5.
お待たせしました。
…え、待ってないって?
久々に書いたので無理やり感とぐだぐだ感がすごいです。
“口を開けば残念”そんな友人が前世にいた。
身長189㎝の友人のオタク過ぎる知識をやや楽しみながら聞いていた時のことを思い出した。
「E☆と読もう系の中心になっている王道系の主軸がかなり違うんだぜ。読もう系は基本的にVRの俺TUEEEEEEが多いけど、E☆の方は主人公に最初魔力無くて捨てられて覚醒→俺TUEEEEEEって感じで……確かにE☆の方は脇役ものも面白いんだけど…読もう系は乙女ゲージャンル多いよな、後物語の展開もある程度決まってる場合が多くて――――」
なぜか突然ネット小説について語り始めてきた友人。
王道も良いけど邪道もね、とか年がら年中語ってるやつだったからな…。
なぜこんなことを言い始めたかと言えば、俺が○フォイポジションに絡まれたことでそんなことを思い出したんだ。
奴の名前は確かカイゼル・フォースティー。
事の発端は三大貴族の二名にチヤホヤと絡まれているから―――とかだったはず。
周りには大勢の観客。
これは「僕が圧勝するから精々無様な姿を見せないように頑張りな」的なことを指しているのだろう。
「これより、カイゼル・フォースティーとシファ・ハイルノークとの試合を開始する。ルールは相手に降参と言わせるか気絶などの戦闘不能を確認がされた場合とする。両者構え!」
そう言って両者は剣を構える。
さて、どうやって巧妙に負けようか。
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時は遡り、一日前。
Sクラス最初の授業は実力テストから始まった。
筆記テストである。
そこで普通に解いていたら満点を取りました。はい。
で、弟も満点取ってました。
その結果について俺は三大貴族の二名と成績について話をしていたのだが、それをどうも気に食わないのか、高貴な身分だと主張するカイゼル・フォースティーに絡まれ、
「貴様みたいな平民が三大貴族であるお二人に迷惑をかけるとは!これだから常識のなっていない庶民は…」
御小言のように愚痴愚痴と言われ、イラッと来たが、基本俺はしゃべらない。 念話を飛ばすだけである。
で、その発言にキレたアリアが食って掛かり、フォースティーは焦ったように逃げて行ったのだが、たまたま俺が一人になった時に決闘を申し込んできた。
一応、この学校は決闘で過度な賭けがない限り、認めているので拒否と言う選択肢は無かった。
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「さて、庶民。この決闘で僕がかったらバーツ様とアルカディナ様に今後一切近づかないことと、庶民の癖に生意気にも特別対応と言うのは気に入らないから、そのフードも学園生活で外してもらおう」
…前言撤回。
こいつブチコロ決定。
なんでこの俺の技術をフル活用したこのローブを外さなければならん。
そもそもお前らだってローブ羽織ってんだろ、フードが着いてないだけで。
俺の場合、師匠に頂いたこの年季あるサイズの大き目なこのフードつきのローブは意地でも外さん!
あ、人がたくさんいる所で外したくないだけです。
『それじゃぁ、俺がかったら丸坊主な』
「ああ、良いだろう。誓ってやる、万に一つも僕が負ける可能性などないけどね!」
そう言い奴が杖を構え、
「我―――」
…詠唱おそっ!?
まあいい、着ている制服のポケットに入れておいたインクに魔力をこめ、魔法陣を描く。
まぁ、これはなれたもんですぐに描きあがる防御魔法だ。
それが描き終わってから地声で小さく『加速』の詠唱をつぶやき、奴の後ろまで移動する。
瞬間移動はできないことはないが燃費が悪いのであまり使わない。
で、背後から普通に蹴り飛ばし、終了。
いい感じに飛んだので気絶しただろう。
そんなこんなで俺の顔面公開は守られ、奴がぼーずになることが決まったのであった。
坊主でいいや、と思ったのは幼馴染のあの髪型を長らく見ていなかったので見て見たいと思ったからである。
この後、瞬殺によって更に面倒な連中に絡まれることをまだ知らない。
どうもお久しぶりです。
半年ぶりに更新しました。
まただんだんと更新していくつもりなのでよろしくお願いします。