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エンディング

吸血鬼の亡骸は秘密裏に警察が処分してくれることになった。

こうして、吸血鬼の陰謀は阻止された。


親父に関しては、どうやら操られていただけで吸血鬼にはなっていなかったようである。

確かに、吸血鬼になっていたらミスリルソードは扱えなかっただろう。

自我が戻り、俺のことを見た時は、ものすごい照れ臭そうだった。


「どじった。悪い」


そして、俺とポール、ユフィ、親父の4人で一緒に家を目指して帰り、ユフィの住む女子寮までやって来た。


「ありがとう、ユフィ」


「まだ背中がチクチクするんだけど……怖かったぁ」


「ごめん、ほんと、紙一重だったね……」


ほんの1秒遅ければ、ユフィは吸血鬼の手にかかっていただろう。

申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

しかし、ユフィはなぜか嬉しそうだった。


「あの時のケイト、かっこよかったよ」


そう言って、ユフィは去って行った。


住宅街に入り、自分の家に着く。

石造りの共同住宅の3階。

親父にとっては、実に10年ぶりだ。


「今までで一番長く戻らなかったな」


「親父、母さんにどんな顔して会うつもり?」


俺は少し茶化してそう言った。


「ディック!お前って懲りないやつだよな」


「うるせえな」


そして、扉をノックした。

親父は少し緊張しているようだ。

ガチャリ、と扉が開いた。


出迎えてくれた女性。

かつてディックが帰って来た時は、見向きもしなかった。


今、彼女はディックと向かい合っている。

そして、笑みを浮かべた。


「お帰りなさい、ディック」


終わり


最後に家族との旅行を書こうかなと思ったんですが、どうしてもお帰りさない、でしめたかったのでこうなりました。

ここまで読んでくれる人がいたら、ありがとうございました!

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