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81.体育会系

毎週水は商人連がお休みらしく、

ニールさんが学校に来ている。

天の日が休みじゃないの?

と聞いたら、天の日は私の護衛や

踊り場(ステージ)警護が仕事なんだとか。

あれは仕事だったのか。

ジョナサンさんがそうしてくれたらしい。

ジョナサンさん…権力使いすぎじゃない?

他の方から反感得ないことを祈っとこ…。

私はいい思いしかしてないから。


学校ではエヴァルドルフ君やリンダ先生との手合わせ、

カールさんに空き時間があれば、計算術や大陸での知識を

教わったりしに来ているらしい。


「手合わせはええけど、

やっぱ勉強は苦手や。」


だそうな。

これで勉強まで完璧にこなしたら、

本当どんだけだと思っていた。

少し安心した…。


今日はエリーちゃんに呼ばれて

手合わせの様子を見に来ていた。

なんで呼ばれたのかわからないけど、

取りあえず、時間もあったので見に来たのだ。

魔法も交えることもあるので、

教室を取ってやっているらしい。

リンダ先生とニールさんが手合わせすると

色々大変なんだとエヴァルドルフ君が言っていた。


私が着いたのは、

エヴァルドルフ君とニールさんの手合わせ中だった。

エヴァルドルフ君、なんか強くなった?

自分より強く奴に燃えたとか?

いや、エリーちゃんの為かな…。

でも、「異次元」らしいニールさんが

押し始めたと思ったら、リンダ先生からの

「止め」が入った。

エヴァルドルフ君の負けが確定したらしい。


「ありがとうございました。」


エヴァルドルフ君が頭を下げる。


「いやー、強なってるなー。

ちょっと危なかったわー。」


「いえ、まだまだです!」


体育会系のやりとりのあと、

リンダ先生に


「リリア、いるならちょうどいい。

浄化かけといてくれ。」


あ、呼ばれたのこの為かしら。

便利だよねー。この魔法。

私も使えるようになってよかったとは思ってるけどさー。

リンダ先生、浄化かけりゃ魔法バカスカ撃っていい訳じゃないよ?


「この学校の教室はある程度結界張ってあるからな、

ちょっとやそっととじゃ壊れんぞ。」


…今、ちょっと心読まれた感があった…。

リンダ先生、おそるべし。


「よし、では死なない程度に頼むぞ!」


「…。(殺す気で来てるの、そっちちゃうんか…?)」


「そうでなければお前は倒せん!」


苦笑いで本音が出たニールさんに

リンダ先生が斬りかかる。

模擬剣を使っているようだが、

あれで当たれば怪我は間違いない。


あっさり避けるニールさんに

リンダ先生は火弾を撃つ。

ニールさんは「何か」で火弾を打ち返した。

見えないけど多分、タコ足だ。

シリルさんが時折やってた

「オカンの愛のムチ」に似てる。

っていうか…マジすぎて怖いんだけど。

エヴァルドルフ君の方を見ると、


「こんな感じだから

教室取らないといけなくなったんだ。

でも、勉強になるよ。」


そりゃそうだね…。

でも、最後の一言は変態発言ですよ?

コレ、参考になるのか…?

ならないでしょ。

しばらく見ていると、


「回復したら

手合わせをしてほしい。」


エリーちゃんがエヴァルドルフ君に言う。


「あぁ、構わない。

もう少し待ってくれるのなら。」


ただならぬ雰囲気だ。

この手合わせが終わったらと決めた。

しばらくして、

リンダ先生が「参った」といって終了。

ニールさんも流石に


「しんどかったわ…。」


と、零していた。


エリーちゃんとエヴァルドルフ君の手合わせが始まった。

最初はエリーちゃんが押していたが、

徐々にエヴァルドルフ君が押し始め、

エリーちゃんが剣を落としてしまった。


「…参った。」


このエリーちゃんの宣言で、

手合わせが終わった。

そしてエリーちゃんが口を開く。


「エヴァルドルフ…本当、

強く…なったな…。

あの…私が足手まといじゃなければ、

出来たら…私と一緒に…」


首を振るエヴァルドルフ君、

悲しそうな顔をするエリーちゃん…


「…その先は俺に言わせてほしい。

エリーの背を俺に任せてほしい。

お前に俺の背をまかせたい。

共に戦おう。

一緒に来てくれ!

お前が好きなんだ!」


うわー!言ったー!!

首振ったからダメかと思ったら!!


「私でいいのか…?」


「エリーでなければダメなんだ。」


甘〜い雰囲気になったが、

リンダ先生が咳払いした。


「これでお互い憂いも晴れただろう。

一緒に行くと決まった以上、互いを守れるように

一層精進するように!」


「「はい!!」」


結局体育会系な雰囲気で告白は終了した。






































読んでくださってありがとうございます!

片付けました!

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