50.青春
50話目です!
読んでくださる方々がいるおかげでここまできました!
完結まで頑張ります。まだ先ですが。
「下級クラスのことなんだけど、
リリアさんは世界学の授業は受けるんだったよね。
あとは受けたいのとかある?」
あるって言われても…
具体的に何やるのかわからないんですが。
カールさんが忘れずに説明してくれてるだけでも、
感謝するところかな、ここ。
「えーと、
じゃあ、カール先生から見て、
免除出来る授業はどれですか?」
「うーん、魔法基礎はもちろん免除だろうね。
あとは生産基礎、生産魔法も多分大丈夫だろう?
天候魔法も問題なかったし」
シャロンちゃんが口を挟む。
「リリアちゃん生産魔法大丈夫なんだー!」
「簡単なものだけだけど。
こないだ履いてたのも自作だよ。」
「えー、凄い!」
「えへへ」
…それほどでも…あるでしょ?
褒められて悪い気はしない。
カールさんがやり取りを気にせず進める。
「計算術も…
買い物の様子を見ていると大丈夫な気がする。
芸術は…歌が詠唱だしなぁ。」
「あ、歌の授業あるなら
それは受けたいです!」
こっちの歌、あんまり歌えてないし。
持ち歌が増えれば、使えるのも増えそうだもん。
「応用魔法学は研究の時間に
研究代わりに軽く見ることにして、
それでも、ちょっと入りきらなそうだな…」
うーん、でもどれがいいかわからないし…。
そうだ!
「巫女になって世界を巡る前提で、
取った方がいい授業ってどれですか?
あとは卒業出来る範囲で取れればいいです!」
思い切って聞いてみた。
「リリアちゃん、巫女さんになるの?!
魔法使いじゃなくて?」
「実はね…
巫女には絶対なれる保証がないから
ちゃんと学校は出ておきなさいって言われてね…。
でも、巫女も諦めたわけでもないし、
魔法もちゃんと使えるようになりたいの。
欲張りかなぁ…?」
「欲張りだね。
でもリリアちゃんなら出来る気がする。」
ニヤっと笑いながらシャロンちゃんは続ける。
「応援してる!」
そして、背中をバシンと叩いた。
「じゃあ、魔物学基礎、対魔物戦闘魔法学、
えーと魔法薬学の研究室に所属しているので、
5年次の魔法薬学は取ってください。
一般倫理は必須教科です。
あとは航海術はやっておいた方がいいでしょう。
あとは世界学と希望している芸術ですね。」
カールさんがやり取りを無視しながら告げる。
青春だなーと思ったのになー。
スルーか…。
は!とりあえず、授業も決めないとだ。
意外とこざっぱりした感じになったなぁ。
「本当これが最低限です。
リリアさんは免除出来るのが
多かったのもあるんですが、
全部学んだからって、
全員が使えるわけでもないですしね。
シャロンさんも生産魔法が苦手なようですし。」
カールさん、スルーしてるようで、
しっかり聞いてるらしい。
敢えてのスルーだったか。
確信犯め。
「全く出来ない訳じゃないんですよ?
苦手なだけで…」
とシャロンちゃんがモゴモゴしてる。
もう遅いと思う。
読んでくださってありがとうございます。
物語があんまり進んでない気もしますが…気のせいです。
多分。