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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
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白の狂信者たち 4

『ちょ、ちょまてよ~』

 妹柱マディヤのギャグか。

 元ネタが分からない、ふた柱のあたしらは目が細くなって。

 どうした? おまえと見られたらまず、信用回復が難しくなる。

『いあ、ごめんなさい』

 謝る妹柱。

『どうしたんです? てか、この交信。なんで乙女神さまも入ってるんです????』

 ああ。

 うん、そこからね。

 だね。


 そっか、そうだよ。

『なんでだよ!!』

 逆ギレとは大人げない。

 理由は何となくわかるよ、わかってるけど。

『さあ、ここは乙女神おねえちゃんと呼ぶのです』

 強要されて呼ぶわけがない。

『どういう事かな?』


『ノリが悪い! 悪いけど仕方なし。ふたりに今後、お姉ちゃんと呼んでもらえなくなりそうなので。ここはお姉ちゃんが折れましょう!そうです、後輩さんが祈っている神の像に問題がある!!!』

 ふむふむ。

 乙女神にはみっつの貌がある。


 1)世界を平たく治める主神としての任。

 2)神・魔・人などの階層レイヤーに囚われない神罰執行力。

 3)慈愛に満ちた亜人族の神。


 まあ、大まかに分けるとこんな感じ。

 それぞれに妹柱の特徴が混ぜ込まれたのが今の乙女神の姿だという。

 つまり融合された神像の前で、後輩は多くの窓口で世間話をしたというのだ。

 そして...

 パンツの神様も作ったのだと吐露した。


 あちゃあ。


 恥ずかしいですねえ~

 と、妹柱マディヤがちくちくととげのある言い方をする。

『立派な神様に育ちますかね?』

 さあ。

 ゴッドメイカーなんて攻略本なんかないでしょ。

『あれ、あの下着パンツ洗ったら清潔感のある神にるんじゃ?』

 ひねた子なのは汚れものだから?

『いあいあそうじゃなかった、ソコぢゃなかったって話で。えっと、紅、紅さんでいい?』

 ギャグをやりたくて止めたわけじゃないのを思い出す。

 4人で馬鹿な会話で盛り上がってて。

 マディヤは湖の中で粗相をしたから思い出せた。


 彼女の周りでは――「うっわ! ばっちぃーな、おい!!」ってのが聞こえる。


 会話の流れを遮った理由ワケ

『枢機卿とか?』


『ああ、今、セーライム聖国に里帰りを』

 女神正教会の総本山にして、世界に複数またがる島大陸の神秘と伝承を研究する組織。

 それらを導く王国がある。

 巫女を兼務する女王の政体がとくに有名で。

 4人の枢機卿も女性だという、かかあ天下推奨地。

 あ、これ、師匠や爺ちゃん入国できないや。

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