9.昆布(仮)
前振りなので、短めです。
「お腹減った…。」
お腹減って目が覚めたの久々な気がする。
そういえば、昨日夕飯の昆布(仮)食べてなかったからかな。
あと3冊くらい読める本があったけど、その前に朝ごはん。
海に潜って、ドレッサーを使って身支度。
櫛代わりに食器のフォークで髪を梳かす。
鏡のある生活はいいけど、ここにずっといられないことが判明したし、
この先どうしたらよいのやら。
浮かない気分のまま昆布(仮)を取りに行く。
もうめんどくさいから本読みながら昆布(仮)囓ろう。
昆布(仮)を持って岩場に戻る。
ポテチじゃなく、昆布(仮)を囓りながら読書。
あぁ、手が湿ってるから本がめくりづらい。
…おしゃぶり昆布みたいに乾かしたら食べやすいかな。
本を読む手を止めて何枚か昆布(仮)を取って来て、
適度な大きさにして岩場に干しておくことにする。
暗くなってからお腹減るかもだし。
結局、作業と朝食を済ましてからまた読書に戻る。
読んだのは、1冊目は料理本だったので、
すぐに読み終わった。
専門用語も多くてよくわからなかったけど、
昆布で出汁をとったりする料理はなかった。
そのうち役立つといいな。
2冊目は魔法使いの冒険譚だった。
中々読み応えのある物語で普通に集中して読んでしまった。
色々な所で魔物を退治したり、怪我や病気を治したり、
途中お姫様と恋愛したり、要素盛りだくさんの本だった。
気がつけばもう夕暮れ。
昆布(仮)はあと半日くらい干せばよさそう。
集中して読んだら疲れたのか、そのまま眠ってしまった。
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