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永遠に交わる想い

作者: ゆい

この物語がつまんなくても文句は受け付けません。

ちなみに後書きを見てからもう一度読むのがおすすめです。

昔々のお話です。

とある少女が居ました。その少女はもう居ません。5歳のときに病気で死んでしまいました。

しかし少女は現世に強い想いがあり成仏できませんでした。

少女が死んでから8年の時が経ちました。

少女がいた土地に新しくお父さん、お母さん、ゆいちゃんの3人が引っ越してきました。

ゆいちゃんはまだ小さい5歳。

だけどゆいちゃんの両親はどちらも医者。

お父さんとお母さんは共働きでいつもいつもゆいちゃんは一人ぼっちでした。

ゆいちゃんがひとりで遊んでいると少女がゆいちゃんのもとに来ました。

ねえねえゆいちゃん。一緒に遊ばない?

ゆいちゃんは驚いて言いました。

「なんでゆいのなまえしってるの?あなたはだあれ?」

少女はゆっくり言いました。

「私はまい。私ね、ゆいちゃんたちが来る前からずっとここに住んでたんだ。だからゆいちゃんのこと知ってるんだ」

ゆいちゃんは

「そうなの?じゃあまいちゃんいっしょにおままごとしよ?ゆいはいつもひとりだからさみしいかったの。」

そして2人は一緒に遊びまくりました。今まで寂しかった分ずっと。

ふたりともずっとひとりでいたからでしょう。

2人で一緒にいるところは笑顔でとても可愛らしかった。

しかし2人が一緒にいるのは1日のうちゆいちゃんの両親が仕事にでかけているときだけ。

帰ってくる頃にはもういませんでした。

ゆいちゃん視点ではの話ですが。

そう。まいちゃんはずっとこの家にいました。

いいえそもそも出られませんでした。

まいちゃんはもう死んでる身。うかつに顔を出せないことを5歳と8年で理解していた。してしまっていたからでした。

ゆいちゃんはいつもいつも両親にまいちゃんの話をします。

両親はいつもきちんと話を聞いてくれますが、まいちゃんの存在を信じることはありませんでした。

それもそのはず。この家の近辺には住宅街などありませんし、そもそもロックが厳重なのでたかが子供が入ることはできません。

両親はさみしさからイマジナリーフレンドをつくったのだろうと、思い、職業病により他の可能性など微塵も考えませんでした。


そんな生活が1年経過しゆいちゃんは1年生になりました。それと同時にまいちゃんはそろそろ成仏しなければいけないと思いました。しかしゆいちゃんとの日々は忘れられずかけがえのないものになったため、より現世への思いが強まり、成仏することができませんでした。

だけどずっとこのままではいけないと思い、まいちゃんは心に決めました。

(まずはゆいちゃんに本当のことを伝える。そのままいきなり消えることはむずかしい。だから一ヶ月だけ。それを条件にここに残って1ヶ月後ゆいちゃんにお別れする。)と。

マイちゃんはずっと病院ぐらしで、周りは大人だらけ。そんな環境にいたからこそできた決意でした。

まいちゃんは勇気を振り絞っていいました。

「ゆいちゃん。ごめんね。私本当はあのそらの使いなんだ。でね、神様がそろそろ戻ってきてって言ったの。あと30日だけ居ていいよって言われたから、その間めいいっぱい遊ぼ?」

まいちゃんはゆいちゃんにできるだけ負担を与えないように、嘘を交えて伝えました。

これを聞いてゆいちゃんは

「え。うそ?まいちゃんかみさまのつかいなの?いっちゃいやだ!わたしも行きたい!おねがいつれてって!」といいましたがまいちゃんは

「ごめんね?それは出来ないんだ。神様が、ゆいちゃんはこの世界でまだいっぱい活やくしてほしいから、また今度って言われちゃった。」

ふたりとも涙ぐみ、泣き、その日は疲れて寝てしまいました。そして数時間後、ふたりとも起きました。

「ねえまいちゃん。わたし今までずっとまいちゃんとあそんだけど、ちゃんと小学校にお友だちできた。だからあと30日だけでがまんする。まいちゃんとバイバイしたらちゃんとお友だちとあそぶ。」

「わかったよ。ゆいちゃんはえらいね。よしよし。大丈夫。あと30日。2人で一緒にたくさん思い出作ろう!」

2人はそう会話をして遊びまくりました。庭で鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり、おままごとしたりお人形遊びをしたり。

そんな楽しい日々を過ごしていきました。


めいいっぱい遊んで、遊んで、遊びまくって、

ついにその日は来てしまいました。

まいちゃんとゆいちゃんが別れる日。

もう二度と会えなくなる日。

これは永遠の別れを表していた。

「ゆいちゃん。今までとっても楽しかったよ。ありがとう。大好きだよ。本当はもっといたかったけど今日でお別れだもんね。ねえゆいちゃん。最期に約束しよ?ゆいちゃんが中学生になったら、ここの裏の広場に来て。そしてそのときにまた会お?」

「うん!やくそく!ぜったい会う!まいちゃんとまたいっぱい遊びたい!」

「だから中学生になったらまた会おうね。じゃあ。バイバイ。」

「バイバイ。」

2人はもう二度と会うことはない。

一度成仏したものが、現世に戻ることなんてないからだ。

もう二度と会えない。それを自覚していたまいちゃんは影でこっそり泣きながら天へのぼった。

また、ゆいちゃんもしばらくまいちゃんと会えない寂しさで泣いていた。2人の涙が地に水溜りをつくった。


そして月日は流れ、ゆいは中学生になった。

ゆいは入学式が終わってまっすぐ家に帰って、家の裏の広場に行った。中学生になったゆいは理解していた。まいちゃんはもう死んでいてこの地に眠っているということを。

ゆいはまいちゃんの墓らしき、小さな墓石を見つけた。

「まいちゃん。小さかった私と一緒に遊んでくれてありがとう。1年生のときはまだわからなかったけど今ならわかる。まいちゃんはいつもいつも私のこと見守ってくれていたんだね。ここからずっと。」


ゆいは気づかなかった。まいちゃんの名字に。

ゆいの名字は花山。

そしてまいちゃんの名字も…花山。

まいちゃんはゆいのお姉ちゃんだった。

ゆいが生まれる前に死んだまいちゃん。

名前の形も似ていた。

だけど涙で溢れたゆいは気づかない。

優生ゆい舞生(まい)


天国のまいちゃんはみていた。見守っていた。

ゆいが生まれてから今日まで。

そして。これからも。


その後ゆいは気付いた。まいがなんでわたしの名前を知っていたのか。そして私のことをいろいろ知っていたのか。

ゆいは悟った。なんで気づいてあげられなかったんだ。と。

ゆいは悔やんだ。泣いた。ずーーっとないた。

そんなゆい誰かが語りかけてきた。

ゆいちゃん。いいえ。ゆい。もう泣かない。仕方がなかったの。教えなかった私も悪いからね。

ゆい。大丈夫だよ。私はいつまでもあなたの。

「おねえちゃんだから。」

ゆいは泣き止んだ。そして空へ向かってめいいっぱい叫んだ。

「「ありがとう!まいおねえちゃーーーーん!!!」」


そしてそれに応えるかのように。木の葉舞い踊る。

バイオレッドウッドの木。ゆいが生まれたときに植えた木。そんな思い出の木の葉が舞っている。

その隣にはクレオメの花が咲いていた。


ゆい。まいちゃん。この絆の交わりは永遠に繋がってゆく。


ああ。お姉ちゃん。まいおねえちゃん。これからも。よろしくね。


そう想うゆいに答えるようにまた。

木の葉は舞う。

この物語よくわからなかったと思いますが当然です。

このお話は後書きあってからこそだからです。



まいちゃんが生きていた頃、まいちゃんと両親は今ゆいちゃんたちが住んでいる家に住んでいました。

しかしまいちゃんは病気で息を引き取ってしまいました。

両親は悲しくて、引っ越しましたが、仕事の都合で戻ってきました。

まいちゃんは亡くなる一週間前に自宅療養を選択したので亡くなったのはこの場所だったから離れられませんでした。

まいちゃんは死んでからも、勉強をして普通の小6程度の知識はありました。だからこそゆいちゃんに気遣うことができたのです。

両親がまいちゃんの存在に気づきませんでした。

正確に言うとまいちゃんという言葉に驚きましたが、たまたまだろうと、思い込んでいたのです。

この物語に出てくる木と花の意味を調べてみて下さい

そうすれば、その意味がわかることでしょう。

小説を作るのは初めてなので文句は受け付けませんがご了承下さい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 後書きを含めて一つの小説になっているところが、良い工夫だと思いました。 たんたんと話が進み読み易かったです。
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