台風が来るかも、ね 2
27日当たり。
予報円が大きかった、22日現在では。
東より最大だと中部・東海側、或いは神奈川直撃コースも考えられ。
関東には突風の危険性がある。
で、予報円の西側は近畿地方、紀伊半島へ上陸する見込み。
どちらも、そこそこ強いという予想のようで、洒落に成らない。
しかも...
気象庁の衛星ひまわりが見せる、太平洋図では更なる雲の動きが。
いくつか怪しい影が見えるんだよね。
9月の台風...
多そうですねえ(汗
正教会は“神秘”の切り分けに対して、ヒステリックになっている。
そもそも女神の信託も、巫女を経由しているとはいえ。
彼らに協力させるために...。
乙女神は彼らの欲望をつついたのだ。
ベッドで横になっていると――天界の豪奢な扉の前で目が覚めた。
御使いたちが、ここまで引っ張て来てくれたんだけど。
どうも別の事に気が散ったらしく、置き去りにされた。
「あら?! あら、あらあらあら...」
一応、用事があって呼んだはずだが。
乙女神の方も何で呼びつけたのかを、忘れている様子。
「ごほごほ...ちょ、帰る」
咳払いしかけて、マジで咽たあたしは。
やややる気が削がれて、
神々しい光を放つ存在に。
そんな捨て台詞を吐いていた、
「ちょっと待ってよ。なんか、今思い出そうとしてるとこ!! ま、折角来たんだし、中入ろう、今すぐ茶菓子用意するから、思い出すから帰らないで!!!」
天界の連絡通路は滅多に開かないんだ、という。
てか、あたしは気が向いたら連れてこられてる気がする。
「そう?」
「そう」
外じゃ、冒険者ギルドの調査旅団に動きがあったし。
あたしらもどちらが先に行動を起こすかで、一挙手一投足の緊張が走ってる。
もっとも、ギルド側はガツガツしていないから、不思議なんだけど。
「そうそう、正教会の子らとは仲良くしてる?」
ん?
なんですと!?