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100.告白?

100話目です!読んでくださる方がいるのでここまで来ました!

本当に感謝です。

「あのさ…ニールさん、飲みに行ったら…?」


「えー、一緒に飲む奴もおらんしー。」


「じゃあ、プリシラでも誘えば…?」


「明日演目やるんやろ?」


「う…じゃあ酒場で誰かに声かければ…?ニールさんモテるし!」


学校を卒業してからは妙にニールさんを意識してしまって落ち着かない。

2人きりでいるのが耐えきれなくて、ナンパしてこいって遠回しに言ってしまったが…


「うーん、偽証石がコレやとなぁ…モテてもなぁ…」


なんとなくロクでもない返しが返って来た気がしてジト目で見ておく。


「誤解や!誤解!もしええ仲になってこっちでずっと生活するとなると

コレやと色々困るってことや!」


そこまで考えてたの?なんか変に真面目なんだよねー。


「私のヤツと交換する?今、プリシラに魔法で偽装する方法習ってるから、

ニールさんのと交換しても多分大丈夫だよ?」


「嬉しい申し出やけど…そこまでして俺のこと、ここから追い出したいんか?」


困ったような笑顔で笑うニールさん。


「あ、いや、その、そんなわけじゃないんだけど…モテるような話はするけど、

特定の恋人とかいないのかなってちょっと心配になっただけ!」


なんでこんなこと聞いてるんだ、私?でも自然な流れで話変えられた…はず。


「恋人?あー、それ聞くかー?」


ニールさんが眉間に手を当てて困った顔をした。


「あ、嫌ならいいよ?」


「自分で振ったなら興味もて!」


「じゃあ聞くね?カノジョイルノー?」


棒読みで聞く。ワザと超興味なさそうにした。本当はちょっと興味ある。


「…モテるモテへんでいうと自慢やないけど、モテるんよ?」


「ハイハイーシッテルー。」


「ちょ!リリアひどないか?」


「はい、続けてください?」


「…なんていうかー、俺が好きな人には振り向いてもらえへんねん…。

もしくは付き合ったとしてもフラれるか…。イメージと違うとか言って!

もう、ようわからんわ…。」


どよどよした空気を纏うニールさん。なんか…色々あったのね。

うん、凹んでるね。


「でもさ、モテるなら好きになってくれる人から恋人選べば…?」


「なんか好きでもないのに付き合きあうん、なんか気が引けるし…。

飲み行ったり遊んだりする分にはええけど、ガツガツくる子はちょっと…」


わー真面目ー。そしてプリシラに困ってたのはこのせいか…。


「あ゛ー、真面目に何相談しとるんやろ…?10も離れた子に…。」


フォローのつもりが凹みがひどくなった。えっと…


「でもさ、私からみてもニールさんってカッコいいし、強いし、優しいし…

時々残念だけど、それもまぁ許せる範囲っていうか…異性として素敵だと思うよ?」


何言ってるんだ私…?フォローのつもりが告白みたいになってる!

慌ててニールさんの方を見るとニールさんも本気で赤面している。

そこはいつもみたいにデレるか茶化すところでしょ!

えっと…えっと…これはどう誤魔化せば…?


「「あっ…」」


カブってしまった…気まずい。とりあえずニールさんに譲る。

特に誤魔化せそうな言葉も見当たらないし。


「あんな、リリア…」


勢いよくバタン!とドアが開く。

リンだった。


「リリアさーん、プリシラがねー!!ってあれ?なんでニールさんがいるの?」


「あぁぁ、リンか!!っえーと。

これはな、エリーとエヴァルドルフが2人になりたそうやったから気を使った結果や!」


「あぁ、そっか。あの2人婚約?してるんだっけ。私様子見てくるー♪」


「ちょい待ち!リンにはまだ早い!!」


「何がよー?!私、お子様じゃないよ!リリアより胸もあるし?」


ちょい!リン!そこ関係ない!

リンには腕力で勝てないので、また笑わせて酸欠状態にしておく。


「…なぁ、リリア、これはちょいかわいそうやで?」


「二度目は許さない…」


「(怖っ!話変えよ…)リンもおるし、プリシラも呼んで明日の打ち合わせするか?」


「そうだね。」


リンが来て、さっきの話はなかったことになった。助かったけど…胸ない発言は別問題。

隣室にいるプリシラを呼びに行ったが、もう眠っていた。早っ。

ちょうどいいからプリシラをセンターにする話をしておく。

リンの説得しないと無理だし。


「正直に言うと、今回の演目、プリシラがついていけてないから、

プリシラを真ん中にして、私達はもう少し激しめな踊りにしたいんだよね。

プリシラを真ん中にするけど、スポットが当たるのはリンだよ?

この大陸ではリンが一番人気だしね。」


あくまでもリンが目立つことを前提だと話す。本人も少し自覚があるらしく、

まんざらでもない顔をしている。


「そうだよねー私ここでは人気だよねー?プリシラがかわいそうだし?

別に真ん中でもいいよ?」


よし、釣れた!あとはプリシラに真ん中にする話をすれば完了だな。


「そしたら、私達だけで踊る部分決めちゃおうか。あと…ニールさん、私もバク転できるかな…?」


「急には難しいからちょっとづつ練習すればできるんちゃうか?」


「じゃあ、ロサッポの踊り場で踊る時までにできるようにしたいな。

2人で同時でバク転したらかっこいいよね?」


「うん、いいと思う!」


「じゃあ、練習する!ニールさん教えてね?」


「おう!かまへんよ?」


「じゃあ、私はもっと難しいやつ教えて!こないだの曲の時もっと派手なやつやりたいし!」


「リンもやる気やなー。室内じゃ無理やから、明日からな!」


「「うん!!」」


トントンとノックの音が。エリーちゃんが帰ってきた。


「じゃー、俺部屋戻るわー。」


「私も寝よっと」


「「おやすみ」」


2人が部屋に戻って行った。


「で、なんでリンがいたんだ?ニールさんと2人きりにしたつもりだったのだが?」


「エリーちゃん?だから違うって。」


「いつぞやの私とエヴァルドルフにした仕返しのつもりだったのだが、

上手くいかなかったか…。まぁ、あれがあったから今があるのだが…。」


あ、エヴァルドルフ君がエリーちゃん抱き締めたやつね…まだ覚えてたか…。

でも仕返しって意味では成功だろうけど…悔しいから言わない。



読んでくださってありがとうございます!本当はこんな話の予定じゃなかったんですが…

寄り道です。

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