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なにやら怪しい場所に連れてこられました・・・ヤ◯ザの事務所かな??

どうも!ペン皇です!

サブタイは真面目に考察しないでね?

というわけで、第3話どうぞ!

「改めまして、自己紹介させていただきます!宇宙開発機関White clover、通称"W機関"特別機動部隊所属〈鬼灯ナズナ〉"と申します!以後お見知り置きを!」

「繭裂アンリだよろしく」

鬼灯ナズナ〈ホオズキ ナズナ〉と名乗った少女は、長袖のシャツと茶色いチェックの入ったプリッツスカートといったいかにも女子高生ぜんとした格好に、腰より少し上の高さまである黒というより緑髪といったほうが適切なほど艶やかな髪と長い睫毛を蓄えた端正な顔が実にマッチしていた。

「White cloverつったら、アレだろ?次世代型エネルギー、"スペース回路"だったっけ?それを開発して、大いに世界の技術の進歩に貢献したっていうい、そんな大企業が俺みたいなのに何の用だ?」

「まぁまぁ・・・」

彼女とアンリはいま、黒塗りの乗用車の後部座席に腰掛けている。その車の窓には炊きすぎない程度にスモークがかかっていて、内装も友達の車の中のような無駄なゴミ箱や置物もなく購入したあとそのまま時を止めたかのような不気味さが感じられる。アンリもそれを感じ取っていたのか、あるいは怪しい雰囲気の車に乗っていることのストレスか、はたまたあの時玄関先で鬼灯ナズナが発した言葉に動揺していたのかついに「話の続きいいか?」と先ほどやんわり断られた話の続きを横に座るナズナに問う。

「まぁまぁ、話の続きは本部に着いてからにしましょうよ」

ナズナではない男の声が、運転席から聞こえてきた。

「失礼、私は鬼灯 ハク、ナズナの義理の父だ、ちなみにちょっとしたお偉いさんだから、ゴマ擦るなら今のうちだよ〜」

「おいおい、お偉いさんにしては、車の乗り心地がタクシードライバー並みだぜ?、思わず寝ちまいそうだ」

「あはは!褒め言葉として受け取っておくよ」

ハクは、アンリの皮肉もどこ吹く風といった感じで手元のハンドを右に切っていく。そうして車は国道を離れ繁華街の細い道に逸れ、とある機械式地下駐車場へ入っていく、本当ならばそこで車から降りて設置している機械に入力して後は自動で車が収納されるだけなのだが、アンリたちは車から降りなかった。アンリが車を降りようとするとナズナが「そのまま座っていて下さい」と制止させたからだった。それからしばらくすると車が地下に運ばれてゆく、しかし車を格納したシャッターは一向に止まる気配が無く、そればかりか先ほどから右へ左へ動いているような感覚を覚える。「これはどこかに向かってるのか?」とアンリは横にいるナズナに尋ねた。

「ええ、もう着きましたよ」

ナズナはそう言いながら、車の前の何もない壁を指差した。

すると車の中から自動ドアを開けるセンサーを作動させた時のような軽快な音が鳴り響く、音が鳴り止むと同時に先ほどナズナが指をさした方向の壁が、映し出していたホログラムの電源を切ったように空間を歪めながら消え失せた。

「!!・・・おいおい!なんだよこれ!?」

突如壁が喪失したことにも驚いたが、アンリの度肝を抜いたのはその奥、壁が消えた先には地下鉄の内部構造のように卵型のシャープな丸みを帯びた断面図で内側には磨き上げられた合金製の鉄の板が側面に沿うように張り付いていて、それが等間隔で果てしなく続いている。

さっきのホログラムといいこの建物といい、さらに昨日今日で自分の素性を調べ上げる組織力、自分はいまかなりヤバイ場所に来ているのだという実感がフツフツと湧いてきた。アンリが考えごとをしているうちに、車はグングンと鋼色の道を進んでいき、車が止まる頃には元きた道の入り口は目視不可能な距離まで離れていた。

「ご苦労様!降りていいよ」

ハクが車の扉を運転席から開ける、そのままアンリは躊躇うこと無く車から降りて数歩歩く。いまアンリの目の前には、厚さ1mほどに切り取られた長方形のくぼみがあった。そのくぼみには左右対称のガラスの板が二枚埋め込まれているおそらく自動ドアか何かだろう、すると泊が服の内側から五角鉛筆のような真っ黒い棒を取り出しガラスの前にかざしだす、途端に棒とガラスが青白い光を放つ、その光は、一本の線を所々直角に曲げた水路のような模様を帯びていた。

「それって・・・」

アンリは昨日の異世界での出来事を思い出した。確か昨日はリラと名乗る少女と会話をするに至って同じような模様を見たではないか?もっとも向こうでは、彼女の肌にその模様が浮かび上がったが。

「あぁ、もう見てたのかい?それなら話は早いよ、これは君が見た異世界の技術、それを応用したものだよ」

「え?・・・いまなんて」

ガチャリっと南京錠を開けた時のような古風な音が、目の前のガラスの扉の奥から響く。するとハクは、アンリとナズナを四方鉄の壁に囲まれた部屋に歩かせた。

「それじゃ詳しい説明は向こうに行ってからにしようか、僕はこれから別件の用事があるから・・・・あとは任せたよ?・・・ナズナ」

「はい、お義父さん・・・・」

その返事に納得したのか、お辞儀をするナズナの肩に手を置きながら、ハクは柔和な笑みを浮かべ、しばらくすると部屋から出ていった。

「さて!移動しましょうか、繭裂アンリさん?」

アンリは一瞬、自分が立ちくらみを起こしたのかと錯覚した、実際はアンリ達がいる部屋そのものが移動しているから起こった現象だ。4〜5分だろうか?無言のエレベーター内に響き渡るあの滑車とファンベルトが擦れ合う音が2人の空間を支配していた。さらに1分ほど経っただろうか、突然移動していた部屋の動きが止まった。

「繭裂アンリさん、これから貴方にはW機関日本支部、支部長"月読命 キサラ"〈ツクヨミ キサラ〉様にあって頂きます、そこで貴方のこれからの方針について説明しますので、それから月読命様はと〜っても難しい方なので、くれぐれも失礼の無いように!」

ジッとナズナは、アンリに念を押すように見上げる。今朝は突然の事であまり気にしていなかったが、アンリはナズナの背の高さに目がいっていた、アンリは184cmの身長がある、それを顔の角度を少し上げるだけで目があうナズナは170前半はあるだろうか?女性にしては大きい背丈だ、きっと学校の部活などでさぞ活躍しているのだろうと思った時、ナズナに違和感を覚えた、確かに学校の制服らしきものは来ているが、荷物が一切無い、部活の道具どころか学校指定のカバンすら持っていない、こんな格好で実は学校に通っていないのか、しかし彼女には保護者がいるさっきまでアンリ自身一緒にいた、どういうことなのかコレは聞いてもいいものなのだろうか、アンリが決めあぐねていると、突如壁が自動ドアのように二つに開きだした。

「遅い!!待ちくたびれぞ馬鹿者が!」

始めアンリはこんな大組織の幹部というのは桁を数えるのも億劫になるような値段のスーツを着こなし人を蔑んだような目つきの初老でも出てくるのかと身構えていたが、そんなアンリの予想を軽く粉砕してきた。

空いた壁から突如飛び出してきた人物、それは初老ではなく少女で、アホみたいな値段のスーツではなく、アホみたいな柄の着物で、蔑んだ目つきではなく好奇心旺盛な小児のような瞳をもって、ナズナに飛びつく、正確にはナズナの豊満なおっぱいに。

「ひゃ!?」

「おぉ!おぉう!いつ揉んでもええ感触じゃなぁ〜ナズナのおっぱいは!!」

「えぇ・・・なにこれ」

アンリが目の前の百合とはかけ離れた、どちらかと言うと居酒屋のオッサン連中のセクハラじみた風景を惚けて見ていると「人が見てますよ!」と叫びながらナズナが月読命 キサラの腕を払い、一本背負の要領で吹き飛ばす。

「全く毎度毎度・・・私やめて下さいっていって、いつも言ってますよね!?」

「いや〜いいもん見して貰いましたわ」

「ま、繭裂さん!?」

月読命キサラの言葉遣いはどうであれ、眼福だったのには変わりない、アンリは悪びれる様子もなく先ほど揉みしだかれていたナズナの乳房をガン見する。すると、アンリの横から小さな手が伸びてきた、手の先を見るとさっき派手に吹き飛ばされたにもかかわらず何事もなかったかのように回復し、ドヤ顔をかますW機関日本支部支部長、月読命キサラがいた。

「フ・・・」

「いや!?なに握手してるんですか!?なにが通じ合ったんですか!?」

「ふふ、改めて自己紹介する、ワシは宇宙開発機関White clover 日本支部支部長、月読命キサラと申すものじゃ、よろしくな・・・・」

ーーー我が国の異世界帰還者よーーー


変態の支部長・・・まぁこんな大組織だし多少はね?

ナズナちゃんはかわいい、はっきりわかんだね?

というわけで、第4話で会いましょう!!

(学校忙しすぎて、更新が大幅に遅れそう・・・)

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