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【完結】あの山にダンジョンを築城しよう! ~命の実を守るために俺だけの城に引き篭もってやる~  作者: 敷知遠江守
第十一章 平城(中篇)

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第48話 二人目の勇者

田峯壮馬:女神から「命の実」を託された、スキル?「城郭知識」「攻城知識」

アグレアス(消失):地2水2火2風2、スキル「知識(命の実とリンク)」、得物は鞭(鞭技)、奥義「彼岸の舞」

マルファス:地5水0火0風0、スキル「土木工事」「土人形創造IVソロちゃん」「遠隔活動」、得物はモーニングスター

ビフロン:地1水2火1風2、スキル「陽光召喚」「宝石加工」「死霊傀儡」「栽培」、得物はサック

ロレイ:地0水1火0風1、スキル「遠隔活動」「狩猟」「偵察」、得物は弓(弓技)

ピュセル:地0水5火1風0、スキル「水流操作」、得物は刀(刀技)

ハルパス:地3水0火0風3、スキル「経理」「兵站」「建築」、得物はハンドアックス

フルフル:地0水0火0風5、スキル「栽培」「精霊召喚」、得物は杖

ザガム:地0水4火4風0、スキル「酒造」「金属加工」、得物は長柄の鎚(鎚技)

ウサグー:地2水2火2風2、スキル「治癒」、得物は鞭(鞭技)

ソラス:地4水4火4風4、スキル「予知」「軍師」「大魔導」、得物はタクト

ドラゴンのビム:地0水0火5風0、スキル「戦鬼」、得物は大剣(剣技)

「王様、ここは我らが。その間に近衛たちとお退きください」


 純白い鎧を身に付けた王の周囲を金色の重装兵が取り囲む。さらにその前に青い鎧の重装兵が立ちふさがる。全員、武装は凧盾と騎士剣。


 ぐわぁぁぁぁぁ!


 王たちの後ろから断末魔の叫び声が響いた。


 一斉に王と近衛兵が後ろを見る。そこには、戟を右手に、幅広剣を左手に、その双方から鮮血を滴らせ、返り血で深紅に染まったソロちゃんが立っていた。


 まさに前門の虎、後門の狼。


「王様、ご決断を!」


 近衛兵の一人が悲痛な声をあげる。


「ぜ、全軍、て、撤退!」


 その王の指示を合図に、近衛兵たちが重装兵に指示を送る。ところが……


 ぐぎゃぁぁぁぁぁ!


 突っ込んで来た重装兵が次々にビムの大剣の前に真っ二つになっていく。


「聞こえなかったのかい。俺はそこの王との一騎打ちを所望しているんだ。雑魚はすっこでんろ!」


 ドラゴンのビムの啖呵が本丸まで轟いた。

 実に恰好良い。あんな萌え声じゃなかったら、さぞかし絵になった事だろう。


 ビムの啖呵に呼応するように、王が鞘から剣を引き抜いた。だが、そんな王の周囲を近衛兵が取り囲む。いつの間にか一の丸にいた兵たちが王の周囲に全員集めっており、その周囲を骸骨兵が取り囲んでいる。

 もはや敵は完全包囲状態。


「そうかい。わかった。じゃあ、皆殺しだ!」


 ビムがむにゃむにゃと呪文を唱えると、持っていた大剣がぼうっと炎をまとう。


「剣技! 紅蓮旋風剣!」


 炎をまとった剣を、まるでハンマー投げの選手のように自分を軸にくるくると横回転させるビム。回転したまま真っ直ぐ軸を敵に移動させていく。

 重装兵はそれを凧盾で防ごうとした。だが一瞬で体ごと真っ二つ。

 さらにビムは回転したまま突っ込んでいき、ついには王まで真っ二つに切り裂いてしまった。


 残った兵をソロちゃんと骸骨兵が次々に討ち取っていく。最後に残った腰を抜かしている兵にソロちゃんが戟を突き立てる。


「勝鬨をあげろ!」


 ビムが大剣を天に掲げると、骸骨兵たちが一斉に武器で音を鳴らした。



 ◇◇◇



 四連国の王を討ち取ったビムは、翌日、その姿を女性のものに変えた。

 その姿はソラスが言っていたように、まさに『ないすばでえ』。背が高く、肌が浅黒く、四肢が長い。かなり胸が大きく、その胸を隠しているのは水着のような胸当てのみ。真っ赤な頭髪は波かかっていて、背の後ろまで垂れている。下半身は一応膝丈のスカートを身に纏ってはいるのだが、腰から大きく切れ込みが入っていて、まるで下着のような衣装がちらちらとのぞいている。

 顔も非常に精悍で、なんとも格好良い。……この姿で萌え声という事に目を瞑れば。



 四連国の軍隊が全滅してから数日して、一組の冒険者が洞窟を攻略にやってきた。冒険者は四人組で、内訳は男性二人、女性一人、竜戦士が一体。

 男性の一人は浅葱色の鎧を着た剣士。もう一人は群青色の鎧を着た傭兵。

 女性は剣士と同じような鮮やかな金髪で、一見すると踊り子のような服装。

 竜戦士は先日来た勇者一行の竜戦士と似ているが鱗の色が緑色。


 かなり腕がたつ四人組ではあったのだが、一の丸を抜けようというところで、傭兵がロレイの矢を背に受けて膝を付いてしまった。

 さすがに腕が立つ者は判断も良い。その段階で四人は撤退を始めた。


 だが、ビムとソロちゃんはそれを許さなかった。浅葱色の剣士と負傷した傭兵が体を張ってビムを食い止め、竜戦士がソロちゃんと対峙。その隙に女性は一人で洞窟を抜け出した。



 その翌朝。


「壮馬様。予知を見ました。間もなく次の勇者がやってきます。勇者の剣の色は青。昨日逃げ去った女子おなご、あの者が一行の中におりました」


 一行は全部で五人。一人は瑠璃色の髪をした勇者。お供の一人は紫紺色の髪をした大男。それと芥子色のローブをまとった魔導士風の男。子供のような見た目の、恐らくは魔導士。それと先日の女性の五人。


「またこの間みたいな変なモンスターに変身するのかな? それと、また誰かが犠牲になるのかな? そういった予知は見えてる?」


 そう問われ、両眼を閉じ、予知の内容をゆっくりと思い出そうとするソラス。だが、途中で首を傾げてしまった。


「犠牲は向こうにしか出ないようです。それよりも……勇者は助けを求めてきている? なんだかそんな予知が見えるんです」


 とりあえず、予知の詳しい内容は伏せ、皆には勇者が来るという事だけを公開し、その日が来るのを待った。



 ◇◇◇



 それから勇者が来るまで半月ほどの時を要した。

 勇者が来たという事は皆すぐにわかった。前回もそうであったが、ピキンという悲鳴にも似た音を城が発したのだ。


 最初から相手は五人と判明してる。そして、その相手の全容も判明している。そこでソラスは、こちらからも五人を選抜。勇者にはピュセル。大男にはビム。男の魔導士にはフルフル。女の魔導士にはウサグー、踊り子にはザガム。それとは別に本丸からロレイが弓で支援。


 楽々と一の丸を突破し、三の丸へ突入した勇者一行は、待ち構えていたピュセルたち五人と対峙する事になった。

 勇者が竜を象った剣をピュセルに振り下ろす。それをピュセルが刀で受ける。

 大男の爪術にビムが大剣で応戦。

 男魔導士とフルフルは魔法の火の玉をぶつけ合い、女魔導士とウサグーがお互いの鞭を絡ませる。

 ザガムの長柄の鎚を踊り子の細身の剣で受け流す。

 さすがはソラス。勇者とピュセル以外、全てにおいて相手を凌駕している。


 最初の犠牲者は男魔導士であった。

 魔法の打ち合いであれば、大魔法を唱えた方が有利とでも考えたのだろう。だが、大魔法は詠唱に普通の魔法よりも時間と集中を必要とする。


 詠唱に集中している男魔導士をロレイが狙撃。

 『漆黒の矢』という特技によって放たれた矢は、驚くほどの速さで飛んで行き、男魔導士の胸に深々と突き刺さった。即死であった。


 それを見た勇者は、ピュセルに蹴りを食らわせた。

 腹を抱えながらも、刀を構えるピュセル。そのピュセルの前に、勇者は剣を放り投げた。


「大魔王ソウマ。聞こえているんだろ。話し合いがしたい。姿を現してくれ」

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