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61.連携自主練

「…という訳なんだよ…」


何を説明しているのかというと、

リンダ先生にバケモノ扱いされた話だ。


エリーちゃんとエヴァルドルフ君に

最近なぜ対魔戦で見学なのかと聞かれたからだ。


「「なるほど」」


…やっぱ納得しちゃうんだ。

それにしても息ぴったりだね、

お二人さん。


「授業では攻撃阻害や妨害を

専門に行うってことか。

練習は?」


「まだしてないんだよね。

中庭では練習できないし。」


中庭でやったら危なくて仕方ない。

万一他の生徒が通ったら危険だ。


「空き時間に教室を借りればいい。

私たちも練習したいから3人で借りよう。」


…別に二人で借りてもいいよ。

わざわざ私を入れなくても。


「リンダ先生にお願いしておけば、

指導もしていただけるだろうから。」


あ、その為に一緒にってこと?

この2人、真面目だわー。







後日、

教室を借りての練習。

リンダ先生は

自主練習は大歓迎だ!!

といって喜んでいた。


まずは浄化をかけておく。

こういう時、自分で浄化かけられるって便利だな。

なんか使用方法違う気がするけど。


「エヴァルドルフを魔物役にして、

エリーを味方とする。

リリアは攻撃を妨害する魔法で支援する。

…間違っても死ぬような魔法は使うなよ?」


「まさか!!」


同級生にそんな危険な魔法打ちません。

なるべく安全なやつ。


えーと。


まずは一度使ったことのある目くらまし。

テクノアイドルの歌だ。


「リリア!それだとエリーの目まで

くらましてしまったぞ!」


あ、ほんとだ。

ごめん…。

これは範囲指定できなそうだ。


次も使ったことのある、

ぐるぐるしてどかーんとするやつ。

エヴァルドルフ君に範囲指定して。


エヴァルドルフ君が

拘束攻撃を躱す。

すごい…

拘束攻撃は一度足を止めないといけない。


じゃあコレは?

氷の魔法。

世界的に大人気だった

デ◯ズニー映画のあの歌だ。


足を氷漬けにしようと思ったが、

コレも当たらない。


「エヴァルドルフ、いいぞ!

エリー、味方の支援を待たなくてもいい!」


リンダ先生の指導にも熱が入る。


じゃあ、次。

大手アイドルグループの

制服のせいで自由になれない歌。

一節ver.だ。


「くっ!」


攻撃阻害成功!

エリーちゃんが押していく。

でも、後一手足りない…。


「今の歌も短かったな。

最初の目くらましも。」


リンダ先生が聞いてくる。


「最初のは短くてもできるように短縮してます。

さっきのは…

続き歌うと効果が変わっちゃう気がします。」


「続き歌うとどうなるんだ?」


「攻撃阻害じゃなくなると思いますよ?

エヴァルドルフ君には効くと思いますけど。」


「今は訓練だからな、

エヴァルドルフの動きを止められればいい。

死ぬような魔法でなければ。」


「死にはしませんけど…」


知らないよ?

さっきの歌の続きを歌う。

続きの効果はエリーちゃんにだ。

エリーちゃんが突然剣を捨て、

エヴァルドルフ君を熱っぽく見つめる。

戸惑うエヴァルドルフ君。


「エヴァルドルフ、

抱きしめて欲しいんだ…。」


エリーちゃんのセリフに

思わず、剣を落とすエヴァルドルフ君。

すっごい戸惑ってる。

本人には悪いけど、

慌てる姿が面白い。

YOU、抱きしめちゃいなよ!

横ではリンダ先生がクククッと笑っている。


「確かにエヴァルドルフには効いてるな…。

どうやって解く?」


「抱きしめれば、すぐ正気に戻りますよ。

(多分)…」


思わず心の声が。

時間経てば効果は切れるだろうけど。

抱きしめてくれたほうが早いだろう

と本当に思ってる。

でも、半分はその方が面白いから。


「エヴァルドルフー!

抱きしめないと効果切れないらしいぞー!」


リンダ先生、効果が切れないとはいってません。

これは、先生も多分面白がってるな。


エヴァルドルフ君が覚悟を決めて抱きしめた!!

よくやった!

そして、正気になったエリーちゃんから

平手を食らう。


「確かに実践ではこっちの効果は使えんな。」


リンダ先生はニマニマしながら言う。


そして、エリーちゃんを抱きしめた感触が

残っているようで、「柔らかかった…」などと

ブツブツいいながら惚けているエヴァルドルフ君。

…大丈夫?


「エヴァルドルフの戦闘不能状態を確認。

これにて練習終了とする!」


リンダ先生が宣言して練習は終了したが、

私は後でエリーちゃんにこってりと絞られた。































読んでくださってありがとうございます!

書いてて楽しかったけど、話が進んでないのが…。

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