いつかどこかで、交わる道 1
ミロムさんのおっぱい...ふかふかあ~
「お、おい!!」
師匠の声は届かない。
後輩からの視線から逃避するように。
ミロムさんの胸に溺れたあたし。
彼女を吸う。
最高で...
「先輩!!!」
殴られた。
とうとう、後輩に殴られた。
待ってましたのような素早さで、ミロムさんは、あたしの介抱へ。
えー、何コレー。
◇
話を少し戻そう。
正教会が把握している各大陸にあった、勇者の失踪事件は、ある一面でなら“憂慮されるべき事態”から人々は解放されたと捉えることはできる。誰がこのような暴挙に出たかは定かじゃないけど、文明社会を持つ今時代の人々にとって、原始時代にまで逆行しないで済むという訳だ。
が、デメリットは生じている。
勇者基準の魔物は、今も尚、跋扈しているわけで。
これらの排除にそれこそ、文明単位で当たることになった。
「いずれの道も茨かよ」
途方に暮れた表情の師匠。
ちょっと腕があると言っても、神の加護を失えばただの人になる。
さて、失踪事件はすでに連続して起きていること、だ。
「何者かの意思が背景にあって、これが偶発的に生じているとはもはや、思わない訳だけど...正教会はどこまで事態の把握に努めているんだい?」
帝国の討伐隊が消息不明により、本国では“全員の死亡判定”を示したわけで。
そのあたりを踏まえて――
「全部で6件。恐らく、遊戯に必要な勇者の数と合致すると思われます。乙女神の神格からして、この数が本当に、最大なのかは出土した石板では裏がとれていないので。或いは、身動きの取れなくなった勇者から称号の剥奪が行われ、新たに再召喚...なんてことも」
正教会にも宣託の巫女なる人物がある。
でっち上げか、一方通行かは定かじゃないけど。
彼女らが乙女神に問い合わせるなりすれば...
◇
その日。
枕元ならぬ、内太股に虫刺されの痕を残されたあたしが、ぽつんと大理石の大広間にあった。
呼び出されたようで。
両手には枕が握られてた。
「えっと...なんか用です、か」
有無を言わさず乳首を小突かれた。
ほわっ、痛いっす!!!
1度じゃない、2度、3度と突かれて、尻餅をつかされた。
さきっちょ、じんじんする。
(涙目...
『ねえ、報告してくれる?って、こっちはお願いしたよね!!』
うん? んんんん???!
言われてましたっけ。
『お願いしてたよね?!』
あれはそんなレベルじゃなく、脅迫のような。
『してたよね?』
今も大差ない。
派手好みな乙女神は、大人しい姿で、太陽みたいなクッションを抱いたまま。
胡坐をかいて左右にゆっくり揺れてた。
この人に何があったのやら。
「約束...ですか?」
『なんでまな板と約束するのよ!! あれはお願いでしょ』
ああ。
命令ですよね、あふぅ。
「報告と言っても、後輩ほど教会の内情に詳しいわけじゃなく」