挿話〜バルトフィッシュの場合〜
本編に全く関係ありません。
先週の挿話とは関係あります。
我々はバルトフィッシュである。
最近我々を捕まえにくる人間がいる。
そのため、我々は自衛をするとことにした。
まずは連携。
フォーメーションにて網をかいくぐる技術を持った。
次に潮の流れを利用しての移動練習。
ちょうどその日は潮の流れが速かったのでちょうどよかった。
最後に自身の強化。
先日から岩場に現れた人魚に身体強化をかけてもらった。
あれがきっと巫女というものだろう。
これで我々も安心して海での生活を送れるというものである。
そう思ったのもつかの間、その安心が簡単に打ち破られようとは。
数日前から魔物らしき影が蠢いているとのこと。
我々は自身の生活を守るため、
その魔物と相見えることにした。
いつぞや人魚のいた岩場付近。
巨大で真っ黒な物体がいた。
丸く、短めの手足が生えている。
勝てるかどうか…皆目見当がつかないが、
我々の生活を守るためである、
一単位の群など…。
そう思った時だった。
「マックラ…?」
「おぬし」
「喋れるのか!!」
「マックラ!」
「おぉ…」
「我々の言葉に」
「反応しておる」
「マックラ〜♪」
「どうやら」
「魔物では」
「ないようだな」
「クラ!」
どうやら思念が具現化してしまったようだが、
悪いものではないようだ。
害意がないものには攻撃は必要ない。
我々は立ち去ろうとした。
「クラ!クラ!」
何を思ったか我々についてくる。
「マックラ〜♪」
「そうか」
「我々と」
「ここの生活を」
「守ろう」
「マックラ!」
「では」
「名前を」
「やろう」
「クラの助」
「マックラ♪」
こうして我々はこの海での生活を守ることとなった。
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「なぁ、オカン、
最近密漁船来んようになったな!」
「せやね。ブームが終わったんとちがう?」