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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
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いつかどこかで、交わる道 1

 ミロムさんのおっぱい...ふかふかあ~

「お、おい!!」

 師匠の声は届かない。

 後輩からの視線から逃避するように。

 ミロムさんの胸に溺れたあたし。

 彼女を吸う。

 最高で...

「先輩!!!」

 殴られた。

 とうとう、後輩に殴られた。

 待ってましたのような素早さで、ミロムさんは、あたしの介抱へ。


 えー、何コレー。



 話を少し戻そう。

 正教会が把握している各大陸にあった、勇者の失踪事件は、ある一面でなら“憂慮されるべき事態”から人々は解放されたと捉えることはできる。誰がこのような暴挙に出たかは定かじゃないけど、文明社会を持つ今時代の人々にとって、原始時代にまで逆行しないで済むという訳だ。

 が、デメリットは生じている。

 勇者基準の魔物は、今も尚、跋扈しているわけで。

 これらの排除にそれこそ、文明単位で当たることになった。

「いずれの道も茨かよ」

 途方に暮れた表情の師匠。

 ちょっと腕があると言っても、神の加護を失えば()()()()になる。


 さて、失踪事件はすでに連続して起きていること、だ。

「何者かの意思が背景にあって、これが偶発的に生じているとはもはや、思わない訳だけど...正教会はどこまで事態の把握に努めているんだい?」

 帝国の討伐隊が消息不明により、本国では“全員の死亡判定”を示したわけで。

 そのあたりを踏まえて――

「全部で6件。恐らく、遊戯に必要な勇者の数と合致すると思われます。乙女神の神格からして、この数が本当に、最大なのかは出土した石板では裏がとれていないので。或いは、身動きの取れなくなった勇者から称号の剥奪が行われ、新たに再召喚...なんてことも」

 正教会にも宣託の巫女なる人物がある。

 でっち上げか、一方通行かは定かじゃないけど。

 彼女らが乙女神に問い合わせるなりすれば...



 その日。

 枕元ならぬ、内太股に虫刺されの痕を残されたあたしが、ぽつんと大理石の大広間にあった。

 呼び出されたようで。

 両手には枕が握られてた。

「えっと...なんか用です、か」

 有無を言わさず乳首を小突かれた。

 ほわっ、痛いっす!!!

 1度じゃない、2度、3度と突かれて、尻餅をつかされた。


 さきっちょ、じんじんする。

 (涙目...


『ねえ、報告してくれる?って、こっちはお願いしたよね!!』

 うん? んんんん???!

 言われてましたっけ。

『お願いしてたよね?!』

 あれはそんなレベルじゃなく、脅迫のような。

『してたよね?』

 今も大差ない。

 派手好みな乙女神は、大人しい姿で、太陽みたいなクッションを抱いたまま。

 胡坐をかいて左右にゆっくり揺れてた。


 この人に何があったのやら。

「約束...ですか?」


『なんでまな板と約束するのよ!! あれはお願いでしょ』

 ああ。

 命令ですよね、あふぅ。

「報告と言っても、後輩ほど教会の内情に詳しいわけじゃなく」

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