フェラ嬢
性を強く意識したのは高校生の頃。
友人が「ふ※※じょー面白いよ!」というのだが、活舌が悪くて聞き取れなかった。
聞き返すもやはり聞き取れない。
余り何度も聞き返すと不機嫌にさせてしまうかもとおもった俺は、とりあえず話を合わせる事にした。
するとどういう話の流れか、「ふ※※じょー」なる謎のタイトルのドラマの録画を借してもらえる事になった。
ここへきて俺は、『“ふ※※じょー“とはもしや“フェラ嬢”なのでは』と勘違いをしてしまった。
なぜそんな勘違いをしたのかといえば、その頃俺は異様に性への関心が強かったからである。
要するにエロガキであった。
そうしていざ借りてみればどうだ、ビデオテープにはラベルもなにもなく、いかにもドスケベそうなオーラが漂っているではないか。
俺は期待した。
期待して再生した。
そうして流れたのは──不夜城だった。
なるほど、面白い。
ただ、求めていたものではなかった。
不夜城は面白かったがしかし、俺が見たかったのは不夜城ではなくてフェラ嬢だったのだ。




