台風が来るので、1
8月15日は――
終戦記念日ですけど...それよりも、台風七号が迫ってきています。
めっちゃ怖い。
関東の東、沖合を進むようですけどね。
14日(午後17時ころ)では、16日15時ころっていう予報円は九十九里浜付近に居たんだけど、帰宅後に見た予想行動範囲の位置、16日21時の位置とほとんど変わってないw
ヤバいんじゃ、無いですか?!
この日、夜勤なので。
その...明日会社に留まる予定なんですわ。
とは言え。
当日の16日に来る他の同僚たちは...まあ、なんか来れそうにないっぽいし。
働くのヤだけど。
ヤるしかないんですよね。
てな、わけで。
暫く(停電に成らなければいいけど)こんな感じの短いのを出荷します。
――門の都、ラーブルからの外は、荒野が拡がっている。
馬の脚で、地元民の話では4日くらい行った先に、自由都市国家の最初の街に到着する。
確か...
「バードルです、先輩」
珈琲を淹れた後輩が真横に立っている。
あたしの目の前に座っている、ミロムさんを避けるために。
「いい加減、仲直りしたら?」
喧嘩したわけじゃないけど。
ぎくしゃくはしている。
たぶん、いや、原因はあたしだろう。
どっちつかずの対応だと、ヒルダは言ってたけど――「あたしの心の友は、ミロムさんだよ!?」――だっていつも甘やかしてくれるのは、彼女しかいない。後輩は、ぶっちゃけセフレみたいなもので、彼女からは、そう、激し目の指技の実験台にされてる感じで。
恋人に成りかけたような、そんな甘さは微塵にも。
「言ってる傍から、後輩ちゃんがへこんでるよ」
ヒルダが風呂上がりの牛乳で髭をつくってた。
なんだって、こんなところで寛いでいるかから話そう。
あたしたち一行は、災害級のモンスター出現という報せで立ち往生する羽目になった。
一応、聖国からも討伐依頼はあった。
「ほう?! 世界を救うという乙女神さまが遣わされた...」
遣わされたのではなく、事故。
異世界行きバスに間違えて乗り込んだような、事故案件で。
件の乙女神さまからは、聖女らしく、聖女らしく行動してくださいね。
くれぐれも“火焔の魔王”は封印の方向で。
なんて念を押された。
とはいっても、
どっちも天界以外で発動も、発現も、覚醒さえしていない。
気張って魔力を集めたらさ。
おならと一緒に、火炎球もでちゃって大変だった。
「ならば聖国ども、幾らで聖女様の御力に縋るというのだ!!!」
なんて啖呵を切ったら、サービスが白紙にされた。
なんてことしやがるんだ!
「まったくです」
「お前だよ! 正教会ってのは隣人の奇跡は分け合わないのか!!!」
後輩は天井を仰ぎ見てから、
何か清々しい表情で...
「そうですね。当方もだいぶ正教会に染まっていたようです」
「じゃ、」
「もっと集ってやれば...」
ばかー。