【95】愛の形は人それぞれのようです
「はじめまして……と言うべきかしら。ワタクシがヒルダよ。あなたがこの体の本来の持ち主なのね」
上から下まで値踏みするように、ヒルダが笑みを浮かべて私を嬲るように見る。
その立ち振る舞いは自信に満ち溢れていた。
朝倉メイコは少し身長が低め。顔は童顔で二十歳を越えてるにも関わらず、時には中学生に間違われることもあった。
艶やかな黒髪と、くりっとした目。
ささやかすぎる胸も相まって、子供っぽく見えてしまうのだ。
二十年近く付き合ってきた私の体が、今目の前にある。
同じ顔なのに鏡で見ていた時とは、表情がかなり違う。
自分の体なのに、自分とは全く別の存在なんだと改めて思った。
あふれ出るそのオーラは、高圧的で周りをひれ伏させる自信に満ち溢れている。
ただ同時にその雰囲気は、棘のある麗しい毒花を思わせた。
確かに私の体のはずなのに妙に色気がある。
なのに一方で少女趣味全開の服装が、違和感をかもしだしていた。
似合わないというわけではない。
むしろ、童顔なせいか似合いすぎている。
ただ、二十歳を越えているというのに、ピンクを基調としたドレスは白いフリルがふんだんに使われていて。
どうなんだろうと正直思う。
私が目指すところは大人っぽい女性だというのに、余計に幼く見えてしまうじゃないか。
何よりもその服は、ヒルダのイメージじゃなかった。
同じフリルでもゴスロリと言われるタイプの、林太郎が好みそうな黒を基調とした悪魔っぽい雰囲気の服だったなら分かりはするのだけれど。
清楚とかお姫さまとか、お嬢様とか。
そういうのを思わせる可愛らしい甘めの服を着ているのに、ヒルダの纏う気品は女王様のそれだ。
そのギャップが、余計にヒルダの存在を際立たせている気がした。
私ならこんな服絶対に着ない。
そもそもスカートがあまり好きじゃなかった。
持っている服は無難なジーパンやズボンばかりで、家着はジャージが基本だ。
こんな衣装持っていた覚えはない。
「……朝倉メイコです」
ヒルダのその服装が気になってしかたなかったけれど、張り合うように胸を張ってそう口にする。
そうすれば、ヒルダはふっと笑って。
「本当、平凡そうな子ね」
さらりと傷つく一言をくれた。
「すいませんメイコさん! 今のはヒルダにしてみれば今のは、褒め言葉みたいなものなんです」
ヒルダの横にいた義兄が、すまなさそうに謝ってくる。
どのあたりが褒め言葉だったというのか。
全くわからないのでぜひとも教えていただきたい。
口元を引くつかせていたら、ヒルダと義兄が目の前のソファーに座る。
姿勢を正して座った義兄に対して、ヒルダは少し寄りかかるような仕草を見せた。
指を絡ませあう二人の薬指に、指輪があるのを見てやっぱり妙な気持ちになる。
二人を迎えるために立っていた私達も、向かい合うソファーに座った。
私の両脇にオウガとイクシス、林太郎はヒルダに命れ……頼まれて飲み物を入れに席を立った。
「義兄さん、イクシスたちから話は聞いたけど……本当に義兄さんがジミーなの? 何があってそんなことになってるの?」
「メイコさんたちに体を壊してもらった後、ぼくはヒルダの魂を捜して空間を彷徨いました。なんとなくヒルダの魂を感じて入ったのが、元のぼくが住んでいた世界で。すでに転生できる状態だったぼくは、その輪に組み込まれてしまったんです」
疑問をぶつければ、柔らかい声で困ったように義兄が口にする。
常にどこか困ったような表情をしているのが、この義兄だった。
疑うなら霊体を見ることのできる魔法を使えばいいだろとイクシスに言われ、それを使って意識的に義兄を見れば。
その中にあるのは確かにジミーの魂のようで、義兄にジミーの姿が重なって見えた。
魔法を解き、ため息を一つ吐いて義兄を見つめる。
「本当に義兄さんがジミーなのね」
呟けば、すいませんと義兄……ジミーは申し訳なさそうな顔をした。
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元々ジミーはこの世界で死んだ中学生の少年だった。
私が事故にあった場所で、二十年以上前に同じように事故に遭った。
その魂は偶然空いた空間の隙間から、異世界へと行ってしまったらしい。
その時点ではジミーは生きていたのだけれど、戻り方も分からなければ、戻る気もなかった。
わりとろくでもない人生を送っていたジミーは、あまり生きることに興味がなかったのだ。
話を聞いている限りでは、ジミーはいてもいなくてもいい子……むしろいない方が都合のよい存在として両親から扱われていたみたいだった。
空間を漂っているうちに、ジミーの体は死んで。
すぐに、転生待ちの状態になった。
元の世界へ戻れば生まれ変われるのだと、心のどこかでなんとなく察していたのだという。
そんな中、ジミーはヒルダに捕まって。
ヒルダは自分の異空間に、ジミーを囲った。
これによってジミーは自分の世界に帰れなくなり、転生もできなくなった。
けどそれでもいいかとジミーは思っていた。
ヒルダはジミーを必要としてくれていたから。
それにヒルダとの時間は、ジミーにとって幸せなものだった。
でも段々と、幽霊の自分といることでヒルダに悪影響が出てるんじゃないかとジミーは考え始めた。
ヒルダが過ごしている外の世界の事を、ジミーは一切知らなかったし、聞こうとは思わなかったけれど。
自分のせいで周りと関われずにいるのなら、それはよくないと思った。
出会った当初子供だったヒルダは少女になり、大人になり。
それでもジミーを解放しようとはしなくて。
ジミーは自分から、ヒルダの異空間を出て行くことを決意した。
しかしヒルダは――それを許さなくて。
ジミーは魔法人形の体に縛り付けられた上で、ヒルダの異空間から外へと出された。
ヒルダの屋敷の少年の一人として、ヒルダに仕えることになったのだ。
そこまでは、獣人の国へ行った時に軽く聞いていた。
ヒルダの魂の行方を知りたい。
ジミーの願いを聞いて私やイクシスは、ジミーの魂を縛り付けている魔法人形の体を破壊した。
そしてジミーは、ヒルダの魂を捜して幽霊のまま精神体で旅に出たのだ。
元々ジミーは、ヒルダと誓約を交わしている。
誓約を交わしている魂は引かれあうので、互いの場所が微かにわかるらしい。
ニコルくんがヒルダの体ではなく私の魂自身に誓約をかけて、たくさんある異世界の中から私の居場所を絞り込んだように。
ジミーも誓約による絆を頼りに、空間を浮遊していたようだ。
ただジミーにとって誤算だったのは。
ヒルダの魂がいた異世界が、ジミーの生まれ育った異世界だったということ。
すでに転生待ちの魂だったジミーはその世界に足を踏み入れた瞬間、抗うこともできず転生の輪に組み込まれてしまったということだ。
そうして、ジミーは朝倉大地として生まれ落ちた。
朝倉家の長男で、お金持ちの息子。
父親はおっとりしているように見えて仕事のできる人で、幼い頃になくなった母親は優しい人だったらしい。
大地は、ジミーとしての記憶を持ってはいなかった。
ただ、根底の性格というか考え方は。
ジミーの時と、対して変わらなかったのだと言う。
優しい両親がいながらも、どうやったらこの人たちにとって、自分は邪魔でない存在でいられるのかを常に考える。
あたりさわりなく人とは関わって、常に一定の距離を保って。
敵をつくることはなく無難に過ごして、関わりすぎたりはしない。
周りの意見を聞いて、流されるままに望まれるままに、出過ぎないように。
大地は、あまり子供らしくない子供で無欲だった。
特に興味が持てるモノもなく、自分の意思というものがあまりなかったらしい。
波風は立てず、ただ日々を生きていたとのことだ。
けれど時々――何か重大なことを忘れている気がして。
苦しくなることが大地にはあったらしい。
そんな中、大地の父親が私の母と再婚した。
そして出会った私に、大地は妙なモノを感じたのだという。
「初めて何かに興味を持った瞬間、って言ってもよかったんだと思います。メイコさんのことがどうにも気になってしかたありませんでした。一緒にいれば、昔から胸の中にあるこのモヤモヤがどうにかなるんじゃないかって、そんな予感がしたんです」
大地が胸を押さえながら、思い返すように口にする。
「たぶん、心のどこかで自分の目的を思い出そうとしていたんだと思いますが、そのせいでメイコさんには色々迷惑をかけてしまいました」
そうせずにはいられなかったんですと、シュンとした様子で大地は口にした。
嫌われている、警戒されているとわかっていたのにと眉を下げる。
しつこく話しかけたり、構ったりしてしまったことを反省しているようだった。
「本来の大地なら、例え兄妹ができたからと言って、同じ学校へ行こうと思ったりはしません。拒絶されればそれはそれでしかたないかと、受け入れるのが自分だったはずなのに。何故かメイコさんだけは、仲良くなることを諦めることができませんでした」
そこに、ヒルダへと繋がる鍵がある。
無意識にわかっていたのかもしれないと、大地は呟いた。
「あの日、この世界のメイコさんが事故に遭って、前にもこんなことがあったような気がしました。そして病室で出会ったメイコさんを見て、強く思ったんです――ようやく会えたと」
私の体はオウガの治癒魔法により、無傷だった。
電話で私が事故にあった事を知った大地は、走って病院へ行って。
そこで私の体に入った、ヒルダの魂と再会した。
「無事なのは一目見ればわかったんですけどね。ヒルダときたら、林太郎にリンゴを食べさせてもらいながら、苺を買ってきなさいなんてワガママ言ってましたから。なのに、その姿を見た瞬間涙が止まらなかったんです」
怪我をしてなくてよかった、とかそういう事ではなく。
会えてよかったと、心が叫んでいて。
物凄く戸惑ったのだと、大地はその時のことを思い返すように微笑みながら口にする。
記憶喪失になったという設定になった私……ヒルダの面倒を、大地は進んで引き受けたらしい。
高校を卒業してすぐ会社に就職した私と違って、大地は大学に通っていて。
空いている時間は全て、ヒルダのために費やした。
その中で大地は心が満たされていくものを、感じていたらしい。
「ツンとしていて、自信満々で。なのに本当は繊細で、わかり辛い気遣い屋で。寂しがり屋なところがあるヒルダのことを、何も知らないまま……また好きになりました」
蕩けそうなほどに優しい顔で、大地が口にする。
この義兄がこんな顔をするところを、見たことがなかった。
いつだって優しい笑みを浮かべてはいたけれど、それはどこか作られた……というよりもただそこにあるだけというか。
感情が一切こもってない薄っぺらい印象を、いつも受けていた。
「でもぼくとヒルダ……メイコは一応義兄妹ですし。ぼくは自分の意思のせいで家族を壊す気はありませんでした。それにそのまま記憶を思い出さないで、今のままの彼女でいてほしいなんて……そんなとんでもない事、考えるだけで罪だと思いました」
大地はよくも悪くも真面目だった。
その倫理感が、ヒルダとの関係を一線で留めていたらしい。
気持ちを自覚してから、ヒルダに対する大地の行動は少しぎこちなくなって。
離れていこうとすればヒルダに押し倒されて、首を絞められたのだという。
「またあなたは、ワタクシから離れようとするつもりなのと――どこにも行かせたりはしないと。ぼくはヒルダのモノで、他の人のモノになるなら殺してあげると泣きながら言われました」
首をさすりながら、それが愛の証だというように大地は幸せそうだ。
「誰かに……あんなに求められたことはなくて。この人には、ぼくが必要なんだなって愛しくなりました」
……いやそこ、喜ぶところかな?
義兄は何かが大いにずれている。
いや義兄というよりはジミーくんと呼ぶべきなんだろうか。
色んな愛の形があるのだろうけれど……私ならそれを愛情だと受け止めるのは難しいと思った。
ヒルダはもうその時から、大地の中にジミーの面影を見つけていて。
確信はしていたけれど、一向に思い出してくれないことに苛立ちを覚えていたらしい。
だからこそヒルダ側の事情は一切話さず、記憶喪失の義妹メイコとして大地に接していたようだ。
それから大地は、ヒルダを避けることをやめた。
甘やかしてワガママを聞いて。
全てを受け入れられるのは自分だけだと、そのことに幸せを感じていたらしい。
そしてある日突然。
大地はヒルダのことと、自分がジミーだったときの記憶を取り戻した。
けれど大地はそれを、長い間伝えずにいたらしい。
「……なんで言わなかったの? ずっとジミーはヒルダを捜してたよね?」
「幽霊じゃなくなったぼくは、欲張りになってしまってたんです。ジミーの時はヒルダに求められるまま、与えるだけで満足できた。何かを手に入れたところで、曖昧な存在だから意味はない。だから何も求めることもなく楽だった。でも、体としっかりとした存在を手に入れてしまえば――ヒルダの気持ちが欲しくなったんです」
私の問いかけに、答える大地は少し苦しそうで。
――男の人の顔をしていた。
「何も欲しがらずにいれば、手に入らなかったときに苦しい思いをする必要はありません。最初から手に入らないのに、欲しがるのは辛いだけで意味のないことでしょう? なら与えられるもので満足して、ただ生きていった方が楽だ」
大地の口から語られたのは、たぶん彼の根本にあったもの。
何にも興味もなく、どこか全てを諦めたようなそんな雰囲気。
だからこそ何もかもに優しくできる、彼のそういうところが人っぽくなくて。
一生懸命生きて、あがいてる自分が馬鹿にされているように感じて――どうしても好きになれなかった。
ジミーにもどこか似た所があったと、ふいに思い出す。
中学生くらいなのに、達観した様子で。
きっとそれは、ジミーが経験してきた人生から学んだ生きるための知恵だったのかも知れないと思う。
「ヒルダがぼくに執着してくれているのは、わかっていました。でも、ぼくがヒルダに求めてしまってるのはそれじゃないと……気付いてしまったんです。ヒルダは大人の男の人を受け付けませんでしたし、この気持ちを知られて拒絶されるのが怖かった」
そうやって呟く大地の顔が、ジミーと少し重なる。
私にヒルダを追いかけていくと宣言したジミーと同じで。
大地のその顔は、ヒルダが好きで好きでしかたないと教えてくるかのようだった。
それから後、二人の間には色々あって。
大地は自分が記憶を取り戻したことを伝え、ヒルダは大人の大地を受け入れて二人はめでたく恋人同士になったらしい。
そんなストーリーがこんなところで繰り広げれていたなんて、夢にも思わなかった。
義兄の大地がジミーだったという経緯を聞いていたはずなのに、砂糖が溶けないくらいに入れられた紅茶を飲まされたような気分になる。
最終的には――ただの惚気を聞かされたのと変わらなかった。
「……事情はわかったけど、兄妹で婚約なんて」
「それはぼくもそう思ったんですけどね。体は入れ替わることですし、本来のヒルダとしてこの世界で過ごすのもありじゃないかとヒルダには言ったんですが」
もやもやする気持ちで口にすれば、大地が苦笑いしてヒルダに目をやる。
「馬鹿ね。朝倉メイコでなければ、絢子に可愛がってもらえないじゃない……そんなのは絶対嫌」
論外だというようにヒルダは口にした。
少し頬を膨らませたその姿は、少し幼く見えて。
私のイメージの中のヒルダがそういうことをしそうになかったので驚く。
「メイコさんが事故にあって、記憶喪失ということになって。絢子さん……母さんがヒルダを甲斐甲斐しく世話していたんです。それですっかり懐いてしまったみたいで」
「懐いたなんて変な言い方はよしてくれるかしら。ただ絢子が気に入った、それだけの話よ」
大地の言葉にヒルダが反論する。
自分が誰かに懐くなんてことは、ヒルダのプライドが許さないのかもしれなかった。
否定せずに、そうだねと優しく大地は頷く。
「ヒルダは自分の趣味じゃない服を受け入れて着るくらいには、母さんのこと気に入ってるんだよね」
「……絢子がどうしてもというから、しかたなくよ」
ふふっと笑みをこぼす大地に、ヒルダがむっとしたように答える。
「それにしてもあなたといい絢子といい、センスのなさは壊滅的ね。血なのかしら」
話を変えるかのように、ヒルダは私を見つめて口にした。
話を聞けば、病院から退院した後。
私の持っている服の数々に、ヒルダは閉口したらしい。
ドレスが一着もなく、珍妙な服の数々。
こんなもの着れるわけがない、ドレスはどこだと訴えたらしい。
そんなヒルダに、母さんが用意したのがこの少女趣味全開のドレスたちだった。
ヒルダの思っていたものとは大分違う。
しかし、笑顔ではしゃぎながら似合うと大喜びしている母さんを見て。
……これも嫌だとは、さすがのヒルダも言えなかったらしい。
母さんは昔から結構少女趣味なところがあった。
女の子が生まれたら、可愛い服を着せるのとはりきっていたような母親だった。
私の幼い頃の写真を見れば、どれもお姫様のような服を着ていて。
その反動でスカートが嫌いになったんじゃないかなと思えるほどだ。
ヒルダが不意に、林太郎に準備させた紅茶のカップに指をかける。
林太郎はその動作で、蒸らすためのティコジーを外し白磁のポットから琥珀色の液体をヒルダのカップに注いだ。
その身に染み付いたかのようなスムーズな動きに、執事のクロードを思い出す。
ヒルダに調きょ……訓練されてしまっているなとそんな事を思った。
「本当母さんも姉ちゃんも服の趣味悪いよね。姉ちゃんの年中ジャージもどうかと思うけど、お姫様みたいなピンクフリルもありえない。やっぱりヒルダ様には、至高で気高い黒のゴスロリ服が」
「……林太郎、あなた絢子がワタクシのために作ったこの服に文句をつけるなんて、いい度胸ね?」
紅茶を注ぎながら、うんうんと頷いて林太郎が意見を述べれば。
すうっとヒルダの目が細まり、冷気が放たれた。
「えぇっ!? ヒルダ様も今文句言ってたのに!?」
「ワタクシはいいのよ。林太郎の分際で絢子のすることに文句をつけるなんて……お仕置きの覚悟はできているのでしょうね?」
素で驚く林太郎に対して、ヒルダはかなり理不尽だ。
可愛らしいポシェットから取り出されたのは、定規。
それの先を指先で弾くヒルダの瞳には、とても嗜虐的な光が宿っていた。
……どうやら定規をムチ代わりにしているようだ。
その姿を見て、ヒルダが朝倉メイコにこだわる理由は母さんにあるんだなと理解する。
目の前のヒルダは、生き生きとしているように見えて。
私があの世界で居場所を見つけたように、ヒルダもここで居場所を見つけたんだなと――そんな事を思った。
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