距離
君に近付けたと思っていました。
二人で話して、
二人で笑って、
二人で歩いたあの時。
君の事を知りたくて、私の事を知って欲しくて、
君の一挙一動が愛しくて、
君と居れるだけで嬉しくて、幸せでした。
君が教えてくれることは全てがキラキラしてて、
私には眩しくかった。
でも、置いていかれたくなくて追い付きたくて、
貴方の視界に入りたくて、
必死でした。
こんな暗い私に、希望の光をくれたのは貴方でした。
その日々を今でも思い出します。
いつの間にかそこは変わっていました。
親友が加わり、
三人で話して、
三人で笑いました。
大好きな二人と一緒に、幸せな時間を過ごして、
三人で笑いあって馬鹿をして、
心は満ち足りていた、はずなのに。
君と親友は仲が良くて、
私には辛い檻の中でした。
でも、親友は幸せそうに楽しそうに笑ってて、
私は醜くなっていって、
足掻いていました。
輝き出していたはずの世界が、また暗くなっていくようでした。
あの日々は胸が痛む日々でした。
ある夏の日、君は、
二人で話して、
二人で笑って、
二人で歩いていました。
今、私は独りで、長い長い道のりを、
よろよろとのろのろとゆっくり歩いています。
足枷を引きずりながら、
変わらない距離を見つめているのです。
君のおかげだと笑う二人を見守っているのです。
私は何も、出来なかったのです。
いつかこの距離を縮めてくれる人は訪れるでしょうか。
真っ暗になった私の世界に色を散りばめてくれるでしょうか。
その人は私の"笑顔"という仮面を剥いで、
私に手を差し伸べてくれるでしょうか。
その距離まで歩いてきてくれるでしょうか。
おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。
izumoと申します。
今回の詩は、親友に好きな人を取られた女の子の詩です。
暗くなりすぎないよう、注意しました。
皆様の感じた解釈、など、
自由に受け止めて貰えば幸いです。
そして、宜しければその解釈を頂ければ、技術の向上に使わせて貰いたいと思います。
(言葉がでてこず…偉そうになりすみません)
それでは、読んで頂きありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。