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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
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モーさん、動く 3

 あたしたちの漫才、コントはどうでもよく。

 ウネる触手を生やしたモーさんが動いてる――サイズがサイズなので、動きがゆっくりに見えるけど。

 これが数十メートル動くだけで。

 這ってるようなイメージなのね。


 こうプチプチプチと、何かが弾ける音がする。


 前にもこんなくだりでしたね。

 人が潰されている音ですよ。

 今は、イス王家の軍が目の前から必死に逃れようとして、戦ってるとこです。



 仕方ない。

「何をする?!」

 魔王ちゃんの察しの良さは。

 あたしとつながってるからだが。

「ちょー! 待て待て、待つんだ、セル」

 肩を掴まれ、その場で膝かっくんされた。

 これはマジで視点が2つ下がる気分で、気持ち悪いというか。

「へにゃあ!!」


「おお、見事な膝かっくんだ?!」

 女帝の吹き出し様。

 時々、姪っ子の身体から乙女神は出て行けって、呪いのような言葉を吐いてるが。

 この人は普通に、ふつうのエルフだった。

「膝がーっ、膝がー!!!!!」


「ミロムが戻るまで火炎球を放つな。戦場と、本陣の間にいるんだ! 星落としみたいな大技は、巻き込む()()が多すぎる」

 英雄たちの事もあるし、足止めの兵士は――魔王ちゃんにとって勘定じゃないらしい。

 巨大な火炎球は呼び寄せるのに時間がかかる。

 こいつはイメージじゃないんで、魔法と括るよりも召喚にちかいものだ。

 神の賽はギャンブルだ。

 調子に乗って連発すればツケは必ず払わなければならない。

 例え、元世界のひと柱だったとしてもだ。


 そこは真理から外れることはない。


 で、星落とし。

「何なのだ、その凶悪ないや、狂ったネーミングは?!」

 乙女神はもちろん知っている。

 妹神がいや、世界をいた魔女が天界と現界の同時攻撃として使った召喚魔法メテオストライク

 ――の、超、超広範囲襲撃やりすぎミィーテア魔法。

 サイコロ気前よく降ったら、クリティカルの12連続となって、やらかしました。


 ほんとはね。

 天界だけに堕とす予定だった。

 乙女神のオーダーは、下種な老人がいっぱい居て、イラっと来たって話からで。

 いあ、そのくだりはいいか。


 モーさんもかれた側ならば、これはトラウマものじゃないかと思ったわけ。

 ふふ、召喚んでおいたんだ。

 近場の星屑はかなり前に使ったから、時間がかかったけども。

 これでかつる!!!

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