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2話 魔王との出会い

そもそもなぜ今こんなことになったかは一週間前に遡る。

おじいちゃんが亡くなった。おじいちゃんは一年前から体が弱り始め布団で寝たきりだった。

そして一週間前おばあちゃんがいつもの様に朝起きて、おじいちゃんを起こしにいったら、亡くなっていたのだという。ただおじいちゃんの顔は穏やかな顔をしていて苦しまず逝けたみたいで良かったとおばあちゃんは泣きながら言っていた。

僕はその日空いた少しの時間を使って昔よくおじいちゃんと遊んでいた公園に散歩に言った。

亡くなったと聞いた時はあまり実感がわかなかったけど、公園にあるブランコにのってると不意に今までのおじいちゃんとの思いでが蘇って、もう会えないんだと実感してしまって、涙が出そうだった。そんな時ぼくの前に人が立ち声をかけてきた。


「お前が茂雄(しげお)の孫だな?」


茂雄はおじいちゃんの名前だ。知り合いの人かな?とおもいつつ顔を盗み見ると、やたらといかつい顔の男の人がいた。


「人違いです」スタスタ


こんな怖い人とは関わらないのが一番だ。そうおもって早足に立ち去ろうとしたら


「いや、そうだろ!?わかるんだよ、お前が茂雄の孫だって、なに平然と嘘ついてんだよ!?」


「違いますー」スタスタ


「待って!せめて立ち止まって話を聞いて!」


「嫌ですー」スタスタ


「語尾を伸ばすな、腹立つから!お前のこれから起こることについての大事な話なんだぞ! 」


「そんなことより今の方が大事なんですー。怖いおっさんからいかにして逃げることができるかがー。」スタスタ


「お前そんな事思ってたの!?本当に待って!そこのかっこいいお兄さん!」


「」ピタッ


「お前・・・」


かっこいいと言われたから立ち止まったんじゃないんだからねっ!


「まぁ、いいか。今から言うことはお前には信じられないかもしれないが、本当のことだ。心して聞いてくれ。俺は魔王。そしてお前のじいさんは勇者だ。」


「」スタスタスタスタ


「待ってーーー!!」



その後必死に追いかけてくる魔王に、このままではずっとついてこられると思った僕はおとなしく話を聞いた。


要約すると、家の家系は代々悪しき物を封じるのが得意な一族みたいで、今までご先祖様達は何度も悪しき物達を封印してきたみたい。


で、今回おじいちゃんが若い時、世界征服を目論んでいた魔王という悪しき気配を感じ封印した。ただおじいちゃんが死んだことにより封印が弱くなり、魔王の力で封印を破りでてきたという。




「ふーん、そうですか」スタスタ




「とまれよ!お前信じてないだろ!」




「そりゃそうですよ、だってそれが本当ならあなたは僕とこんな話をせずに、今頃世界征服の真っ最中でしょ?」




「それは、封印には浄化の力もあるみたいで、世界征服という悪しき気持ちなぞ、もうとっくの前に萎えてしまったからだ」




「しかし、僕はおじいちゃんから何も聞かされてないですよ?」




「それに関しては流石の俺も知らん。」




(うーん、いきなりこんなことを言われてもなぁ)




「ではですね、魔王というなら何か力を見せてくださいよ」




そうすると魔王は片手をゆっくりと上げた。そうすると目の前の地面から赤い炎の柱がたちあがった。




「」ガクガク




「どうだ?これで信じたか?」




「ま、まだまだですね、何か仕掛けをしたに違いない!」ガクガク




「お前足が震えてるぞ、じゃあどうすれば信じてくれる?」




「パンツ・・・パンツを降らしたら信じてやりますよ!ギャルではなく清純そうでかわいい女の子なのをお願いいたします!」




「お前・・・」




何その目は!?別に信じてあげなくてもいいんですよ!


やがて魔王はまたしても片手をゆっくり上げた。そうすると純白パンツが空から一枚降りてきて僕の手に収まった。




「oh・・・神よ。僕はあなたを信じます」




うん、僕は最初からこのおじ様が魔王だって信じてたよ。




「信じて貰えた所で本題にはいるぞ?」




「ええ、何でも話して下さい。おじ様」




「俺な、封印される直前に最後の悪あがきで適当に呪いをかけたんだ。お前のじいさんの一族誰でもいいから、呪ってやると思って」




(うん?嫌な予感しかしないぞ)




「その呪われた対象がお前というわけだよ」




「マジっすか?このクソシジイ」




「マジっすよ、ただそんなすごい呪いではないぞ」




その言葉を聞いてホットした束の間




「お前に女性からの好感度がマイナスになる呪いをかけ てしまった。メンゴ。そのかわり男性からの好感度はか なりあげといたぞ」




「クソシジイーーー、何てことをしてくれたんだ!それに何故男性の好感度あげちゃったんだよ!?」




「なんか、適当に呪いをかけてしまった時に流石に可哀想と思って、急いで応急処置をした結果がそうなっちゃった。ちなみに呪いは明日から発動するみたい」




「解いてよ!その呪い!」




「一度かけた呪いは解けない。申し訳ない」




「ふざけんなぁ!」




「だから俺もお前が可哀想に思って、お前にサポートをつけることにした。カモン我が娘よ!」




そうすると目の前の地面に魔方陣が描 かれて、その中から浴衣を着た髪を背中まで伸ばしまる で日本人形のような整った容姿を持つ女の子が現れた。 ・・・猫耳をつけて。




「お父ちゃんのせいで変な呪いをかけてしまってごめん にゃあ!」




「「「・・・」」」




どうなるの僕・・・





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