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魔石と神話

作者「あ、今日11月11日か、あずにゃんとポッキーゲームしたい」

友人「それ去年も言ってたなお前」


 この一年間作者は何の進歩もなかった!

“レベルがアップしました”


 戦闘が始まってから二回目、いや三回目か? 切羽詰まっていて分からなかったが久しぶりにレベルアップの音が聞こえる。


 そろそろ倒した魔物が五百を超えるのではないかという頃。防衛ラインはすでに最初の位置から500mほど街側に下がってきてしまったようだ。


 広範囲の殲滅魔法が使えればいいのだが、この数の魔物を吹き飛ばすには【並列思考】があるとはいえ辛い。


「ああもう! 邪悪な者よ 我を穢すな 世界を穢すな 『神聖結界(サンクチュアリ)』!」


 これ以上下がるとまずいと判断し、魔物を寄せ付けない為の結界を張る。この結界は術者に対して敵性のあるものだけに作用し、そのすべてを完璧に防いでくれる。俺の使える結界魔法の中でも最も強度がある結界だ。しかも効果の割に短い詠唱で発動できる優れものでもある。


 ただし消費魔力量がバカみたいに高いので、今残っている魔力をほとんど使ってしまった。


 魔物の攻撃がやんだ所で一息つく。正直こんなにきついとは思わなかった。結界の方に目を向ければ大量の魔物が壁に向かって体当たりを行っている。軽くホラーだ。


「上は……よし、ワイバーンもなんとか防ぎ切れてるみたいだな。とにかく、今のうちに魔力を回復させないと……『アイテムボックス』!」


 『アイテムボックス』から魔力を回復させるマナポーションを取り出す。【錬金】のスキルを練習中に作った、俺特製のポーションだ。とはいっても、市販のポーションとそこまで性能がかけ離れているわけでもなく、せいぜい少し回復量が多い程度の物だが。


 俺はそれを一気に飲み干すともう一度結界の方へ目を戻した。結界の方は……あと10分くらいは持つだろうか。援軍が来るのにはもう少し時間がかかるので結界が破られたらもう一頑張りしなくてはならない。


 幸い、こちらの攻撃は結界をすり抜けるのでこちらから一方的に攻撃を仕掛けることが可能になる。俺は【剛腕】を使い、横にあった直径3mほど岩を魔物に向かって投げた。むやみに魔力を使うことはできないが、結界が破られるまでにできる限り数を減らしておきたいしな。


 その後もちびちびと攻撃を続けていると、結界の方に罅が入ってきた。結界を張ってから大体10分ほど、予想より少しは長く保ってくれそうだ。


「そろそろか……『アイテムボックス』」


 俺は『アイテムボックス』を開き、中から大量の魔石を取り出す。俺の圧倒的な運のお蔭で、ドロップ率が今の所100%な魔石をちびちびと貯めていた。中には魔法陣が描かれている物もある。全部自分で作ったものだが……時間を見つけてこまめに魔石に魔力を入れていた甲斐があったな。


 出した魔石の内、魔法陣が書かれていない物だけを選んで自分の周りに置く。さすがにマナポーションを一本飲んだくらいでは全回復しなかった。


 まずは目を閉じると【並列思考】と【高速思考】をフル稼働、さらに最近獲得した【演算補助】なるスキルを発動させる。完全に魔法に集中しきらないと使えない技なんて普通実戦に使えないが、結界がある限りどうとでもなる。


「凍て付きし大地 闇に覆われし空 地獄の氷よ 永久の闇よ 罪深き者を覆え 闇に葬り去れ『ニヴルヘイム』」


 魔法が完成すると同時に結界が魔物の攻撃によって破られた。一瞬だけ魔物の咆哮がうるさく聞こえる。しかし、その音は本当に一瞬だけしか続かずに突然の静寂が訪れた。


 再び目を開いた俺がみたのは自分を起点に広がっている扇型の氷。そして先程までこちらに向かってきていた魔物たちの氷像だった。


 地上を走っていたフレイムボアはまとめて氷漬けに。空を飛んでいるワイバーンは、地上からのびる氷の柱に捉えられているようにも見える。全ての物が魔法を使った瞬間の状態で静止していた。


 それを見て、まずは地面にへたり込む。とにかく精神的に色々と疲れた。思考速度にドーピングまがいの事をしてまで魔法を使ったのだから当然かもしれないが。

 氷の魔法は水魔法で使うことができる。水精魔法――つまり水魔法レベル10。これは本来であれば勇者や魔王を超越した。神レベルのスキルであるはずだった。


 しかし神レベルと呼ぶにはあまりに矮小なこの力。そこに軽くコンプレックスを抱いていた俺が開発した現状で一番の攻撃力を持った魔法、それが『ニヴルヘイム』だ。


 この魔法は使用魔力もさることながら、全てを凍らせる必要があるためにとにかく緻密な演算を要する。少し間違えただけで魔法が失敗し、下手をすると自分が凍らされる事だってあり得ると言う危なっかしい魔法。


「いやー、神話って便利だよな。北欧神話を知っていたからこそイメージに大きな補正がかかってくれたわけだし」


 魔法に関しては地球にあった物の方がイメージが強くなる気がするな。アニメや漫画もそうだが、特に神話に出てくる物を模った魔法は強くなってる気がする。


 一応【索敵】を使って確認してみると、前方から5km圏内は氷像が並んでいる事になる。大体三千くらいか? 自分で起こした大惨事に恐怖を覚える。


 念のためさらに【索敵】の範囲を広げてみるとその奥にも魔物は来ているが、先程と比べるとかなりまばらだ。それでも十分異常な量なのだが。


 しばらくすると、魔物の氷像が氷ごと光の粒子になっていく。この量の魔物が一気に消えていく様はなかなか壮観だ。

 

“レベルがアップしました”


 全ての氷像がほぼ同時に消え、体に吹き付ける冷気を浴びながらレベルアップのアナウンスを聞く。この戦闘でかなりレベルが上がったな。


「……次の魔物が来るまで時間があるし、ドロップ品でも拾いながらステータスを確認するか」


 幸い氷ごと魔物が消えてくれたおかげで、氷の中にドロップ品が閉じ込められるといった事はなかった。まずはステータスだ。



【名前】 セイイチ・キサラギ  17歳


【性別】男


【種族】人族


【レベル】41 (5↑)


【生命力】5100(800↑)


【魔力】 8000 (2200↑)


【筋力】 6100 (1100↑)


【防御】5600(700↑)


【持久力】5300(1100↑)


【敏捷】 4700 (800↑)


【魔攻撃】9200 (2400↑)


【魔防御】7800 (1800↑)


【運】300


 ◆スキル


※隠蔽系スキル

[偽装 lv8](1↑)

[隠密 lv7](2↑)


※戦闘系スキル

[剣王 lv2](NEW!)

[見切り lv6](3↑)

[剛腕 lv9]

[豪脚 lv9](1↑)

[跳躍 lv8](2↑)

[覇気 lv8](NEW!)

[溶解液 lv6]

[金剛化 lv9]


※魔法スキル

[魔力支配 lv7](6↑)

[空間魔法 lv5](4↑)

[土魔法 lv9]

[無魔法 lv9]

[風魔法 lv9]

[火魔法 lv9]

[光魔法 lv8]

[闇魔法 lv8]

[結界魔法 lv8](2↑)

[回復魔法 lv9]

[魔法陣魔法 lv6](5↑)


※索敵系スキル

[夜目 lv8](1↑)

[遠見 lv8]

[索敵 lv9](1↑)


※生産系スキル

[魔石加工 lv8](1↑)

[料理 lv7](1↑)

[裁縫 lv5](2↑)

[錬金 lv5](1↑)

[魔道具作成 lv3](NEW!)


※その他

[使役 lv7](1↑)

[並列思考 lv9] (2↑)

[高速思考 lv8] (3↑)

[演算補助 lv4](NEW!)


 ◆エクストラスキル


[強欲の芽レベル2]

[水精魔法]

[最適化 lv2] (1↑)

[精神耐性 lv2](NEW!)



 ◆固有スキル


[鑑定眼](NEW!)

[精神誘導 lv8]

[異種族間交尾]

[再生 lv8]

[火炎耐性 lv9](4↑)

[岩石化]

[絶倫 lv7](NEW!)


 ◆称号


[ダンジョンの踏破者]

[異世界を渡りし者]

[前人未踏]

[強くてニューゲーム]

[下剋上]

[魔物の天敵](NEW!)



 ◆加護


[魔神の加護]


 ステータスの解説は次話に回します。他に「お前何でこのスキル無いんだよおかしいだろ!」みたいな所があったらご指摘ください。

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