5話 刺激のある通学路
どうしてこうなった・・・。
「よう春!俺昔からお前の尻は綺麗な形してると思ってたんだ! 」
「」
親友であったはずの竜は今僕のお尻を触りながらそんなふざけたことを言っている。
ちなみにその様子を間近で見ている魔王の娘はというと・・・
「ふひっ、ふふふふふふっ」プルプル
なにわろとんねん。サポートは!?
そもそもなぜこうなったかは10分前に遡る。
僕と魔王の娘は他愛のない話をしながら学校へと続く通学路を歩いていた。
「理恵ちゃんは趣味とか何かあるの?」
「うーん、特に趣味とかはないけど人が嫌がる顔を見るのは好きかも。特にノーマルの男の子がいやいやガチムチハーレムを築いたりしてしまって涙目でこちらに助けを求めてきたりなんかしたら興奮しちゃうかもしれへんな」
「ピンポイントすぎない!?」
「春くんはぁ、これからどうなるのでしょうか!答え~はガチムチハーレムを築くでした!」
「やめて!学校いくのが更に怖くなっちゃう。今日これでも勇気振り絞って外でてきたんですよ」
「とまぁ、冗談はこれくらいにして、そうならないためにうちがおるんよ。泥に乗ったつもりで安心しといて」
「船の形すらしてない!?」
大丈夫なの僕!?それにさっきから行き交う男たちの視線が妙に熱っぽい。理恵ちゃんみたいな美人な子にそんな視線が投げ掛けられるのは分かるけど、明らかに僕にその視線は投げ掛けられている。
そんなことを考えていると、僕のお尻になにか衝撃があった。
ばんっ!
「ひゃっ!」
「春おはよう」
この声は!親友の竜!?けどなぜに僕のお尻に平手打ちくらわした?
「すまないな、春が眠そうな顔してたから目覚ましがわりに尻に平手打ちくらわしてしまった。はれるといけないから今からさすってやるからな! 」モミモミ
「」
この男ヤバい。触りかたがどうもやらしいのだ。
さするというより、もんでません?
こうして冒頭に至るのであった。
「も、もういいよ、僕のお尻丈夫だから」
「大丈夫なもんか、お前の尻は俺のもののようなもんだ。お前の尻は俺のもの。俺の尻はお前のものだ!」
「いらねーよ」
「ふふひっふふふふふ」
親友でもこうなってしまうとは。
僕の人生おわったな・・・