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守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
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勇者と遠征軍 2

 帝国の大陸には未だに解き明かされていない、未知なる“落とし物”がある。

 先の“カプル”周辺で縦横に奔り回ってる...竜のような魔獣も、そのひとつ。

 さても。

 魔神見つかる――なんて報告のひとつで、そんな不思議いっぱいな大陸を離れても大丈夫なのか。

「おお、確かにそうだな」

 師匠も食いついた。


 流石に頼み過ぎたトンコツ料理に飽きたところ。

 30もとうに過ぎた師匠だから。

 その年齢としでは、脂っこいのもそろそろ体質的に合わなくなって来た頃合いだろう。

 摂り過ぎると、お腹を壊すんですよ。

 うーん、人は歳をとるよねえ...

「あ、そういうバカ弟子は摂ったもんはみんな糞か、腹に行くんだっけか? ちっとは自分の腰回りを気にした方がいいぞ! す~ぐ、中年おれらみたいな腹になるかなあ~ デブなエルフは誰に需要があるんだろうな」

 ほわわわ。

 え、ま、マジ...で。

 あ、あたしの腰は未だ...

 大丈夫だよねって、ミロムさんに相槌を求めたら。

 さっと顔を背けられた。


 後輩は――いない?!


 ヒルダさんもー

 どこいったぁぁぁぁぁぁぁぁ



 アイヴァーさんの目の前にあった皿は脂だけに。

 よく食べましたね、それ。

「シグルドがな」

 え?

「ええ、なんで自分が処理してるんです?」 

 不思議ですって表情で。

 ふたりの先輩後輩歴は、聞いた限りじゃ()()()んとこよりも短いらしい。

 と、なれば。

「大して変わらないってか、ほぼほぼ同い年です」

 じゃあ、なぜ。

「1日でも先に入れば、先輩だろ」

 武門ですか。

 やだ、殆ど体育会系。

「で、セルコットさんの腰回りの話は個人的に気になるんで、後で見せて貰うとして――」

 えー?!

 見せませんよ~

「確かにそんな、不思議大陸から離れられるもんか?」

 あ、うん。

 それは勇者を身内に持つ、ヒルダさんが応える。

 兄の師匠は答えを知ってても、教えてはくれないだろうし。

 いや、知らんね。

 あの鼻ほじしてるようでは。

「勇者召喚が我々だけの一例では無いからですよ。一応、私の知り得る情報だけとして...公開できるとして4人となります。多分、今のところ魔神相当に対応、適応できる“力のある勇者”だけを絞ってが条件になります」

 え。

 うわー、何でそんなことに。

 勇者って針でも垂らしたら、勝手に釣れるもん?!

「世界の危機に即して、は。教会の建前って事でしょう」

 いいんか、それ明かしても。

 トイレから帰ってきた後輩がある。

 手も拭いてるし、ちゃんと洗ってきたようだ。

「当たり前なコト、聞く?」

 だって、洗わない人多いじゃん。

 物凄~く深い溜息を吐かれた。

「手も洗わずにトイレ出た後で、腹痛になった冒険者は多い」

 はあ。

「教会もトイレに入る前と、出た頃に手を洗う事を推奨してる!! これは一人一人の衛生的――」

 なに?

 後輩の熱弁が途中で止まった。

 ヒルダさんがじっと見てるんで。

「なに、大? 大だったの??」


「は?」


「大かぁー」


「違うわよ、小でも手は洗うの基本でしょ!!!」

 えっと、何の戦争になったん?

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