表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
306/510

台風が来るので、1

 8月15日は――

 終戦記念日ですけど...それよりも、台風七号が迫ってきています。

 めっちゃ怖い。


 関東の東、沖合を進むようですけどね。

 14日(午後17時ころ)では、()()()()()()()()っていう予報円は九十九里浜付近に居たんだけど、帰宅後に見た予想行動範囲の位置、16日21時の位置とほとんど変わってないw

 ヤバいんじゃ、無いですか?!

 この日、夜勤なので。

 その...明日会社に留まる予定なんですわ。


 とは言え。

 当日の16日に来る他の同僚たちは...まあ、なんか来れそうにないっぽいし。

 働くのヤだけど。

 ヤるしかないんですよね。




 てな、わけで。

 暫く(停電に成らなければいいけど)こんな感じの短いのを出荷します。

――門の都、ラーブルからの外は、荒野が拡がっている。

 馬の脚で、地元民の話では4日くらい行った先に、自由都市国家の最初の街に到着する。

 確か...

「バードルです、先輩」

 珈琲を淹れた後輩が真横に立っている。

 あたしの目の前に座っている、ミロムさんを避けるために。

「いい加減、仲直りしたら?」

 喧嘩したわけじゃないけど。

 ぎくしゃくはしている。

 たぶん、いや、原因はあたしだろう。

 どっちつかずの対応だと、ヒルダは言ってたけど――「あたしの心の友は、ミロムさんだよ!?」――だっていつも甘やかしてくれるのは、彼女しかいない。後輩は、ぶっちゃけセフレみたいなもので、彼女からは、そう、激し目の指技の実験台にされてる感じで。

 恋人に成りかけたような、そんな甘さは微塵にも。

「言ってる傍から、後輩ちゃんがへこんでるよ」

 ヒルダが風呂上がりの牛乳ミルクで髭をつくってた。



 なんだって、こんなところで寛いでいるかから話そう。


 あたしたち一行は、災害級のモンスター出現という報せで立ち往生する羽目になった。

 一応、聖国からも討伐依頼はあった。

「ほう?! 世界を救うという乙女神さまが遣わされた...」

 遣わされたのではなく、事故。

 異世界行きバスに間違えて乗り込んだような、事故案件で。

 件の乙女神さまからは、聖女らしく、聖女らしく行動してくださいね。

 くれぐれも“火焔レッド魔王ロード”は封印の方向で。

 なんて念を押された。


 とはいっても、

 どっちも天界以外で発動も、発現も、覚醒さえしていない。

 気張って魔力を集めたらさ。

 おならと一緒に、火炎球もでちゃって大変だった。

「ならば聖国いきょうとども、幾らで聖女様の御力に縋るというのだ!!!」

 なんて啖呵を切ったら、サービスが白紙にされた。

 なんてことしやがるんだ!

「まったくです」


「お前だよ! 正教会ってのは隣人の奇跡は分け合わないのか!!!」

 後輩は天井を仰ぎ見てから、

 何か清々しい表情で...

「そうですね。当方もだいぶ正教会に染まっていたようです」


「じゃ、」


「もっとたかってやれば...」

 ばかー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ