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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
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台風さったでしょ、?!

 10号になった台風。

 ああ、これが公開される頃には過ぎ去った後ですね。

 来るまでに予報円も2通りありましたよね。

 紀伊半島直撃コースと、中部・東海道直撃コース。


 東寄りに走れば、首都圏大災害。

 西寄りになれば、いつかの関空大災害。


 中間点を取っても、

 新宮方面でヤバイっていうコース。

 台風はヤダなあ~ 円ねこさんの貴重な有給が削れるもんで(汗

 強制休暇ですもん。

 耳を疑った。

 乙女神の茶会で、正教会の話が出るなんて。

 彼女の周りには悠久たる時間がある。

 もっとも、強力な重力だか引力とかの物理法則にしたがって、時間も流れが遅くなっているという事で。

 止まっている訳では無いらしい。

 神さまの老いというのは、経過とともに老いるものと。

 信仰心が失われた時に課せられるもののようだ。


 さて、乙女神と正教会の関係だが。

 そうすると、だ。

 ジト目で、見てたのがバレたっぽい。

 乙女神の指遊びが目立ち始める――

「だって、この星では最大の宗教じゃない?」

 ほう。

「信仰の対象を...わ、わたしに集めてくれるのだから。少しは、ねえ、便宜も...ね」

 要するに。

 あたしも顎先を摘まんで考える。

 哲学者のように、しんみりと深く思いにふけり...寝た。


 寝ちゃダメじゃん。

 己に突っ込まれて、覚醒。

「っだああああ!!!」


「な、なに?! 急に」

 乙女神をも驚かせる叫び。

 あたしにしか出来ないと思うわ。

 だって、他の誰かなら恐縮して寝落ちなんて出来ないし。

「寝てた」


「寝てた、って?」


「いあ、文字通りに寝落ちした。慣れないことしたから...心落ち着かせて。いあ、そうじゃない!!! そこじゃないっっっ。乙女神あんた、冒険者ギルドと正教会に何を約束させたのよ?!!」

 焦りと恥ずかしさと、自身に驚いてるあたしがまくしたてるように彼女へ詰問する。

 恥ずかしい事は一気に、解決させてしまえば忘れちゃうから。

 いや、後で思い出すけど。

 今は忘れられる。

「あ、えっと...」


 しばらく間があく。


「邪神の存在?」

 首を傾げて可愛らしく、微笑んでた。

 殴っていいっすか、この娘を。

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