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8.

ふう、思いのほか書けました短いですけど(震え声)


 何とか更新できた―


『なんだ、ボウズ』

「君がそうしろと言ったのだろう!?」

 教室前まで来ると2週間ほど休んでいた○フォイこと、カイゼル・フォースティーが教室前で清々しいまでの青みを覚えるボウズヘアーで立っていた。

 くっ、189㎝残念すぎるものの普通にいい奴な親友の頭はこれを見るとほぼスキンヘッドと言った方が良かったのかもしれない。だって「髪若干伸びたか?」と言って髭剃りで髪をじょりじょりとしていたし、心なしか光ってた。

 とにもかくにもリベンジと称して悪魔と契約してくる系○フォイじゃないことは分かった。

「…そんなに意外か?」

『まぁ、な』

「僕は貴族だ、誇り高い貴族だ例え三大貴族より下だとしてもそれ以上の志を持ち日頃を過ごしている。口頭での約束とは言え守らないのは僕としても気分が悪い」

『そう思うなら、それでもいいが平民と貴族との扱いの差が露骨すぎる。平民とでも話をし方がいいと進めよう。民あっての国であり貴族なんだからな』

「……」

『決めるのはお前自身だ。貴族とは何かもう一度考えろ』

「ハイルノーク、一度考えてみよう。ありg――――って、何故立ち去る!?」

 と臭い話をし即退散するのが俺スタイル。

 後ろから“無視をしないでくれ!”と言う声が聞こえたが気にしない。

 ○フォイ…お前弄られキャラに向いている気がするぜ。




 もう少しで学校は長期休暇に入る。

 所謂夏休み。

 それはともかく休み前に行われるものはどこの世界でも同じように試験である。

 俺自身は簡単にクリアできる内容ばかりなのだが、ここで天然キュートな少女アリアのアホの子疑惑が加速する。

 自室で向かい合い、少し大きめのテーブルにこの世界で驚くほど普及している前世と同じような木からできている紙の上に羽ペンをコツコツと叩き、目の前の容疑者の弁解を聞く。

「なあ、アリア。何故、中等部レベルの問題が解けない?」

「……」

 最近の日本人でもする機会の減ってきている正座を背筋を伸ばししているものの顔は俯いている。

 先ほどから数度これを繰り返しているのだが一向にだんまりである。

 さすがに30分間ほどこの状態もアレなので攻め方を変えることにした。

 ゆっくりと立ち上がり、音を極限まで減らしアリアの後ろに回り後ろから抱きつくようにし、耳元でそっと言う。

「アリア」

 いつもの声とは少し違う女らしさを意識して名前を呼ぶ。

 するとビクッと図星をつかれた人間の反応のように一瞬体を痙攣させる。

 これは…と、謎の確信が生まれ部屋着だと言うのにスカートにニーソな足の脹脛を軽く突く。

 再度体を震わせる。

 嗚呼、これは完全に痺れているな。

「明日からおやつ抜きでいいのなら言わなくてもいいのだけれど?」

 一定ペースで突いていくと、完全に根を上げ。

「お勉強苦手なんです!」

 と立ち上がり、そして泣きながら叫んだ。

 が、当然の如く痺れきっている人が突然立ち上がればなんとも言い難い痛みとバランス感覚が消え倒れるのは当然と言えば当然。

 今月二回目、押倒された。




 それからと言うものみっちりとした個人授業を始めた。

 学校から帰ってきたら2時間ほど。

 それで結構根を上げるものだが、この学校1限55分授業で6限ある。つまり前世学校と大して変わる訳ではない。つまりそれが意味することと言えばまだ2限分しかしていないと言うことである。

 基本家に帰ってきたらもう一回同じ時間勉強ができる時間はあると言うのが素晴らしい所と言えば素晴らしい所なのだろう。実際休憩時間などを抜けば勉強をしている時かんなど5時間半程度である。

 兎に角、勉強を教え込んだ。

 でもただ教えるだけではアホの子が集中力が続くはずがないので、途中途中ご褒美にこの世界ではない甘味をチラつかせひと口と言う少量でじらし『赤点が無かったら、デカいのを作ろう』と言えば何と言うことだろうか、やる気をだしみるみる吸収していった。

 元から集中できないわけではなく、自分の趣味に合わないとこは基本的に印象が薄く忘れてしまうのだと思う。

 それを考えるとこのアホの子を動かす動力は欲なのだろう。

 まぁ、後日のテストは見事に成績上位一桁に食い込んでいたのだから呆れるしかなかった。

 ちなみに何故成績上位者のクラスに入れたのかと言えば一言学園側が家柄で強制的にそこにしたそうな。



 

 そして約束通り甘味、所謂チーズケーキを作ったのだがうっかり材料を買いすぎたようなのでジルにお裾分けでもするかと思い制作。

 今回の勉強会で資料を頼んだらあっさりとくれたし。

 男だし、甘すぎるものあれたろうからと思い生チョコと呼ばれるものにシフトチェンジ。

 甘さ控えめに作るものの、どうにも自分の味覚に任せると少し甘くなってしまうが、これくらいでいいだろうと妥協。

 この世界でミルクとカカオっぽいものがあった事に感謝である。

 師匠のあの食材の数々を見ればどこかあると確信していた、と言うのもあるが。

 で、奴の自室に向おうとしたのだが、バッタリと遭遇。

「ん、良い所に」

「どうした困りごとか?今度は補習対策のならあるぞ」

「いや、その例だ。見た目はアレだがうまいと思うぞ」

 そう言って礼のチョコを渡す。

「………食べてもいいか」

「食べてもらう前提で作ったのだが」

 そう言うとおもむろにチョコを口に運ぶ。

 一瞬だけためらうようにしたがまぁ、初めて見る食べ物には警戒するのは基本だろう。

 かと思えばとたんに笑顔になる。

「うまいっ!こんなものは今まで食べたことないぞ」

「まぁ、南の国の地域でとれるものから作られているからな」

 そう言ってあっと言う間に食べきってしまった。

 すると生チョコ特有と言うかココア特有の粉が口の周辺にくっついたりすることがなれない人は多い。

 当然の如くジルの口の少し横あたりについていたので、それを指で取り舐めとる。

「~~!?」

「やっぱりこのくらいの味付けでちょうどいい位だったか」

「な、お前何やってんだよ!?」

「頬に粉がついていたのが気になったから」

 急に狼狽し始め、顔を赤くする。

 …アレか、王子的に自分でそう言うことに気付けなかったことに悔しがっているのだろうか。

「なんかすまん」

「そうしょんぼりすんな、ちょと恥ずかしかっただけだ。今度から口頭で行ってくれ。頼むから」

 ローブで顔が実際に見えないのにそこ待て察するとは…何者だこいつ!?

 あ、第二王子だ。

「以後善処しよう」

「後、今度また作ってくれ。材料費かかるんだったら払うからよ」

 嗚呼、と答えてその場を後にした。

 



……ネタがもう残り少ない。


何と言うか苦し紛れ感が文章にあふれ出てしまって…すみません。


もうあれですか、恋愛ものに更に走ればいいんですね。わかります←

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