プロローグ
「ねぇねぇ」
「なんだよ」
「明日世界が終わってしまうので今日は休校にしますって言われたらどうする」
「それ普通は何食べたいとかじゃねえの」
「えーやっぱ人とは違う路線で行きたいじゃん?食べ物はありきたりっていうかさー、、なんかこう、もっと若い感じで行きたいんだよね、うん。だってうちら今がピークだよ?休校でやっほーいとか言えるの今だけじゃん。だから今しか言えないことは今言っておこうとおもっ」
「はいはい、分かったから落ち着きなさいぼうや」
「”はい”は1回だって氷河期から決まっているのよぼうや」
「誰がぼうやだ」
「え、そこ?」
「はー まあいいけどさ、なんでいきなり世界とか言い出したの。突拍子すぎない?」
「だってこれ絶対終わらんくない?柴セン機嫌悪いとき課題の量ハンパないじゃん。あたしもう飽きたんだけど」
「留年したいってことなら止めないけど」
「ぶー」
「てかまず自分から言うもんでしょこういうのは。お前だったらどうすんの」
「えーあたしは何するかなぁ」
「何も考えてなかったんかい」
「へへん」
「褒めてません」
「あたしだったらとりあえず友達みんなに会いに行くかなぁ。今までありがとーって言いに行く。」
「うわーやりそう」
「でしょう」
「でも友達みんなってどこまで含めんの?今まで友達になったことがある人も?」
「うーん」
「自分がそう思っててもその人が思ってなかったらどうすんだよ」
「それは話しかけるときに聞いてみる。あたしってまだ友達?って」
「怖すぎる笑」
「でも世界が終わる前日なんだから許されそうじゃない?」
「みんな頭がおかしくなっちゃうってこと?」
「む」
「すみません」
「でも全て終わる前日は、みんな正直になりそうじゃない?」
「いつもは言えないことも言えるってこと?」
「そう」
「なるほどね」
「あたしにしては鋭い考察じゃない?」
「そうかも」
「納得しないでよ。もう。それで?」
「え?」
「何するか、あんたも言ってよ」
「えーこういうのってその時になんないと分かんなくない?」
「ぼうやのバカ」
「それ気に入ったの?」
「うん」
「そうだなぁ」
「思いつかない?」
「うーん」
「じゃあ、何を正直になるか言ってよ」
「え?」
「最後の前日に、何を吐き出しそう?」
「えーそうだなぁ」
「うん」
「」
「