第参拾肆話 嵐焔の竜窟・中編
どうもこんにちは、碧海ソラです。
書く事も大してないので、本編をお楽しみください。
ゆっくりしていってね!
「起きろ二人とも」
「あれ、もう朝?おはようルシウス」
「おい、ネラも起きろ」
「うるっさいなぁ……」
「うるさいってお前……よくもまぁ、このゴツゴツした地面で熟睡できるよな」
「うぅーん……」
「ほれ、いい加減起きろ」
「分かったよぉ……おはよぉゼラム、ルシウス」
「はいはい、おはようさん」
「さて、皆起きたことだけど今日の進行の目安ってあるの?」
「まあ、無いことは無いが基本的には可能な限りの進行が目的だな」
「今日行けそうならそのままボス戦まで行く感じ?」
「いや、それはどんなに進行しても明日の予定だ。お前らの魔力量を鑑みても流石に一日でボス戦までこなすのは厳しい」
「了解、それじゃワタシはちょっと準備運動してくるけど……二人はどうする?」
「それじゃ、私はついて行こうかな。ルシウス、ここの撤収作業任せても良い?」
「あぁ、行ってこい」
――――――――――――――――――――
野営地から離れ、軽く体を動かしていると二匹の魔物が感知に引っかかった。
「あ、何か来るね」
「準備運動がてら迎撃しちゃおうか」
「うん、それg……ゼラム、撤退の準備しながら感知の精度上げられる?どうも私には風牙獣の大きさには思えないんだけど……」
「うん、確かに大きい……一旦ルシウスのところまで戻らない?」
「その方が良さそうだね。流石にここは一旦引こうか」
「いや、その必要はない……が、下がる判断は正しいぞお前ら」
「「ルシウス!!」」
「じゃあ、やっぱりこれって別の魔物?」
「そうだ、コイツは従神魔狼……フェンリルに比べりゃ大したことない相手だがなんたってこんな所に……」
「その従神魔狼ってどの位の強さの魔物なんですか?」
「Sランク級の魔物で、個体にもよるがダンジョンボスも出来る」
「そんな化け物を今から相手するんですか!?」
「このダンジョンはボス討伐で瓦解するタイプじゃない。必然的に俺ら以外の冒険者だって来るんだ。このままコイツを放っておいたらいつ死人が出ることになるか分かったものじゃない」
「二人とも、言い争ってる場合じゃなさそうだよ!!確実に速度を上げて走ってきてる!!!」
「本当に戦うの!?」
「あぁ、俺も流石に戦闘には参加するがAランクが二人いれば一応戦闘にはなる。安心しろ」
「私まだBランクなんですけど!!!」
「そこは安心しろ、この戦闘終える頃には少なくともAランクまで上がってる。死ななけりゃな!!」
「無駄口叩いてないでゼラムは属性付与を!!」
「うん、ごめん。腹括る!!」
身体強化と武器強化を一式かけていると、白銀の大狼が姿を現した。三,四メートルはあろうかというその体は見入ってしまう程に美しかった
「番か……お前ら二人で左側の一匹の討伐を任せても良いか?」
「ワタシ達二人でか?不可能ではないがこちらは流石に補助が欲しい!!」
「多少の補助魔術はすでにかけてある。なるべく早くこちらは討伐する。それまではお前ら二人で耐えてくれ」
「ネラ、ルシウスが早めに来てくれることを願って戦おう。撹乱任せても良い?」
「はぁ……了解、一個言っておくと足先を切り落としたくらいじゃ決定打にはできないから気を付けてよ」
「分かってる、けど少なくともダメージは入るでしょ?」
「まあ、そりゃ入るけども」
「それじゃ、私も妨害から入るから体勢が崩れたりするかもだから気を付けて」
「オッケー、じゃぁ行こうか」
「うん、頑張ろう」
――――――――――――――――――――
「ルシウス!!!そっちまだ終わらないの!?!?」
戦闘を開始してどの位経ったであろうか。未だルシウス側の戦闘が終わっていない
「コイツらかなり戦闘慣れしてやがるんだ!!ネラ、俺の方も撹乱出来ねぇか!!!」
「できないことは無いけど、それをやったらワンチャンゼラムが致命傷を負うよ!!」
「クッソ……ゼラム!!!どうにかそっちの首を落とせないか!!??それか動けなくするだけでも良い!!」
「色々戦闘工夫してるけど結構厳しいかもしれない!!!何とかそっちはそっちで終わらせられない???」
「チッ……ゼラム。この後合図をする!!合図を受け取ったら五秒だ!!五秒そっちの動きを止めてくれ!!」
「了解、五秒で良いんだね!?!?」
「ああ、大丈夫だ!!そしてネラ!!お前は合図を受け取ってから四秒間俺の方の撹乱を任せる!!」
「了解!!!撹乱するのは良いけどどうするの!?」
「魔術を二体に同時に撃ち込む!!それまで耐えてくれ!!」
「「了解」」
「二人とも準備は良いか!」
「「オッケー!!!」」
「了解……今だ!!任せるぞ!!」
掛け声と共にルシウスが前線から下がる。ネラの撹乱もなくなり、ココから数秒間は私とコイツの戦闘だ
「シッ!!!」
攻撃をいなしながら反撃に転じるが、時間の進みが遅い。上位の魔物との戦闘がこんなに重いものとは……
「ゼラム無事!?」
「うん、無事!!!」
果たして合図から何秒経っているのだろうか。激しい攻防に紛れ、時間感覚が消えてしまっている
「ゼラム!!ネラ!!離れろ!!!」
ルシウスの掛け声が聞こえたとほぼ同時に身体を掴まれ、高速移動をした。
『炎系統最上級魔術 黒点』
離れた瞬間に見えたのは、体に大穴の空いた従神魔狼の死体だった
「ゼラム、大丈夫だった?」
「ありがとう、助かったよ。それにしても速すぎない?」
「そりゃ私は獣人だからね。音への反応速度は人一倍速いのさ」
「確かにそれは種族差で勝てないや」
「にしても、ルシウス……あの技は何?明らかに最上級魔術だと思うけど……」
「あぁ、アレは炎系統最上級魔術 黒点……を二発同時に放った」
「最上級魔術を二発同時に!?」
「あぁ、この前にバルさんに使えるんじゃないかって言われてな。正直賭けではあったが成功してよかったよ」
「ホント、成功してよかったけど……明らかにこのダンジョンボスより強い気がするのは私だけ?」
「多分強いだろうな、ここの土竜はどちらもAランク級だがコイツらはSランク級だからな」
「じゃあ、今回のボス戦は余裕って事ですか?」
「いや、竜族の真骨頂は耐久値の高さと属性だからな。比較的簡単だとは思うが気は抜けんぞ」
「ですよねぇ……とは言え無事討伐できて良かったけど」
「あ、あいつの爪貰って帰っても大丈夫だよな?」
「あぁ、一応コアも避けてるから帰ったら報告と同時にコアも売ろう」
「ゼラムもコイツらの皮持って帰ろう!!そこそこ上質な鎧を作ってもらえると思う」
「オッケー!!爪はネラのその……拳?に使うんでしょ?」
「ナックルな」
「そうそう、遂に私も切り裂きが使えるようになるんだよ!!」
「切り裂きって言い方すごく怖いんだけど……」
「まあ、お前らの装備云々は諸々全部ジバルドの所に持ち込もう。奴ならお前らに合わせて色々見繕ってくれる」
「「了解」」
「んじゃ、お前ら少し身体休めたら出発するぞ」
「はいよ。ゼラム、ココからが勝負だね」
「ん?それはどっちの意味で?」
「そりゃ勿論、二つの意味でだよ。絶対に負けないし、無事に帰ろうね」
「うん、こちらこそ」
「ま、少しこの辺りでゆっくりしておけ。俺は撤収作業進めてくるから」
作品の内容まとめは作者のnoteにて投稿しております。
また、作者は普段YouTubeにて活動していますので
そちらも良ければご確認ください。
以上、碧海ソラでした。次回もお楽しみに!
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