第陸話 セルシウス・ヴェルナーという男
どうもこんにちは、碧海ソラです。
書く事も大してないので、本編をお楽しみください。
ゆっくりしていってね!
案内された席に座り、数分経っただろうか。なにやらギルドの外が騒がしい。
「リセル、外でお祭りか何かやってるの?」
「いえ、多分ですけどルシウスさんがいらっしゃったのかと」
「え?なんで件の人が来ると騒がしくなるの?」
「仮にも元団長さんですからね」
「確かに、元魔術師団長が街中に現れたら騒がしくなるか……」
他愛のない話をリセルとしていると一人の男が入ってきた。中年の男。顔や手には様々な傷跡が残っている。
「リセルと言ったか?俺を呼んだっていう冒険者はどこにいる?」
「はい、ルシウスさん。えーっと……丁度いま目の前に……」
「ん?なんだ、嬢ちゃんだったのか」
「はい、ゼラムーーゼラミナ・ヴァルトと申します。セルシウスさんで合ってますか?」
「あぁ、俺がセルシウス・ヴェルナ―だ。それで?なんで俺をPTメンバーなんかに?」
「先日までダンジョンに挑戦してたんですが、ダンジョンボスに何故武器強化系魔術を使わないんだと聞かれまして……」
「なるほど……見たところ嬢ちゃんは剣士だが使わなかったのか?」
「いえ、私は一切魔術を教わったことが無くて使えないんです。なので最初に魔術師の方にPTに加入していただいて教わろうかと」
「まさか、それだけの為に俺を呼んだのか!?」
「はい。ですので、もしよろしければPTを私と組んでいただけませんか?」
「面白いな嬢ちゃん!!良いぜ、気に入った!!PTに入ってやる」
「本当ですか!ありがとうございます!!よろしくお願いします!!」
「ああ、こんなに面白い嬢ちゃん放っておいたらバチが当たるからな!それに俺も駆け出し冒険者だし」
「あの~ルシウスさん?駆け出しでSSランクなんて普通あり得ないんですよ……?」
「うるさいぞ~リセル。それで、PT登録ってあるのか?」
「はい、ありますよ。書類持ってくるので、お二人で話しててください」
――――――――――
「それで、ゼラム……で合ってたよな?お前さんはなんで冒険者になったんだ?」
PT登録を終え、宿屋に戻りながら互いの話をしていた。
「そうですね……両親が元冒険者なので私も同じ道を歩いてみたかったんです。そういうセルシウスさんは何故冒険者に?元宮廷魔術師団の団長さんでしたよね?」
「ルシウスで良いぞ。んまぁ……実は騎士団の団長と喧嘩してな、王に愚痴ったらやめても良いって言うから辞めてきた。んで、仕事も無いから冒険者にってとこだ」
「えぇ……喧嘩して辞めてくるって子供ですか?」
「言うな、自覚はしてる。今更戻る気もねぇから良いけどよ」
「そう言えば、意外と話しやすいですねルシウスさん。正直もっと気難しい方かと……」
「なんでだ?別に宮廷師団員にそんなイメージないだろ?」
「いえ、私も無かったんですが……ギルドの皆がやけに気難しい方だって言ってたのでそんな事も無いなと」
「あっ……あ~それ多分俺が悪いな……辞めた足でココ来たから少しイライラしててな……それと多分俺の二つ名からの印象だろう」
「その足で来てイライラ察されるって本当に子どもじゃないですか……そう言えば、黒銀の隠遁者とか”白影”ってなんでこんな二つ名が?」
「前者は俺の杖の名前と俺が身隠し系の魔術を多用するからだな。後者は速度強化系の補助魔術の出力が高いのか、俺に掛けると白い影が残った様に見えるらしい」
「杖の名前……?そんな特殊な名前の杖があるんですか?」
「ああ、黒銀の杖って言ってな。どうやら魔術出力強化の術式が刻印されてるっぽいんだが……正直俺は詳しくないから分からん。かく言うゼラムの剣も術式が刻印されてるっぽいが、駆け出しなんだよな?」
「あ、これは先ほど言っていたダンジョンのボスから貰いました。良い人だったので、今度会いに行きましょう!」
「あー……あー?まあ、分かった。それじゃ、俺はこっちだからまた明日」
「はい、本当にありがとうございます!!」
「はいはい、明日10時にギルド集合だからな。寝坊すんなよ?」
「はい!では、おやすみなさい」
遠ざかる背中を見ながら、魔術師が仲間になったことに胸を躍らせていた。
作品の内容まとめは作者のnoteにて投稿しております。
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以上、碧海ソラでした。次回もお楽しみに!
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