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25.細かいことは気にしない。

おやすみ予定でしたが、ここで1話ねじ込むと9月でちょうど1章が終わるので。

計画性がなく、すみません。

私は縫い物をしていた。

シリルさんとクラーケンの街に行くために

水着を作るっている。


材料はシリルさんがくれた皮。

ここじゃない海域の生き物らしい。

「高いんじゃ…?」


と聞いたら、


「ええの!どうせ使わんから!」


と言って押し付けられた。

シリルさん、ありがとう。

とりあえずキャミソールみたいなものを縫うつもりだ。

筒状に縫って肩紐をつけるだけの

簡単なお仕事です!

ミシンがないのが面倒だけど。


足の方もなんか誤魔化すスカート履いた方が

いいんだろうか?

人魚、目立ちそうだし…

でもニールさんがコスプレしてる人いるって…

でも痛い子に見られるのもな…

そんなことを考えながら頭を抱えていると、


後ろから人が抱きついてきた。


「アレ、シリルさんじゃなかった!」


誰ー?!

しかもシリルさんと私じゃ、

髪の色もちがうし!

更に言うとどさくさで触っていった胸のボリュームもね!

どうせあんなにないわ!

って違う!!


このおじさん誰?

酔っ払い?

でもシリルさん知ってるし。


「あれ?知らない子がいる…?」


セクシー美女が出てきた!

赤髪でブラウンの瞳。

物憂げな視線。

この人も誰ー?


「あの…どちら様ですか…?」


焦っているとシリルさんが出てくる。


「あら、いらっしゃい。

今日はなんか用やった?」


「あ、シリルさーん!!」


おっさんがシリルさんに抱きつこうとする。

シリルさんがスパーン。

ニールさんにするよりは加減してるけど、

多分普通に痛い。


「シリルさん、さすがです…」


あ、この人そういう人?!

見なかったことにしよう…。


「ラウル、やめなさいよね。

ニールに呼ばれてきたんですけど、

ニールは?」


「そろそろ帰ってくるはずやけど?

あ、ケイに捕まってるだけやないの。」


シャツにパンツ。

いつもとちがう格好のニールさん。

横にはスレンダーなクール系美女が。

絵になるなぁ…。

この世界、女性は美形しかいないのかしら…?


「あ、リリアー♪」


ニールさんがこっちに走ってくる。

後ろのクール系美女の顔が怖い。


「こっちにおったんか。

俺の妹のリリアや。

可愛いやろ?」


頰ずりしそうな勢いだ。

顔が近くて変にドキドキするし、ヤメてください。

色々ツッコミたいけど、

話が進まなそうだからもういいや。


「ライザよ。商人をやってるの。

よろしくね、リリアちゃん。」


「さっきはすまなかった。

俺はラウル。同じく商人だ。」


ニールさんが

「うちのかわいいリリアに何したんや!」

と騒いでるが気にしない。

気にしちゃいけない。


「ケイ。魔法使い。」


わ、魔法使いさん。

お話聞きたいけど、めっちゃ睨んでくる!

無理そう。


「今日呼んだんは、ちょっと聞きたいことがあってな…

こっちで話、するわ。」


4人は別室に移動していった。


「商人さんと何の話するんです?」


シリルさんに聞いてみた。


「何やろうね。

私も聞いてないんよ。」


「あの人たちもクラーケン?」


「いや、人間やで?」


あ、人間なんだ。

でもなんで?

この海域入れないんじゃ?


「なんでここに来るんです?」


「こっから大陸が近いんで、

近くの大陸には海洋資源を少ーし輸出()しとるんよ。

陸にたまたま流れついたんとかで存在しれてるモンもあるから。

全く出さないと盗みに来るアホも居るからね。」


「ある意味、お仕事の一環なんですね。」


「せや。あとは大陸のモン買ったりもするんよ。

お付き合い程度やけど。

ホンマに必要なモンは自分で買いに行った方が早いし安いからね。」


仲買いが入ると高くなると。

どこの世界でも一緒だね。


「それにしても、

人間の女性ってあんなに綺麗な人たちばっかりなんですか?

私ちょっとびっくりしました。」


「あぁ、みんながみんなあぁやないよ。

ライザは特別べっぴんやで。

リリアちゃんとはまた違う方向やけど。」


「ケイさんも美人ですよね、怖かったけど。」


後半は小声です。


「あぁ…そう見えるやろね。

でも…あの子、男の子やで…。」




なん…だと…!











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