2 二人目の目撃者
「次の方は『階段から突き落とした』だったかしら?
一人目の断罪が終わったので二人目の断罪することにしました
イヤイヤと首をふる第二の目撃者様
ですが逃しませんよ
血まみれのナイフを持って目撃者様の目の前に移動です
「おかしいわね、私は押していないのに、貴方は押したと言っている、どっちが本当なのかしら?」
笑顔で言いました
もっとも手は血まみれですけどね
ついでにナイフも血まみれ
全部第一の目撃者様の血です
血まみれの手とナイフを見て第二の目撃者様は言いました
「ご、ごめんなさい!嘘だったわ!」
だって見たって言うとナイフで頬を切り裂かれるのです
当然ですね
まあ無理矢理言わせた訳ではありません
本当の事を言っただけです
でもだからといって止める謂れはありません
もうすでに偽証してしまっていますからね
綺麗な頬にナイフを押し当てます
ブルブル震える第二の目撃者様
自分の未来が判っているようです
手を取ろうとしたのですが渾身の力を入れて動かないようにしていました
動いたら頬を切り裂く一直線ですからね
ですからこちらも渾身の力を込めて腹パンチをしました
痛みで蹲る目撃者様
すかさず手を取りナイフを握らせます
その後は私と目撃者様の力比べでした
頬を切ろうとする私
切るのを止めようとする目撃者様
お互いに真っ向勝負でした
まあ片手の目撃者様と両手の私とでは結果は明かですよね
最後には目撃者様の頬をばっさり切っておきました
目撃者様は泣き崩れていましたね
顔に傷がある令嬢なんて不良物件ですからね
まともな婚姻は望めません
ざまあ、ですね(笑)