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47.やっぱりツンデレでした。

エリーちゃんとエヴァルドルフくんは

離れた場所で2人で撃ち合いをしている。

理由は簡単。

危ない。


私は軽く流しながらの訓練。

シャロンちゃんが

「暇!」

と膨れているため、話を聞きながらだからだ。


「エヴァルドルフくんは庶民なんだけどね、

クラリティ大陸出身だから強くないとって言って、

騎士のお家のエリーちゃんに頼んで剣を習ってたんだって。」


なんでクラリティ大陸だと強くないといけないんだ?

まあ、いいや。授業で聞こう。


「でも、センスがあったみたいでエリーちゃんに

教わるとどんどん強くなって、エリーちゃんのこと

抜いちゃったみたい。」


あ、だから認めたくない的な?

私よりつよくなるなんて許せない的な?

だから褒めないのね。


「エリーちゃん、

誰かに嫁ぐ気などない、

万一嫁ぐならば、

自分よりも強い男性だ、なんて

日頃から言ってるけどね、

本当は絶対エヴァルドルフくんの事好きなんだよねー。」


わーツンデレ!やっぱそういうことかー。

認めない、好きじゃないって言い張ってると。


「エヴァルドルフくんもエリーちゃんの事

きっと好きなんだよねー。

ほぼ周囲公認のくせにくっつかないの。

面倒くさいでしょー?」


本当ね。面倒くさいわ、そんなカップル。

後で少しイジっとこう。

バカって言われかけたし。

ごちそう様でしたっと。


「エヴァルドルフくんもカッコイイけど、

そんな感じで誰もアタックしないんだよねぇ。」


「シャロンちゃん、昨日はカールさんの事カッコイイって

言ってなかったっけ?」


「エヴァルドルフくんはただカッコイイと思ってるだけ!

もう人の彼氏みたいなもんだし。

私はカール先生一筋だもん!」


いるいる、こういう子。

でも案外本当なんだよね、一筋っていうのは。

カッコイイの沸点が低いだけで。


「私がなんです?」


声の方を見遣るとカールさんが立っていた。

シャロンちゃんが慌ててる。


「今年はカール先生が担任なのかなぁ…って。」


「何言っているんです?6年はクラス担任制度ないでしょう?

各自専門研究の先生が担当でしょう?」


そうなんだ。


「専門研究ができない私は?」


聞いとかないと忘れられそうだからね。


「一応私になります。

魔法薬学が専門ですが。

専門でやりたいものが出てきたら途中で移っても

いいですよ?」


知ってる人がいてくれると心強いからいいか。

どうせ教養科目で手一杯になりそうだし。

本当にやりたいことがあったら移ればいいや。


「わかりました。ところで、

カールさ…先生、何か用事ですか?」


「ああ、そうでした。

これを渡し忘れたので。」


魔法学校の生徒証であるバッジだ。

忘れないでよ…。

私も忘れてたけど。


「ありがとうございます。

あ、そうだ。今、武道の訓練してるんですけど、

ここのところがイマイチ上手くいかなくなっちゃって…

カール先生どうしてます?」


「あ、そこですか。こうして…るかな。

…私もあまり自信はないよ?」


「あ、なるほど。

ありがとうございます。

あの、訓練のこと時々分からなくなったら

聞いていいですか?」


「まだ、少しだったら教えられるかもしれないね。

すぐ抜かれそうだけど。」


「お願いします!」


いいなー私もやろうかなー

とシャロンちゃんがつぶやいているのが聞こえた。

辛いの嫌いじゃなかったの?




読んでくださってありがとうございます!

次こそ授業!!

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