第弐拾壱話 新たなる出会い
どうもこんにちは、碧海ソラです。
書く事も大してないので、本編をお楽しみください。
ゆっくりしていってね!
「なんか、段々フラフラしてきたんですけど大丈夫なんですかこれ……?」
「流石にこれ以上はやめるか。今日は帰るぞ」
「はい、帰りも飛んで帰るんですか?」
「そうだぞ」
「はぁ、少し速度落としてくださいね。今通常の速度で動かれたら多分私吐くので」
「はいはい、流石に多少は配慮するようにするよ」
――――――――――
「うぅぅ……気持ち悪い……」
「せめて自室で吐けよ?」
「誰の所為だと……」
「お前が弱いのが悪い」
「それ言われたら反論できないのでやめてください」
「まあ、お大事にな」
「はい……お休みなさい……」
「あぁ、おやすみ」
――――――――――
「ゼラム!起きてるか?」
「はいはい、今日に関しては本当に早いけどどうしました?」
「さっき朝一でギルド行ってきたんだがお前に会いたいって奴が居てよ……」
「あ~もしかしてこの前言ってた目線どうこうでの決闘ですか?」
「いや、それがどうも違うっぽくてな……ちょっと来てくれ」
「はい、そういえば次のボスの情報は聞けましたか?」
「あぁ、それについても少し話がある」
「分かりました、向かいながらそっちは聞きます」
「悪いな急かして。んで、先ボスの件だが次に戦闘予定の土竜はどうやら二頭ボスらしい」
「え、それって可能なんですか?」
「もっと上位のダンジョンならあり得るが……恐らく奇跡的に双子のボスが産まれたか何かだとは思う。だから厄介なんだがな……」
「ちなみに、そのダンジョンのランクって幾つなんです?」
「あぁ、ゼラムは初めてのAランクダンジョンだ。この辺りからは一般魔物の強さがB以下と天地の差があるから気ぃ付けろよ」
「Aですか……まあ、仮にもルシウスが居ますから大丈夫だとは思いますけどね」
「流石にこの辺りからは俺も手出し無しってのは出来ないだろうしな。んで、正直ランク云々より二頭ボスってのが問題なんだ」
「ん~何が問題なんです?勿論ボスが二倍ですから強さも二倍以上でしょうけど……」
「竜種故の異質な産まれ方でな。片方が紅焔土竜、もう片方が風迅土竜だ」
「要するに炎系統を主に使ってくる方と風系統を主に使ってくる方が居ると……」
「んで、どの魔物にも言えるが自分の使う系統属性の耐性は途轍もなく高い」
「え、じゃあ昨日練習してた奴ほぼ無意味じゃないですか!」
「いや、少なくとも火炎球は粘体族対策がメインだから全くの無駄では無いさ」
「とはいえ有効属性って何になるんです?ファイアの方は水系統だとして……」
「ゲイルの方は雷だが……」
「が……じゃないんですよ、何ですか?」
「あぁいや、一昨日のジバルドの様子から見て試し斬りを兼ねてるから上級魔術教えようか迷っててな」
「えぇ……そんな数日で覚えきれる自信ないですよ?」
「まあ、最悪そっちは俺が補助もできるから取り合えず水派生を覚えさせるか先に……」
ルシウスのぶつぶつモードを聞き流しているとギルドに着いた
「っと、ギルドの中が何か騒がしいですね……」
「なんの騒ぎだ……?」
「分かりませんが……喧嘩してますか?この感じ……」
「っぽいな、一応抜ける準備だけしておけ。最悪戦闘に入る」
「はい」
ルシウスがギルドの戸に手をかけようとすると、一人の大柄な獣人が飛び出してきた
「テメェとは二度と口も利かねぇからな!!!!」
「好きにしな!!!」
ひとしきり吠えると肩で息をしながらその獣人は人込みへ消えていった
「何ですかアレ……?」
「あぁ、気にしなくていい。この国の冒険者特有の痴話喧嘩だ。そのうち慣れる」
「はぁ……そんな私は飲み込みが良いタイプじゃないですからね?」
私の話を無視しながらギルドの中に入ると、ルシウスは喧騒をかき消すように声を上げた
「おい!ネラは居るか?ゼラムを連れてきたぞ!」
ルシウスが呼ぶと、一人の獣人が出てきた。身長は私と同程度であろうか。綺麗に整えられた黒く艶めく毛並みはまるで夜空の様であった。
「ワタシがネラ――アネラ・ノクシア、Aランク冒険者だ。よろしくね、ゼラムさん」
「え、えぇ……よろしくお願いします」
「そんなに畏まらないでよ、決闘を申し込んだりしないから」
「それなら良いけど……それで、私に何の用が?」
「簡単だよ、私もパーティに入れてくれない?」
「え、加入したいんですか!?」
「うん、こんなに強い魔術師を連れてる中ランク冒険者なんて面白くて仕方ないでしょ?」
「まぁ、私としてはルシウスが良ければいいですけど……」
「俺が止めると思うか?少なくともお前より強くてこの国に来た目的を果たせる仲間の加入チャンスを……」
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以上、碧海ソラでした。次回もお楽しみに!
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