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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
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再会、そして―― 3

 ほら。

 やらかしましたよ、今のあたし。

「ほう、この神聖なる裁きの間で随分と余裕じゃないか?! のうセルコット・シェシー」

 法務大臣の役職にある聖法国・伯爵さまが睨んでらして。

 あーなんか瓜に見えるなあって思ってた細い人。

 外見の齢は60以上。

「儂は50代じゃ、失敬な!! そんなに老けとらんぞ」


「に、にゃ。老けてるよ、十分、老けてる。シェシー被告が漏らさなかったら、ボクがじじぃ~って呼んであげたよ? 前々から思ってたことを口の葉に乗せてくれて感謝する! まあ、これとそれと? あとあれとは、他の諸々は帳消しにならないから... うん、ご愁傷さまでいい?」

 よくはない。

 よくはないけど、このボクっ娘が、巫女陛下だ。

 たしか齢ぃ~。

「あ、待って!」


『はい?』

 乙女神が目を大きく瞬きしながら、聞き返す。

「いあ、()()()じゃないよ。そっちのオマケの方!!! 朕っ娘って言った?」

 いえ、なにも。

 まったく一言も、なんのことでしょうか、ちん...そんなあ、疑うなんて。

「このエルフ、極刑かな?!」

 ぎゃー

「陛下はいつまで一人称を『ボク』で通す気ですか?」

 飛び火した。

 例の瓜っぽい伯爵さまが、だ。

 爺さん呼ばわりしてた巫女姫さんに食いついた。

 さあ、日頃の鬱憤を。

「鬱憤は無いですけどね、気にはなるんですよ。しかし、そこのエルフのように本音で会話が成立するとは思えませんし、白の枢機卿が信任すると言うからこの場に召喚してみれば、こんなにもフザケタ珍妙な生き物だとは」

 バカにされた?



 乙女神が地上顕現に用意したアバターでも。

 巫女姫の目から見れば、光り輝く神さまにしか見えなかったという――これが信仰力。

『違うでしょ』

 乙女神おねえちゃんは別室にて用意された、ドレスに着替えてる。

 下着の履き方は、あたしがレクチャーした。

 あ、それ前後、逆だわ。

『ちゃんと教えてよ』

 怒るとは理不尽な。

 前後がわかり難い時があるんだよ、ぷんすか。

「何が違うの?! 信仰心でないというと... こうボディの作りかな」

 むっちり田舎娘然としていて、おっぱいがロケット風に大きいとか。

『ボディ提供の子に失礼!! ジロジロ見るな』

 提供してくれた子に、しばらく下着を用意しなかった乙女神に言われたくはない。

 公共の道沿いにしゃがんだと思ったら、糞、シてたヤツだ。

 物理的に誰がケツを拭いたと思ってやがる。

『マディヤだよ、出来た妹柱だよねえ~』

 糞の処理は、あたしだぞ!!


 別室とはいえ――


「早くしろ、着替え終わったら枢機卿がお待ちだ!!」

 部屋の外に衛兵。

 巫女姫は公務があるって言うし、簡易裁判も結果的にはセルコット・シェシーの品定めだった。

 枢機卿の数寄に乗っただけという。

 が、一応。

 刑罰バツは下った『社会奉仕3日分』軽いのか、重いのか。

 あたしには分からない。

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