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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
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いつかどこかで、交わる道 8

『3つ目がしょぼくなる感じかもね、あんたにしたら。“聖女”の力が目覚める事...具体的な権能は無く、人それぞれに、ランダムなギフトが贈られる。まあ、過去っても実のところ正直、今回のように6人MAXで勇者が召喚された事例の方が少なく...』

 咳払いの後、紅茶を啜る。

 それ、あたしのカップ。

 間接的な接吻じゃないっすかあー

『(舌なめずりしてて)今回を含めないなら2回。1万年の時間のうちで2回しか召喚されてないから...

伴い“聖女”の降臨も2回しかない。その中でのランダムな性質で、彼女らは“大魔法使い”ってユニークスキルを引き当てた、ちょーラッキー!!』

 つまるところ、あたしの強運ならば。

 そんなURウルトラレアな“スキル”なのか“職業”なのかを引き当てられると。

 そんな細やかな夢を抱いてる訳だ。


 で、あたしが即答で辞退するといった理由が()()にある。

 まさに()()だ。

 スキルだか、職業だか。

 称号の欄に“聖女”と輝くその脇に、()()()()()って書かれた嫌悪な表示。


 ズバリ! 堕天騎士ゲファレナー・リッター

 ヤバイ、ヤバすぎる。

 実に良くない方向性だと思う。

 だって、聖女と言えば光の存在。

 天界の御声めでたき光の象徴。

『で~ まな板はどんなスキルを引いたのかなあ~』

 必死に抵抗する。

 操を賭けた戦い以上の激しい抵抗。


 女神の下には――ステータス、鑑定...ブロックされました――ってアナウンスが流れてる。



 再びアクセス開始...

 ステータス、鑑定...失敗しました。

 再々チャレンジ...

 失敗しました。


 気を取り直して...

 失敗しました。

『おおーい、待てや、こらあー!!!』

 失敗しました...ってアナウンスが流れる。

 あたしには届かないアナウンスだけど、女神の顔がみるみる内に赤く頬がリスのように膨らんでくる。

 あ、とうとう地団駄踏み始めた。


 うん、かわいい。


『もうー、どうして。どうして見れないのよー』

 終いに泣いた。

 子供っぽい癇癪の後に号泣である。

 思いのほかあたしの抵抗力が強かったようだ。

 これがチャンネルが整備された相互干渉と、2つ目の加護耐性。

 無敵じゃないっすか。

『そんな使い方しないでよー』

 わんわん泣いちゃって、やや可哀そうな気分になる不思議だ。

 この泣いてる最中に――『お尻、パパに叩かれてすっごく痛いのに我慢して、まな板と遊んであげたのに酷いよ~』みたいなのを聞かされた。えっと、それ...あたしの()()じゃなくて、ご自分の失態ですよね、お尻叩かれたの。

 ってのは、流石に口に出して言えない。

 これは傷口に塩を塗るパターンだろうし。

「あー、そういわれても」

 スキありって、女神がガードの下がったあたしにアタックしてきた。

 空しいアナウンスが聞こえて...


 ガードされました


 だって。

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