表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/140

63.現実を知れ

最近既に航海術がちょっと辛くなってきた。

あまり地理ですらちゃんと頭に入っていないので、

海流と言われてもピン来ない。

その大陸の季節すらよくわかってないのだから、

風と言われても…状態だ。


航海術は5年次の授業なので、

1人で受けている。

よって、聞ける人は先生くらいなのだが、

担当の先生はルーロウ先生だ。


校長なのよね?

えらいのよね?

すごいのよね?


なんで授業こんな持ってるの?

それとも、すごいから

こんなに授業を持ってるのかもしれない。

謎だ。


わからないところは

シャロンちゃんとエリーちゃんに

聞こうと思ったのだが、

2人も「航か…」といった瞬間に首をプルプル振っていた。

得意不得意がやはりあるようだ。

そんな2人が6年になっているのだから、

大丈夫だと思う。

思いたい。




エリオットと受けている、下級クラスの授業は

特に問題はない。


一般倫理は、

他者への思いやり

怒りに身を任せない

といったホント一般倫理だし。


魔力の多い者は

負の感情に流されるのはとても危険だという。

更にいうと、また千年前のような

戦争を起こす可能性もある。

だからこのようなわかりきった授業があるみたいだけど。

一応私も魔力多い方だし、気をつけておきたい。


世界学は

地歴だから、聞いて覚えればいいだけ。


最近分かった事なのだけど、

エリーちゃんたちの出身大陸である、

クラリティ大陸は魔力量が多いところが多い。

よって魔物も多く出るらしい。

エヴァルドルフ君がエリーちゃんに

剣術を習い始めたのも、

このためだったと思われる。




エリオットは剣術の稽古してるのかな?

そう疑問思ったので、授業終わりに聞いてみた。


「稽古?してないぞ。

俺はしなくても、

国に帰れば護衛がいるし。」


そうだった。

忘れてたけど、コイツ貴族だった。

思わず、コイツ呼ばわりしちゃったけど。

でも騎士なのでは?


「騎士っていうのは称号だぞ。

王や女性は守るが、実際には

戦ったりしないぞ?」


とか笑いながら言い始めた。

なんか腹たってきた。

いや、10歳程度の子供に腹なんか

立てなんかいない。

うん、気のせいだ。


「でも、エリーお姉様は

強い男じゃないと嫌だってさー。」


とだけ言っておいた。

これでエリオットも

エリーちゃんと稽古するだろう。


そして稽古と称して

デート紛いな事をしている

エヴァルドルフ君を見て凹むがいい!!


断じてバカにされた腹いせなんかじゃない。

これはエリーちゃんには

いい人がいる。

その現実を知って強くなってもらうためだ。

断じて腹いせでは、ない。

大事なので2回言ってみた。


実際エリーちゃん、

エリオットの剣術の稽古

ご両親から頼まれたっていってたし。

遅かれ早かれ知る現実だ。


うん、そうに違いない。

自分の中で納得しておいた。


読んでくださってありがとうございます!

筆が進みません…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ