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13 犯人?の男爵令嬢を尋問してみた

「言い分を聞こうか」


第三王子は犯人の男爵令嬢から聞き取りをすることにした


被害者の公爵夫人は顔の傷のため半狂乱になっているからである




男爵令嬢が捕らえられている小部屋に入り椅子に座っている男爵令嬢に向かって問い掛けたら素直に話始めた






男爵令嬢曰く


男爵令嬢と公爵様は恋人だったそうである






将来を誓い合ったのだが当時の侯爵令嬢が割って入って仲を切り裂かれた


そして二人は政略結婚した


そこで納得がいかない男爵令嬢わたしは現在公爵夫人となった元伯爵令嬢に不条理を訴えた


そしてその場で見せしめのため自害しようとした


ところが公爵夫人がナイフを取り上げて自害を阻止した


それどころか「ごめんなさい」と謝罪していきなり自分の頬を切りつけた


驚いた男爵令嬢わたしはナイフを取り上げようとした


しかし手遅れで公爵夫人の頬はざっくりと切れてしまっていた


以上が男爵令嬢の主張であった





そんなバカな


第三王子は思った




あまりにも男爵令嬢にとって都合のいい言い訳である




ところが真実味を帯びる重要な証言が男爵令嬢の口から飛び出した

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