台風がすぎ去った、後...
なんか、愉しくなってきたので。
あともう一回、こんな調子で書いてみますね(*'ω'*)。
台風、熱帯低気圧になってますよね。
(8/16 08:59 現在執筆・時期)
巨大ミミズ――もとい、ワームの事だけど。
結果は散々だったと言っておこう。
正教会の奴ら、ゴネてる間に有志のみんなでサクッと倒してやった。
セルコット・シェシーっていう置物を残し。
あたしらは覆面の正義の味方って事で現地へ飛ぶ。
ミロムさんとヒルダが前衛で身体を張り、中段にお爺ちゃんと、師匠が。
あたしは、聖女としての特性か。
或いはもともとの封印指定な“火焔の魔王”チート性能で、だ。
呼び出した従者たちに、聖国の騎士団の救助活動に勤しんだ。
感謝されたし。
なんか押し付けるように“革袋”が来た。
中身は金貨である。
要らないっていったのに。
「そういう善意は貰っておいて損は無いのです!!」
聖女をダシに、商売をしてた後輩が説く。
ワームの抵抗は激しかった。
流石に災害級というだけは、ある。
一撃は、うねる身体で地面を物理的に叩きつけて起こす、アースクエイク。
本来の魔法攻撃だと、地割れとか、或いは足元を不安定にさせる“状態異常”にちかい。
攻撃として判定が入った時には、神の賽が振られて、ダメージ判定へと移行する。
クリティカルになると――
見るも無残に、引き千切れたりする。
まあ、ミロムさんやヒルダさんにはかすり傷くらい?
「他人を化け物みたいに言うな!! これでも肌の柔いとこはある」
って、ヒルダさんが引き締まった二の腕と、脇の乳を見せてくれた。
触ってもいいぞ、嗅ぐときは...一言言ってくれ、心の準備がとか。
言ってた気がしたけど。
結局、触らなかった。
「触れよ、いや、揉めよ!! こう好々爺みたいに下種な笑みを浮かべてだな!!!」
なるほど...彼女の癖は、ソレか。
亡くなった皇帝が知ったら、卒倒するな。
止めてあげなさい。
「――で、正教会の皆さんの...その...財宝の方ですが?」
旅団長が王冠被ってるし、
副団長は首飾りか何か?
後輩の方は重たそうな革袋を、何個持ってんだ、お前ら?!!!
「な、なに...正当な報酬だろ、いあ、です」
「誰の?」
「当方たちの」
「覆面の冒険者たちが、処理したんだが?」
長い沈黙の末。
正教会が獲得した財宝は、冒険者ギルドを通して持ち主に返却された。
これが、門の都事件のあらましである。
バトルは――もう、ふたりのお姉さん方の一方的な蹂躙で終幕した。
ミロムさんはひと指しゆびの背が切れたで、キレたし。
ヒルダさんは、まあ。
わき腹に突き出した岩で、小突かれたぐらいでキレた。
大人げないのは百も承知だが。
出てきて暴れてくれた、ワームも災難だった。
まさか、そこに災害級の剣士がふたりも居合わせたのだから。




