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体操と準備

 ああああああっ!

 昨日投稿できなかったのは完全にモチベーションが失せてたせいだったりします。申し訳ございません

 あれから数週間が経った。多分今日でちょうど異世界召喚から四週間目、つまり約一か月になる。


【異世界を渡りし者】の効果でクラスメイト達と話すときも自動でラオスティア語に変換されてしまうのでたまには日本語を使ってみたいと思い唐突に体操を始めた。


「いっち、に、さん、し。ごー、ろく、しち、はち!」


 なぜか異常なまでのハイテンションで腕をブンブンと振り回す俺。横でもスライムがのびたり縮んだりして体操? をしている。


 一応俺のステータスも晒しておこう。



【名前】 セイイチ・キサラギ  17歳


【性別】男


【種族】人族


【レベル】51


【生命力】600


【魔力】 600


【筋力】 630


【防御】570


【持久力】530


【敏捷】 480


【魔攻撃】490


【魔防御】300


【運】300


◆スキル


[鑑定lv7]

[偽装lv7]

[看破 lv6]

[剣術lv6]

[短剣術 lv4]

[魔力操作lv7]

[水魔法lv6]

[土魔法lv5]

[無魔法lv6]

[風魔法 lv5]

[火魔法 lv4]

[光魔法 lv4]

[回復魔法lv5]

[使役 lv4]

[剛腕lv4]

[威圧lv3]

[夜目lv5]

[索敵 lv4]

[咆哮 lv2]

[魔石加工 lv2]


 ◆エクストラスキル


[強欲の芽レベル1]


 ◆固有スキル


[異種族間交尾]

[再生lv1]



 ここ最近でスキルもレベルも大幅に上がった。訓練も毎日欠かさずに行っているし、休日は森の奥まで行って狩りをしたりとにかく全力で頑張った。おそらくこんなに頑張ったのは地球にいたころを含めても多分ない。

 ついでに分かりにくそうなスキルもいくつか説明しておく。


[短剣術 lv4] 短剣を使う時に補正がかかる。


[看破lv6] 偽装されたステータスを見抜く事が出来る。【偽装lv6】まで無効化する。


[咆哮 lv2] 咆哮を上げて相手をひるませる。


[再生lv1] 体の一部が欠損しても自動的に修復される。


[魔石加工lv2] 魔石の合成・加工を行う。


 短剣術はオーガソードを使っていたためスキルを得た。剣を使う時には剣術スキルが。短剣を使う時には短剣術スキルによって補正のレベルが変わるのだが、それだけじゃない。どうやら短剣術を使う時には剣術スキルの方も多少の補正があるようだ。

 つまり剣術スキルのレベルが10の人ならば、短剣術スキルを持っていなくても短剣を使う時には一定補正がかかるという訳だ。


 次に看破。これはふと【偽装】のスキル説明の所にあったのを思い出して自分のステータスボードで偽装と看破を一日中繰り返してたらこうなった。おかげで看破だけでなく偽装のレベルも一気に上がった。


 次は咆哮。これは狩りに出かけた時にあったグレイウルフという魔物の持っていたスキルで威圧と同じようなスキルだ。

 最初は面白がって使っていたがのどが痛くなる上にほぼモーション無しで発動する【威圧】と比べるとどうしても見劣りしてしまうため今は使っていない。


 更に再生。これはそのまんま部位欠損を再生する力。これだけ見ると強いようにも見えるが実際はレベル一だと腕がもげても自然治癒で腕が生えるようになるだけのようだ。それまでに三年近くかかるし回復魔法を使った方が圧倒的に早い。使う機会がないのでレベルは1のままだ。

 ちなみにこの能力はスライムを倒したときに取得した。


 最後は魔石加工だ。これは日々の狩りで魔石がたまってかさばってきたのでどうにかならないかと考えた結果魔石の説明にあった合成というのを思い出し練習したら習得できた。

 ちなみに加工についてはまだよくわかっていない。


 そんな説明をしてる間にもおれの体は無意識の内に体操を進めていつの間にかラジオ体操している。


 ついでにこの前鑑定で調べたクラスメイト達のステータスも出しておく。



 まずは大地のステータスだ。


【名前】 ダイチ・ノモト  17歳


【性別】男


【種族】人族


【レベル】3


【生命力】130


【魔力】 125


【筋力】 140


【防御】115


【持久力】130


【敏捷】 125


【魔攻撃】130


【魔防御】115


【運】100


 ◆スキル

[鑑定lv3]

[剣術 lv2]

[水魔法lv1]

[土魔法lv1]

[火魔法lv1]

[光魔法lv1]


◆称号


[異世界を渡りし者]



 このステータスはクラスの中では上の中と言ったところだ


 次はクラスでトップの浅野だ。


【名前】 リョウ・アサノ  17歳


【性別】男


【種族】人族


【レベル】4


【生命力】140


【魔力】 140


【筋力】 145


【防御】120


【持久力】140


【敏捷】 135


【魔攻撃】140


【魔防御】115


【運】100


 ◆スキル

[鑑定lv4]

[剣術 lv2]

[水魔法lv2]

[土魔法lv1]

[火魔法lv2]

[風魔法 lv1]

[光魔法lv2]


◆称号


[異世界を渡りし者]



 鑑定のレベルは4にまでなり魔法も元素魔法は全て使える。これはクラスでは俺を除いて浅野だけだ。ステータス上は全てにおいて大地に勝っている。これが完璧超人という奴なのだろうか?


 最後に結衣だ。正直女子のステータスを除くのは抵抗があったが最初教室でもステータスを見せてくれたからいいだろうと言い聞かせ鑑定をした。


【名前】 ユイ・カマクラ  17歳


【性別】女


【種族】人族


【レベル】3


【生命力】125


【魔力】 140


【筋力】 120


【防御】110


【持久力】130


【敏捷】 120


【魔攻撃】140


【魔防御】115


【運】100


 ◆スキル


[鑑定lv3]

[水魔法lv1]

[土魔法lv1]

[回復魔法 lv3]


◆称号


[異世界を渡りし者]



鎌倉さんは戦闘力でみると平均レベルだが突出して回復魔法のレベルが高い。だから陰で聖女だとか何とか言われていたりする。


「ふぅ、そろそろ訓練に行くか」


 目覚めの体操を終えた俺はもはや毎朝恒例となったダンとの訓練に行く。最近はずっと模擬戦をしていてだんだんとダンの実力に近づいていく事ができるようになった。

 それでも戦績5勝4分け10敗でまだまだと言ったところだ。更にこの結果は魔法込みでの結果なので純粋な剣術だけで言えばおそらく一度も勝てていないだろう。


「……さてと。我が身を覆う魔力よ 『身体強化』」


 無魔法の身体強化を使い城まで走る。なんだかんだ言ってこのボロ屋ライフをエンジョイしている自分がいるのは否めない。



 その後ダンと模擬戦をして風呂に入る。今日は休日なのでこの後図書館に引きこもるか狩りに行くのかのどちらかだ。普段ならな。


「そういやセイイチ、ちゃんとダンジョンの用意はしたのか? まあお前さんなら問題ないと思うがよ」

「ええ、一応持ち物をチェックしたら準備は完了です」


 体を洗いながらダンがこちらに聞いてくる。最近気付いたのだがダンが体を洗いながらこちらに話しかけるときは必ずと言っていいほど乳首と股間が泡で隠されている。マッチョのおっさんがやっても気持ち悪いだけなので直ちにやめてほしい。


 まあそれはさておき、おれたちは明日からダンジョンに潜る。一応武器や道具は支給されているがそれ以外に準備がある人は今日の内にしておかなければならない。


 ちなみに道具は昨日のうちに支給された。前にダンが言っていた光属性が付与(エンチャント)された特異級(ユニーク)の剣と、緊急時に数日分の食料が入ったアイテムポーチを王女が配っていた。大事な事だから二回言おう。「王女が配っていた」、つまり俺への嫌がらせは必然ともいえる。


 俺が受け取った剣は中級の剣、それもエンチャントなど施されていないただの剣だ。ゲームとかで言うと『てつのけん』と言ったところだろう。


 更にアイテムポーチもひどかった。クラスメイト達に配ったアイテムポーチは特級なのに対して、俺のアイテムポーチは上級。アイテムポーチはその効果から希少なため、一番低い品質の物でも上級の品となる。逆に言えた俺が渡されたのは最低品質のアイテムポーチだということだ。


「まあ当日は俺もついていくしな、あの時のソードオーガクラスが出るようなダンジョンじゃないし問題ないだろう」


 お湯で体を流しながら言うダン。あのクラスの魔物がいるようなダンジョンなんかに行ったら確実に死ぬわ。



 その後は朝食を食べたら午前中は図書館に引きこもって魔法について調べて午後は早めに帰って持ち物の確認をする。


「さてと、取りあえず今持ってる持ち物を一度全部出しておこう。ついでにブレザーの中も見ておくか」


 ブレザーのポケットをひっくり返したり狩りの成果を部屋の隅から引っ張り出したりして小屋の中央に並べる。


・電池切れのスマホ

・紙やすり ×3

・南京錠と鍵

・ポケットティッシュ(未開封) ×2

・木工用ボンド

・瞬間接着剤

・生徒手帳

・メモ帳

・財布

・定期

・手鏡

・黒ボールペン

・荵のパンツ

・オーガソード

・スライムの魔石(37) (180/180)

・ゴブリンの魔石(48) (270/270)

・オークの魔石(21) (250/250)

・オーガの魔石亜種(9)  (100/100)

・グレイウルフの魔石(11) (100/100)

・スライムゼリー・ゴブリンの腰布・グレイウルフの毛皮 ×たくさん

・鉄の剣


 オーガソードより上のものがブレザーの中に、それより下のものがここで手に入れた物品だ。


 取りあえず上から順にアイテムポーチに入れようとしたが最後の鉄の剣が入らない。スライムゼリーとゴブリンの腰布を全部出すとぎりぎり入ったようだ。


 スライムゼリーはスライムに食わせてゴブリンの腰布は土魔法を使って埋める。


「さてと、思っていたよりも早く終わったが……明日はダンジョンに行くしあんまり狩りをする気も起きないな。たまにはダラダラして過ごすのも悪くないかね」


 その場で横になる俺。もしかしたらこの異世界に来てから昼寝をするのは初めてかもしれないな。訓練とかいろいろあって疲れもたまってるだろうし今日は全力で寝よう。多分昼寝で二時間くらいは寝れるはずだ。


 俺は余りのスライムゼリーを枕にして初めて異世界で昼寝をする事になった。




―――結衣SIDE―――



「結衣、ちゃんと準備しないと下手したら死ぬわよ?」

「もう、脅かさないでよー、ちゃんと準備もしてるって」


 私は今鈴ちゃんと一緒に明日のダンジョンに備えて用意をしていた。とはいってもひつようなものはほとんど中に入っているのでそれをベッドの上に出して一つ一つ確認するだけの作業だ。ちなみに鈴ちゃんは昨日のうちに終わらせたらしい。プロなの?


 ベッドの上に出した食料やポーション類を一つずつチェックしていく。全部チェックしたら受け取った剣とその他の持ち物をアイテムポーチに入れる。アイテムポーチは異空間の中につながって入るけど時間は外と同じように流れるので中身は干し肉のような保存がきくものばかりだ。


「……ん? これは何?」

「あっ、それは……」

 

いつの間にか勝手にブレザーの中をまさぐっていた鈴ちゃんがある物を発見した。

そこには一枚の写真が……誠一くんが上半身裸で写っていた。


「………………」

「……盗撮写真☆」


 テヘッ、っと舌を出してごまかす私に呆れたように溜息をつく鈴ちゃん。しっかりと内ポケットに隠してたんだからいいじゃん。


「はぁ……っていうかこれ去年の写真よね? まさかあなたがそのころからすでに犯罪に走るような子だとは思っていなかったわ……」

「大丈夫だよ鈴ちゃん! ばれてないから犯罪じゃ――痛いって!」


 開き直ろうとした瞬間に的確なパンチが入る。ここにきてからステータスが上がっているんだからもうちょっと顔面は遠慮してほしいと思いました。


 その後は手鏡などの持ち物をアイテムポーチに入れ――もちろん写真も中に入れた――最終チェックが終わると唐突に鈴ちゃんがある話をしてきた。


「ねえ結衣、こんな話があるんだけど……」

「え? なに?」


 鈴ちゃんが悪い顔をしている。こんなときは大体ろくな事を言わない。


「男っていうのは命の危機があり得る所で緊張状態が続くとそれが切れた時に生殖本能が爆発して性欲が強くなるんだって」

 はい、やっぱりろくな事じゃなかった。


「これはつり橋効果とおなじものだという意見もあるけどどっちにしてもダンジョン内で彼の傍に居れば、そして終わった後もそのまま後を付けて部屋に乗り込む。後は分かるわね?」

「いやわからないから」


 思わず真顔で返してしまう。何かこの娘はこっち(異世界)に来てからやたらと私たち二人をくっつけたがる。

尤も私だって付き合いたいとは思っているけどさすがに鈴ちゃんの案は過激すぎるものばっかで安心できない。


 そんな事を思っていると鈴ちゃんが急に顔を近づけてきた。


「いい? 結衣、恋とはすなわち戦争。しかもここは異世界よ? あなたがのろのろしてる間に彼がエルフかなんかに誑かされたらどうするの? このままじゃすぐに彼を取られてしまうわ。だから『いま』やらないとだめなの! いつやるの? 今でしょ!」


 ○進ハイ○クールもびっくりな勢いで捲し立てる鈴ちゃん。なんだか勇気がわいて今なら何でもできそうな気がする。


「うん! 私やるよ! 必ず誠一くんの貞操を勝ち取ってみせる!」


 おかしなテンションのまま謎の作戦が計画されていった。




――大地SIDE―――



「……ふう、こんなもんだろ」


 俺は自分の部屋で装備のチェックをしていた。アイテムポーチと一緒にポーションや万が一の時の食料などを確認していた。この作業をしている奴は俺以外に居るのか知らないが下手すれば死ぬような所に行くのだから装備品の点検は当たり前だと思う。


「後は誠一に渡す分と分けとかないとな」


 どうせあの王女の事だ、誠一の袋だけ中身が入ってないとかなんだろう。念のためにあいつの渡すポーションと食糧だけは隔離してすぐに渡せるようにしておく。


「もしかしたらこういう所で奥さんポイントが上がるって言われんのかもな」


 そんなふざけたポイントはいらないんだがな。昔にも母親みたいとか言われたことあるし、知り合いが困っているのを見ると助けたくなっちゃうんだよな。


「夕食になったら渡せばいいとして……それまで寝るか」


 俺はメイドに時間になったら教えてくれと伝えて眠りに就いた。




これはだんだん更新頻度が落ちて行くフラグ……それでもえたる事だけは無いようにしますので生温かい目で見守ってやってください。

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