラ プライセスの侍女の所へ向かうとエミリーが僕の側にきた。

僕は怒りを抑えながらも座った眼でエゴイズム・ラ プライセスを見つめ、すぐに視線を頬を打たれて転けた彼女に視線を合わすため膝まづき優しく労るように

「大丈夫ですか?綺麗な頬にこんな事をするなんて。」

「…だ だいじょうぶです。」

あ~なんて痛わしい。

「このままでは腫れてしまうわ直ぐに治療をしなければね。エミリー、あのハンカチ持ってきているかしら?」

「はい、エリー嬢様。こちらにあります」

「ありがとう。」

と言いハンカチを受け取った。

そのハンカチには治癒魔法をあらかじめ込めておいたため、魔法を発動させるだけで誰にも気づかれずに直すことができるようにしておいた。


そのハンカチを赤くなっている頬に当て発動させ次に切れた唇の端に当てると全ての傷が跡形もなく治っていた。僕はエミリーに彼女の事を任しエゴイズム・ラ プライセスと向き合った。

先程までの優しさが無くなり座った眼を向け氷のような冷たさで

「何故彼女に手をあげた?」

エゴイズム・ラ プライセスは震えながらも「私の侍女に何をしようが私の勝手でしょう‼口答えするから躾をしたまでよ」

「それは本心で言っているのかしら?」

「あ 当たり前よ‼」

「そう。ユバルンでは、自分の思い道理にならなければ手をあげて武力で訴えるのが常識なのかしら?そこまで落ちぶれた国だったかしら?」

「たかが公爵令嬢ごときが、私にたてつこうと言うの⁉それなら私と勝負しなさい‼

「勝負ですか?」

「そうよ!私が勝ったら貴女は下僕に成りなさい‼」

わたくしが勝ったときは?」

「もし、貴女が勝ったならなんでも言うことを聞いてあげるわ。」

だから戦闘大好きな国は嫌いだ。

なんでも武力で方をつけようとする。自分が負けることを疑いもせずに。

「契約でも何でも書いてあげるわ。」

「そうですか。ではこちらにサインをしてください。」

僕が取り出した契約書は、戦闘の代償は負けた方が取ること先程エゴイズム・ラ プライセスが言った内容も書かれている

国同士の戦いにしない等が書かれている

エゴイズム・ラ プライセスはその紙にサインをした。僕もその横にサインをして先生に

「まだ30分ほど時間がありますよね。

その時間を使ってもよろしいでしょうか?」

先生は頷いたのでエゴイズム・ラ プライセスに向かって

「何の勝負を致しますか?」

「勿論、魔法勝負よ‼」

再び先生の方へ向き

「訓練場を借りてもよろしいでしょうか?」

先生は頷くと全校生徒に向けて

「これから訓練場にて

エゴイズム・ラ プライセスと

ユイセント・エリー の決闘を始める

見たい人は直ちに訓練場へこい」

僕は先程の契約書をリアム・ノア・ラウロ・学園長にコピーを送った。

そしてアンクルドレスに着替え訓練場へ行った。

『大丈夫でしたか?』

『えぇ、エリー様のお陰で傷も直ぐに癒えました。本当になんてお礼をしてら良いのか。』

『いいえ、気にしないでください。エリーお嬢様は、エゴイズム・ラ プライセス様のような人にも手をあげるひとや武力で蹴りをつけようとする人を許せないのです。』

『でも、先程勝負することになったようですが大丈夫なのですか?エゴイズム・ラ プライセス様は国の中では第3番目に強いお方なのです』

『大丈夫ですよ。きっと休憩時間になるまでには方をつけると思います。それより貴女の名前を聞いても良いですか?』

『あっはい。私は、エゴイズム・ラ プライセス様の侍女を務めております。ラセスと申します。』

『私は、エリーお嬢様の侍女を務めております

エミリーと申します。』

『エミリーさん、エリー様は何処かの姫様なのですか?』

『?いいえ。公爵令嬢です』

『魔力発動のときにとても綺麗な波動と底の見えない魔力量を感じたもので。』

『私も初めて会ったときは神様のように神々しく魔力の波動が素敵で‼」

『王子様のようにも感じました。』

『あぁ~お嬢様にばれると怒られてしまうので秘密なんですけどね。

お嬢様は、普段は男性の格好をして歩いてることが多いのです。だからダンスも両方踊れます』

『!!私、これからエリー様の事を応援します』

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