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21 エピローグ

すべては第三王子が書いた陰謀だ


そんな噂が流れていた


それを聞いて第三王子は思った


そんことあるかい!




事の起こりは男爵令嬢が公爵夫人を切りつけたことだった


公爵に弄ばれて捨てられたのでその復讐とのことだった




なぜ公爵本人にしなかったのか?との問いかけに


「いえ男爵令嬢わたしは公爵夫人を止めようとしただけです」


といまだに白を切り続ける始末




たぶん本音は


『自分よりも人が傷つけられた方がダメージが大きい』


だろう


第三王子はそう思った




とはいえ公爵夫人の顔に傷が残ったことから大事になった


まずは夫人の実家である侯爵家が公爵家を非難し始めた


夫人は完全に被害者だ、とのアピールのためだった




何も言わないと一蓮托生となるからである




おかげで公爵家は四面楚歌


孤立した




どうにも立ち行かなくなったので結婚と同時に爵位を譲ったはずの前公爵が復帰して采配をした


とはいえ息子のやらかしたことが事だけに炎上した噂を完全には鎮火することはできなかった


息子をまともに育てられなかったくせに


そんな理由だった




夫人が実家である侯爵へ戻ったことから跡継ぎ問題が浮上した


当然息子である現公爵は跡取りにできない


そうすると養子も貰うなり再婚するなりが必要になる


しかし問題のある公爵に縁づこうとするものは居なかった




そうすると王家から人を出すということになる


第一王子は次代の王なので却下


第二王子は隣国の姫と結婚して他国の公爵になることが決まっているので却下


すると余っている第三王子が公爵家の跡取りとして浮上した




それを見た貴族たちは一番美味しい所を取っていく第三王子がすべての絵図を書いて男爵令嬢を操ったのではないかと噂した



かくして決着が着くのは大分先になりそうなのであった

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