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26.小人さん

昨日も1話だけ更新しました。

計画性なくてすいません。

扉が開いた。

ケイさんだけ出てくる。

やっぱ怖い!!

すっごい近づいてきた!

私、張り倒されるんだろうか…。


「やっぱり、

かわいい。」


は?どういうこと?


「こっち、

こい。」


状況が飲み込めない。

あ、作り途中の水着。

何、これがどうかしたの?


ケイさんが何か小声で言ってる。

手縫いより細かいステッチで縫われて行く。

おまけにフリルが付いた。


「わー、かわいい!!」


どうやら魔法で作ってくれたらしい。


「やっぱりケイが来たんは、

このためやったんね。」


シリルさんが横から眺めながら言った。


「私、細かいこと苦手で。

だからこうゆうの教えてあげられないんよ。」


イメージできないことは使えないのかな…?

魔法も万能じゃないのね。


「教える。」


そういうとケイさんはメガネをスチャッとかけた。

瓶底のようなぐるぐるメガネだ。


「目、悪いんですか?」


「そう。」


「普段からかければいいのに。」


「かわいくない。」


…確かに。

睨まれてるわけじゃなかったんだな。

喋りもコレが普通らしい。


「基本、できてる。

わからないとこ、どこ?」


「あ、フリルのとこがわからないです。」


「ここはこう。」


ケイさんは装飾のつけ方や

簡単に縫えるワンピースを教えてくれた。

魔法というより、家庭科だった。

ニールさんたちの話も終わったらしく、

ダイニングでお茶をしている。


「ライザ、

手持ちの素材、ない?」


「在るわよ。」


「この子の、

作りたい。」


「本当、かわいいものには目がないわねぇ。

今日はあんまりいいの持ってないわよ。」


ライザさんはどこかに行ってしまった。


「本当、姉さんは自分の男に甘いな。」


ラウルさんが笑いながらいう。

…ん?

姉さん?

自分の男?


「えっと…」


もの言いたげにラウルさんとケイさんをみていると。


「どうせ老けて見えるんだろう?

俺はライザの弟。」


「スイマセン…。」


「コレ、趣味。」


「スイマセン…。」


なんとなくケイさんにも謝ってしまった。

所謂男の娘なんだ…。

なんか微妙に現代日本っぽいんだよな、この世界…。


ライザさんが布を持って帰ってきた。

ケイさんが私の顔近くに布を当てながら聞いてくる。


「パンツ?スカート?」


どっちがいいかってことかな。


「スカートでお願いします。」


今度は詠唱を聞こうと耳をダンボにする。


『小人さん、小人さん。

お洋服、作りましょう?』


…個人差があるんだな、詠唱。

ケイさん、ファンシー。


うすいブルーを基調として、

黄色い装飾の付いたワンピースができあがる。

形はラプ◯ツ◯ルのドレスのようだ。

詠唱だけでなく、服も可愛らしい。


「料金はサービスしとくわ。

ケイが作りたくて作ったし。」


「ありがとうございます!」


よかった…私、お金ないし。


「今度、コッチに遊びにいらっしゃい?

歓迎するわ。

それに…

あなたみたいな子がその服を着て

街を歩いてくれるだけでも嬉しいわ。」


「またケイの服が売れるな!」


ラウルさんが笑っている。

ケイさんが男の娘やってるは

広告も兼ねてるのかな。

そんな目線をケイさんに向けると、


「趣味。」


あ、そうですか。















ブックマークしてくださった方々、ありがとうございます!

私自身も学校でかわいい子を見つけて見ていたら睨まれてると勘違いされたことがあります。

後々仲良くなってその子が言ってました。

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