21.チョロい。
昨日も一話だけお話しを進めてます。
寝ぼけたのか、いつもと違う時間になってしまいました。
名目では不定期更新ですが。
目がさめる。
…ベッドで寝ている。
「あれ…?」
昨日は浜辺で泣いてて、
ニールさんが来て…話してるうちに
そのまま寝ちゃって…
部屋まで運んでくれたみたい。
運んでくれた当の本人は
部屋のドア付近でこちらを窺っている。
…昨日一瞬でも素敵な人だと思った心を返してほしい…。
一応確認。
「ニールさん、運んでる時、何もしなかった?」
「んな!妹にいかがわしいことするほど、困ってへん!」
「ならいいや。
…ベッドに運んでくれて…ありがとう。」
あ、デレながら泣いてる。
残念だからやめてほしい。
不思議そうな顔をしながらシリルさんが
「御飯やでー。」
と言っている。
「御飯食べたら、練習頑張ろうな。」
「うん。」
シリルさんはなぜかこちらを見て微笑んでいた。
できることからやっていこう。
昨日、ニールさんが教えてくれたから。
----ー
「練習ちゃんとやっとくんよー!」
そう言ってシリルさんは定時巡回に出かけていった。
海に入る時はタコ足だけど、
上は水着みたいの着るんだなぁ…
そのうち必要になるだろうから、
私もほしいな。
素材から作るのかな。
それとも買うのかな。
帰ってきたらシリルさんに聞いて、
作れるなら作ってみようっと。
「さて。どないする?」
「どないする?じゃなくて練習するんでしょ?」
「えー?」
できることからやるって決めたんだから!!
しかも昨日自分でいってたのに!!
「練習付き合って?お兄ちゃん?」
「おう!いくらでも付き合うでぇ!!」
…チョロいな。
昨日に引き続き地味な練習。
割愛。
「あ゛ー、疲れだー。」
「ニールさん、シリルさんまだ帰ってきてないよ?」
「休憩、休憩!ちょっとくらいバレへんって。
そういえば、昨日運んだ荷物の中にあった、
黒くて小さくて固いやつ、何?」
ガムのパッケージくらいの大きさを指で示している。
そんなのあったっけ?
「本の上とか、本の近くとかにあったで。」
「あぁ、あれ?
えっと、なんだっけ、リーなんとかって草を
ちぎって干したやつ!
美味しいよ?少しでお腹一杯になるし。」
「あ、リーブラか。
っていうか、あれって食いもん?」
あ、ちょっと嫌そうな顔してる。
こっちでは乾燥昆布食べないのかな。
昆布じゃないけど。
「シリルさんもいっぱい食べちゃダメって言ってたけど。
一口でお腹一杯になるからいっぱい食べられないし。
どこに置いてある?」
「本と一緒に置いとる。」
リーブラ(乾燥)を取りに行く。
ニッコリと笑ってニールさんに渡す。
「食べて見て?」
すっごく嫌そうな顔してるニールさん。
美味しいのになぁ。
「お兄ちゃん、たべないの?」
あ、食べた。
…チョロいな。
「あ…美味い。
でもホンマちょっとでええな。
これなら…あ、でも使えるか…あれで…」
なんかニールさんが1人でブツブツ言ってる。
まぁいいや、1人で練習続けようっと。
ニールさんがあーでもない、こーでもないとつぶやいていると
シリルさんが帰って来て、
「何サボってんの!?」
ってタコ足の方でスパーンされてた。
…あれ、打ち所悪ければ死ぬと思う。
ブックマークしてくださった方々ありがとうございます!
段々クラーケン2人の喋り口調がよくわからなくなってきてます。
なぜ関西風にしてしまったのか…。後悔してます。