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15 緘口令をしいてなんとか夜会を終わらせた
「この件を漏らすな、関係者を拘束しろ、夜会にいる他の貴族に知られないようにしろ」
第三王子は次々と指示を出した
なにせ現在は王家主催の夜会の真っ最中なのだ
夜会が取りやめになるというのは王家の威信にかかわる
トラブルがあったとしてもなんとか誤魔化し無事に夜会を終えないといけない
そのことで頭が一杯であった
その甲斐があって多少の混乱はあるものの ~公爵夫人が不在というのは一大事ではあるが~ なんとか治めることができた
第三王子はほっとした
もっともこの後にとんでもない厄介事が残っているのではあるが・・・
誰か変わって欲しい
切実に思う第三王子だった




