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森とオオカミ

 最近執筆時間というかPCの前に向かう時間が無い……


 ちょっと文章が雑になってるかもしれません。いつもの事だとかは思ってはいけません。

 探索開始から三十分ほどして、俺は迷宮の階段を発見した。


「何があるかわからないし用心に越したことはないよな」


 俺は階段に片足を入れて【索敵】を発動させる。

ダンジョンの階層を移動する階段は特殊な魔法がかかっていて、魔物が自分の住んでいる階層から出れないようになっているのだが、その副作用としてか【索敵】や『劣化索敵(ソナー)』まで弾かれてしまうため階層をちゃんと移動しないと中の様子が分からない。


 索敵の結果は妖岩と同程度の魔力反応が数体徘徊している以外は、せいぜい先程のオークと同じレベルの魔物しかいない。

 問題なしと判断した俺は階段を完全に降りる。すると目の前に飛び込んできたのは鬱蒼とした森だった。


「えっ?」


 思わず声を上げてしまう。洞窟があって、崖があって、谷があって、その次が森? えっ?

 後ろを振り向くと巨大な木に穴があいて階段が出来ていた。もはや異空間だから何でもありだ。


 太陽が出ているわけでもないのになぜか明かりがある。多少薄暗いが【夜目】を持つ俺からすれば何の影響もないだろう。


 俺が周りの様子を確認していると、索敵の中でオークレベルといった方の魔力反応が接近してきた。


 俺がオーガソードを構えると、木々の隙間から出てきたのは一匹のオオカミだった。【鑑定】


[ウォーターウルフ lv60


【生命力】400/400

【魔力】800/800


 ◆スキル

[咆哮lv4]

[夜目lv3]

[水魔法 lv4]



 ◆固有スキル

[火炎耐性lv2]


]


 初めて見る魔物だな、確か水が豊富な森に住んでいる魔物だったはずだ。もしかすると、キメラを除いたら初めて魔法を使う魔物と戦うかもしれない。


 俺は油断なくウォーターウルフと対峙する。相手は威嚇の意味を込めて【咆哮】を放ってきた。それに対して俺も【威圧】と【咆哮】で応じる。


「オオオオオオオオオンッ!」

「があああああああああっ!」


 二つのスキルを同時に使ったお陰か一瞬だけウォーターウルフウルフがひるんだがそれもすぐに立て直し口をあけて水の塊を放ってくる。

 それを横に避けると逸れた水の塊は木をへし折って弾けた。


「思ったよりも威力が高いな……

水の弾よ 敵を貫け 『水弾(ウォーターバレット)』!」


 こちらもお返しとばかりに水の玉を飛ばす。ウォーターウルフは簡単に避けたがさらに魔法で掛ける。


「水の刃よ 『水刃(ウォーターカッター)

我が足を覆う魔力よ  『身体強化』!」


 ウォーターウルフが水弾(ウォーターバレット)を避けた所に5本の刃が襲いかかる。4本は避けられてしまったが、一本だけ足を掠ったようで体勢を崩す。

 そこに身体強化を施した足で一気に距離を詰めると【剛腕】を使い短剣で首を切る。

 さすがにすっぱりとは行かなかったが腕力に任せて押しこむと、ウォーターウルフは絶命したようで頭から光の粒子になっていく。


 次の瞬間にはドロップ品だけが残っていた。俺はドロップの確認をする前に【索敵】を発動させる。


「やっぱ気付かれてたか……」


 どうやら戦闘音に気付いてこちらに来てしまったようだ。反応は三体、倒そうと思えば倒せる量だろう。

 俺はウォータウルフが来るであろう方向に向かってかまえる。


 すると出てきたのは予想通り三体のウォーターウルフ。【鑑定】を使ってみたが先ほどと同じ強さだろう。

 先程は強さを見るためにある程度加減したがもう必要ないだろう。俺は連続で魔法を放つ。


「水の刃よ 『水刃(ウォーターカッター)

水の弾よ 敵を貫け 『水弾(ウォーターバレット)』」


 すると先ほどとは比べ物にならない程の数の魔法が襲いかかる。俺の設定通りなら25発ずつ計50発の水がウォーターウルフに襲い掛かる。ウォーターウルフは水鉄砲で相殺したり避けたりして対処しているが、3対50ではさすがにすべて消しきれなかったのが何発かが体に当たった。


 体勢が崩れたのを狙って首に短剣を差し込んで仕留める。さすがに三体居ると一気に仕留め切れなかったためタックルを食らってしまったが、問題と呼べるほどのものでもないだろう。


 俺は魔物が光の粒子になっていくのを確認すると同時に辺りを警戒する。今度こそなにもいないようだ。


「……ふぅ。思ったより強かったな、反応の大きさはオークと大して変わらなかったのにこんなに梃子摺ったのは魔法を使ってきたからか?」


 後は形の問題としてオオカミが他の方が強いからとかか? よくわからんが上の層と比べて危険度が高いな。もうちょっと慎重に進むべきか。


 そう言えばレベルが上がってたな。落ちてから一度も確認してないし見ておくか、ステータス!


【名前】 セイイチ・キサラギ  17歳


【性別】男


【種族】人族


【レベル】53


【生命力】620


【魔力】 660


【筋力】 640


【防御】580


【持久力】550


【敏捷】 490


【魔攻撃】520


【魔防御】315


【運】300


 ◆スキル


[鑑定lv7]

[偽装lv7]

[看破 lv6]

[剣術lv7]

[短剣術 lv5]

[魔力操作lv8]

[水魔法lv6]

[土魔法lv6]

[無魔法lv6]

[風魔法 lv6]

[火魔法 lv5]

[光魔法 lv4]

[回復魔法lv6]

[使役 lv4]

[剛腕lv5]

[威圧lv4]

[夜目lv6]

[索敵 lv6]

[咆哮 lv3]

[魔石加工 lv5]

 

 ◆エクストラスキル


[強欲の芽レベル1]


 ◆固有スキル


[異種族間交尾]

[再生lv2]

[火炎耐性lv1]


 ◆称号


[異世界を渡りし者]

[前人未踏]


 レベルも二つほど上がっているが、スキルの方が成長した感じがするな、元素魔法は火魔法でも5、それ以外は三つとも6になっている。迷宮攻略、キメラ戦に加えて落ちて来た時も魔法をガンガン使ったしな。


 後気になるのは称号だろうか。なんか新しい称号が付けられている。


[前人未踏] 未だ嘗て誰も到達できなかったダンジョンの深部に進んだ者に与えられる。迷宮内での魔物との戦闘時に生命力、魔力、運を除いたステータス1.2倍


 どうやらいつの間にか便利な称号を手にしていたようだ。全く自覚がなかったが、補正のおかげでスムーズに戦えていたのだろう。


「……ってことは此処に落ちてきた奴は居なかったってことだよな。なんつーテンプレだ」


 これでダンジョンの奥に美少女が封印なんかされていたら笑ってしまうがさすがにそんなことはないと思う。


 次に俺はドロップを確認する。おなじみの魔石と毛皮、それと牙のようなものが四セットずつある。


[ウォーターウルフの魔石

ウォーターウルフから低確率でドロップする魔石。

魔力を込めることができるが一定以上の魔力を注ぐと壊れる(0/70)]


[ウォーターウルフの毛皮

ウォーターウルフからドロップする毛皮、乾燥が早く服の素材としては上品質]


[ウォーターウルフの牙

ウォーターウルフから超低確率でドロップする牙。

魔力を通しやすい上に軽くて頑丈なため、これを素材にして作られた武器はミスリル製の武器と同じ程度の価値がある]


 なるほど、上の二つはともかく牙についてはかなりレアな物らしいが俺の場合はドロップ率100%だ、運の数値のおかげだろうか。そんな物に働きかけるくらいならこんなところに落ちないでほしい。


「ひとまず腹も減ったしどこか落ち着いて寝れる場所も探したいな」


 上の洞窟に戻るという方法もとれるが、出来ればこの階層でも安全な場所を確保しておきたい。


 とは言ってもここは洞窟や渓谷では無いので穴をあけられる壁もない。かといっ木の上は寝てる間に落ちる自信があるし空を飛べる魔物が出ないとも限らない。


「いっその事地面に穴掘るか?でもなんかいやだな。地形を探るスキルは持ち合わせていないし……」


 せっかくだし開発するか? 最近自分でスキルを習得してないような気もするしな。


(えっと、地形を把握……上から見る感じか? イメージとしてはGPSとかカーナビみたいな……魔物を探すときには魔力反応? のようなエネルギーを確認していたから薄い魔素を感じ取るようにすれば魔素の濃度の差で地形も分かるんじゃないか?)


 イメージを固めたらひたすらに念じる。そう言えばこんなに簡単にスキルを習得できていいのだろうか? それとも勇者だからスキルの習得が早いとか?


 思考が逸れたのでもう一度念じ直すと脳内に無機質な声が流れる。


“スキル【魔力感知】を習得しました。”


 魔力感知? 地形把握とは違うのだろうか。どちらかという【索敵】に近いようなイメージもするが……


「まあとにかく使って見ればわかるだろ、【魔力感知】!」


 すると自分の頭の中に情報が流れ込んでくる。なんというか無理やり人間の頭に触角を付けられたような感じがする。今までの五感とは違う情報が、無理やり入ってくるのだ。


 自分の周り――とはいっても半径30cmほどだが――の魔力を知覚できる。なんというか新しい感覚過ぎて背中がゾワゾワしっぱなしだ。

 どうにかならないかとぴょんぴょんととび跳ねていたら再びアナウンスが鳴った。

“スキル【思考分割】を習得しました。”


 よくわからないスキルが出てきた。俺は一度【魔力感知】をオフにするとスキルを確認する。


[思考分割 lv1] 思考を分割して二つの考えを独立させる事が出来る。


 説明がよくわからない。考えを独立? どういう事だ? それでなぜこのタイミングで?


 試しに一度【魔力感知】と一緒に発動させる。すると劇的な変化が見られた。


「おおっ!?」


 思わず声を出してしまった。先ほどまで感じていた背中のぞくぞく感がなくなり、よりクリアな情報が得られる。やっている事は先ほどと変わらないのに、だ。


 この【思考分割】というスキル。何とも言葉で表しにくい効果である。


 例えるなら……左右の目を自由自在に動かしたり、一人じゃんけんが可能になると言ったほうが分かりやすいだろうか。

 とにかく思考が独立するのだ。ってこれ【鑑定】と言ってる事変わんねえじゃん。


 しかし「分割」の名の通り脳の容量が増えるわけではないので、分割した分演算能力が落ちる、とでも言えばいいのだろうか。


 例えるなら【思考分割】を使っていない状態で5ケタ掛ける5ケタの掛け算が5秒で出来たとしよう。しかし【思考分割】を使用して片方を別の事に使うともう片方だけで5ケタ掛ける5ケタの計算に20秒くらいかかる、という訳だ。


 とにかくこのスキルのおかげで違和感なく周囲の魔力を感知できるようになったのだが……これでどうやって地形を感じ取るのだろうか?


「ひとまず範囲を広げてみない事には分からないよな……っと!」


 気合いを入れて【魔力感知】の範囲を広げる。それでも周囲1mほどしか感知できないが、木がある場所だけ魔素の濃度が違うのが感じ取れる。

 さらに地面の方に意識を向けるとやはり空気中とは魔素の濃度が違う事が感じ取れる。


「ひょっとしてこれって『劣化索敵(ソナー)』と組み合わせたら強くなるんじゃないのか?」


 元々劣化索敵(ソナー)も魔力を感じて敵を見つけるための魔法なんだから、原理は同じはずだ。


 早速やってみるとまたもや劇的な変化が訪れた。

 さっきまでせいぜい1m程度だった索敵範囲が一気に600m近くにまで射程が伸びた。劣化索敵(ソナー)の精度も上がったし下手したら索敵よりも便利になってるかもしれない。


 しかし近くに大きな反応――つまり魔物――が存在するとそいつを中心に2,3mほど魔力反応が乱れてしまうのが難点だな。余り早く動くものは捉えられないしその点では索敵の方が優秀だろう。


 とにかく能力を駆使して地形を探っていると、ここから少し離れたところに階段が埋まっていたのと同じくらい大きい木を見つけた。


「取りあえずあそこに隠れて飯を食うか、幸いオーク肉にも余裕があるしこんなクソまずい干し肉はもう食べたくない」


 俺の感覚(腹時計)だと朝食、昼食も食わずに夕方は過ぎていると思う。腹をすかせた上に疲れていた俺は、オーク肉を火魔法で炙って食べるとすぐに寝てしまった。


 これからも週一更新に限りなく近い頻度になるかも……いい訳をさせてもらうと忙しいんです。もうスライムになりたい

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