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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
315/510

まさか、台風があんな方向に出るとは

 まさか、紆余曲折の果てに――。


 鹿児島か熊本の県境っぽいとこから、上陸する予報円が出てくるとは思いもしませんでしたね。

 正に神秘です。

 気象の神秘か、台風というメカニズムの方か。

 ただ、進路となっている先は大変な話ですし。

 面白がってる訳には行かないんですけど。


 天候を操れる魔法があったら、台風を打ち消しできるんでしょうかね。

 邪神の存在?!

 耳を疑った――何を言ってるんだ、この女神はって。

 確かに、自由都市連合の調査について。

 いくつかの不安な話は聞かされてたような気がする。


 が!?


 その邪神のとか言うのは、初耳な気がする。

 お爺ちゃんからは『あそこには何かあるかも知れん。近づくなら十分に気をつけろ』って類の忠告ぐらいだし、全貌だって分かって無かったんだが。

 ほう、神秘というのは。

 なるほど邪神か。


 頷きながら、

 あたしは乙女神のこめかみをぐりぐり拳で潰しに入ってた。

 ああ、なんかそうしないといけない気がしたんだよ。

「や、や~やめやめ」

 可愛い声で鳴いてくれるものだ。

「痛い、痛い、痛いぃぃ!!!」

 そりゃ痛くなければ、バツにもならんだろ。

 そ~れ、ぐりぐりぐりぐり...



 こめかみぐりぐりの拷問は、乙女神には新鮮だったようで。

 最後はだいぶ楽しんでくれたようだ。

 あたしは、聖女ぱぅわ~全開だったんだけどもね。

「で、邪神の話。詳しく聞かせて貰えるのかな?」

 今からそんな死地に向かうのだ。

 正教会とギルドだけ知っているのはズル過ぎる。

「あ、彼らにも匂わす程度にしか」


「いいから話せ!」


「はい...」

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